表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花を吐く 台本  作者: A14
中編
7/11

クチナシ2/2

塾控室

01隼人「あ、矢田さん。お隣いいっすか?」

02孝宏「根津か。いいぞ、どうした?」

03隼人「俺が担当してる平田ヒカルいるじゃないですか。あいつのダチもあの病気発症したらしくて」

04孝宏「ああ、お前と同じやつか。最近ずっと流行ってるからな・・。平田のってことは女子高校生か。」

05隼人「そうです。その子18で32歳の人好きになっちまったらしいんですよ。それでその子すっげえ滅入ってて可哀想なんだって言ってました。」

06孝宏「・・・なるほどな。」

07隼人「それで俺・・いろんな恋愛があるんだなって・・・」

08孝宏「(少し笑って)お前らしくないな」

09隼人「そうっすよね。でもそう思ったら、俺なんてすげえ恵まれてるなって。好きだって伝えられるだけですげえ幸せなことなんだろうなって」

10孝宏「そうだな。じゃあ伝えなきゃな、今日明日くらいには。」

11隼人「えっ、マジすか?」

12孝宏「こういうのは思ったときに行動しねえとな。ところでお前、今日レポート提出日とか言ってなかったか?」

13隼人「げっ忘れてた!!すみません矢田さんありがとうございました!!!俺、頑張ります・・!」


大学

14隼人「まじあぶねー・・・ぎりぎりだった・・。矢田さんに後でお礼言っとかねえと・・」

15結子「あ・・・・」

16隼人「あ、・・・結子」

17結子「ゴホゴホ、・・・久しぶり・・。」

18隼人「・・・久しぶりっつっても一週間も空いてねえだろ」

19結子「あは・・そうだね。はやちゃ、・・えっと・・・何しに来たの・・?」

20隼人「お前には関係ねえだろ」

21結子「そうだよね・・ゴホゴホ」

22隼人「あ・・いや・・・、レポート出しに来たんだよ・・」

23結子「あは、そっか。私は教授に呼ばれて・・・最近休みすぎちゃっててちょっと怒られちゃった」

24隼人「ふうん・・・お前が休むなんて珍しいな・・」

25結子「あ・・、えへへ・・そうだね・・」(嬉しそうに)

26隼人「なんだよニヤつきやがって・・気持ち悪いな」

27結子「ゴホゴホ・・・こうやって会話できるの・・凄く懐かしくて・・・ありがとう・・・はやちゃん・・ゴホゴホ・・・」

28隼人「別に礼言われるようなことじゃねえし・・・・・。・・・それに俺も、お前に言いてえことが」

29結子「ゴホゴホ・・・ゴホッ・・うえ・・(花を吐く)」

30隼人「結子?なんだよどうした?大丈夫・・・・か・・、お前この花・・・!!!!」(最後声低く)

31結子「あ・・・これは・・!」(苦しそうに)

32隼人「・・そうかよ・・。俺が馬鹿だった」

去ろうとする

33結子「待ってはやちゃ・・ゴホゴホ!・・・おねが・・」

34隼人「うるせえ!俺にベタベタしてきやがって・・!!もう二度と話しかけてくんな・・・!!・・・う、ぐ・・・(花を吐きそうになる)」

35結子「?!・・ねえ病院行ってないんでしょ・・?!私と一緒に・・・ゴホゴホ」

36隼人「はあ?!誰のせいで・・・・!!!くそ・・・!!お前に好きなやつが出来ようとどうでもいいんだよ・・消えろ・・!!!」

隼人走り去る

37結子「はやちゃん・・・」(苦しそうに)


根津宅

38隼人「~~~っくそ!あああもやもやする!!!せっかく言おうとしてたのにこのタイミングかよ・・!!・・・まさか俺と同じあの病気を、あいつが持ってたなんて・・・。誰なんだよ・・・はあ・・ダメだ、相手がいようといまいと気持ちは伝えるんだろ馬鹿・・!しっかりしろ・・とにかく明日謝って・・・」

電話が鳴る

39隼人「ん?なんだこんな時間に・・・、はい?・・・あ、おばさん?なんで・・・・・、・・・え・・?結子が・・死んだ・・・・?」


葬式

結子が眠る部屋で隼人が一人立っている

40隼人「・・・・・結子」

ゆっくりと近づく

41隼人「・・・結子、お前・・・・なんで・・・あれ、これ・・『根津隼人様』・・・俺宛ての手紙・・?おばさんが置いたのかな・・・」

手紙を拾って開く

42隼人「これ・・・結子の字だ・・・・」

43隼人「根津隼人様、お手紙で伝えることになってしまってごめんなさい。本当は口で言いたかったんだけど」


44結子「根津隼人様、お手紙で伝えることになってしまってごめんなさい。本当は口で言いたかったんだけど、きっと私は言えずに終わってしまうと思うから。私昔から気管支喘息を持ってるんだ。はやちゃんも具合悪そうだったから移したかもって思って。だから病院には絶対に行ってください。・・・それから最近流行ってるあの病気にも最近かかりました。症状が喘息と混ざると危険だって先生に言われたんだけど、はやちゃんがこの手紙をみてるってことはわたしはきっともう・・・」

45隼人「・・・・っ」

46結子「いつも迷惑かけてごめんね。はやちゃんが私を嫌っているのは知っています。でもどうしても昔みたいに仲良しに戻りたかった。塾講師とかかっこいいし、友達も多いしはやちゃんすごいなあ!って思ってたけど。皆に負けないくらい、私ははやちゃんの事が大好きなんだ。はやちゃんのお嫁さんになるのが夢で・・ってそんなこと言ったら子供みたいかな?気持ち悪いって怒られるかな?でもこれだけは伝えます。私は、はやちゃんの傍にいられて幸せでした。はやちゃんの幼馴染でいられて幸せでした。ありがとう。はやちゃんも幸せになってね。ばいばい。桃山結子」


47隼人「ありがとう。はやちゃんも幸せになってね。ばいばい。桃山結子(ここまで声を震わす感じで)・・・・・・っ・・・くそ・・・・っ・・幸せに・・・・?ふざけんなよ・・ぉ・・・結子・・・!!(後半はめっちゃ泣く)」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ