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花を吐く 台本  作者: A14
前編
3/11

クチナシ1/2

01隼人「はあ・・・」

02結子「あ、はやちゃーん、まって!」

03隼人「げっ結子・・・!!!だから何回言えばわかんだよブス!!俺をそんな風に呼ぶんじゃねえ!!」

04結子「あ、ごめんね・・?でもはやちゃんとは幼稚園からずっと一緒だから・・・なんて呼べばいいかわかんなくて・・。」

05隼人「そもそも俺を呼ぶなっつってんだよ馬鹿。ベタベタしてくんな気持ち悪・・・・ぐ、う・・(花を吐きそうになる)」

06結子「はやちゃん・・?!大丈夫?!・・ねえ、それ昔からだよね・・?病院とか行ってるの?私もついて行くから今から・・」

07隼人「寄んな!それに・・これは別にそんなんじゃねえ・・!!お前には関係のないことだ(声を低く)」

08結子「でも・・でも心配だよ・・。はやちゃんいつも無理しちゃうから・・!」

09隼人「はっ(鼻で笑う)、お前に俺の何がわかるってんだよ。ほっとけよ、俺は今から行くとこあんだよ」

10結子「それってバイトだよね。塾の講師だっけ、凄いね。私勉強もあんまりできないし・・・はやちゃんみたいになれないや・・」

11隼人「俺みたいに?・・・俺とお前を一緒にすんな。急いでんだから話しかけんなよ、じゃあな」

隼人走って去る

12結子「あっ・・・・また・・言えなかったな・・・」


塾控室

13孝宏「何してんのかねえ・・・・・」

14隼人「・・う・・矢田さん・・」

15孝宏「お前それ何年拗らせてんの」

16隼人「・・・幼稚園の時からなんで、えっと・・・17年・・・」

17孝宏「馬鹿だろ」

18隼人「馬鹿っすよね・・・」

19孝宏「好きな子に意地悪しちゃう、なんてのは小学生までだぞ根津。お前、二十歳はたちだろ。大人になれよ。」

20隼人「分かってんすけど・・、どうにも素直になれなくて・・・。ダメだってわかってるんです。でも結子の顔みると・・・」

21孝宏「まあ・・素直になれない気持ちは分かるが・・。お前、あの病気なんだろ?」

22隼人「まあ・・・。」

23孝宏「・・・なあ、その病気って最近流行ってっけど、結局なんなの?」

24隼人「片思いしてる奴が口から花吐き出すんですよ。別に命がどうって訳じゃないですけど・・、その恋が実らないと、一生治らないみたいです。」

25孝宏「・・・気持ちを伝える気はないのか?」

26隼人「(少し笑いながら)・・・ないですよ。毎回あんな言い方して・・あいつは俺のこと絶対嫌ってますし。ただ、あいつは、・・結子は、優しいから。だからきっと俺のこれを知ったら、自分の気持ちなんてすぐに捨てて俺のところにくるんです。これを治すために、結子を利用したくない。」

27孝宏「そうか・・。そこまで考えてるなら俺もしつこくは言わねえけど・・・、けど、後悔だけはすんなよ。」

28隼人「・・・矢田さん?」

29孝宏「さ、次お前だろ?ヒカルちゃんだっけ」

30隼人「え?ああそうです、じゃあ行ってきます。」

31孝宏「帰り牛丼奢ってやるよ」

32隼人「まじっすか!!ちょ、早く終わっても帰んないでくださいよ?!」

33孝宏「(笑って)わかったわかった。早く行け」

34隼人「うっす!!」

隼人走り去る

35孝宏「・・・・(溜息)何様だろうな、ほんと」





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