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おかんは虎視眈々。  作者: きよらんて
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『こんなん、ノリでええねん!』その①

目が覚めて、目を瞑るまではお笑い祭りやでっ!

先日、テンションが上がった、おかんとお腹魔神はカラオケボックスに出掛けた。


そもそも何故カラオケに行きたくなったかと言うと、二人で漫画を返しにチャリで爆走しているときに、お互いカラオケ屋が目に入ったせいである。


おかん『カラオケ行きたいなぁ~』

お腹魔神『同じタイミングで同じこと言うのやめて!(笑)』

おかん『しゃあないやん、夫婦歴30年越えてるんやから。』


結婚して3年しか経ってないけど。


お腹魔神『(笑)せやな。』

おかん『ところで出会った時から、同じタイミングで同じこと言う の多くなかった?』

お腹魔神『多かった!』

おかん『なんでやろ?』

お腹魔神『感性が似てるからちゃう?』


感性が似てるそうです。

故に、二人がしゃべれば漫才が開始される。

これ、宿命。感性の仕業。


てな具合で買い物を済ませ、途中合流したキャタピラーと制服屋さんを襲撃に向かった。


キャタピラーの分際で、入学して半年もしない内に足をにょきにょき伸ばしやがった。

学校指定の赤い体育館シューズと、学年指定の黄色の上履き。

そして夏休み中に無くした、これまた指定の黄色の水泳帽を買いに馳せ参じたまで。


『主人、主人はおらぬか!』

これ、心の声アルネ。


サイズを合わせていつの間にか私の足のサイズを無断で越えやがった。

そういえば身長も8センチほど伸ばしたようだ。

ちなみにツルツルの股間から毛が生え始めたと、こないだ報告もあった。

実に遅い成長期だ。

それでも150センチには至らない、残念なキャタピラーである。


余談ではあるが、姉のガチムチは入学して半年も経たない内に身長を10センチ以上伸ばした、変体である。

お陰で1年の内に冬のスカートを2枚買うことになった。

今年はブレザーとシャツを買わないといけない予感しかしない。


おかん『水泳帽買った後で、前の水泳帽出てきたら小遣いから引く からね。』

ギルドの主『厳しいなぁ~(笑)』

おかん『スパルタ教育!毎度あり~♪』


キャタピラーはすごい顔をしている。

だからどうした?

出てきたら『420円』払うがいい!


買うものかったら急いでヤツは友達の家に爆走チャリをした。

チビのキャタピラーと、ヒョロ高い親友は凸凹コンビである。

我が家ではポッキーと呼んでいる。

それと同時にポッキーは、キャタピラーの彼氏と言う設定になっている。


おかん『男同士でも、ママは偏見ないから大丈夫!』

キャタピラー『何でやねん!』

お腹魔神『ポッキーのおかんも付き合ってるん?って言うてんねん やろ?ええやん、それで。』

キャタピラー『良くない!』

おかん『ポッキーのおかんは何て言うてるん?』

キャタピラー『二人とも付き合ってるん?キャタピラーやったらOK やわ。って言うてる。』

おかん『よかったね。両方の親から公認やで!お揃いの虹のマーク のTシャツ買ってこな!』


ポッキーのマンションに着くと、彼氏の元に大急ぎで階段を掛け上がったキャタピラーでした。


おかん『いつかポッキーの家の鍵渡されるちゃうよな?』

お腹魔神『あの母ちゃんやったらあり得る。』


親子共々仲良しなポッキー家と、我が家です。


家まであと少しの所にたこ焼きやがある。


お腹魔神『たこ焼き食べたいと言ったら怒る?』


どんだけ心が狭いと思ってるんだ?このぼっちゃりめが……。


おかん『お食べなさいよ。』

お腹魔神『おかんちゃんも食べる?』

おかん『お腹いっぱいかな?』

お腹魔神『そう言うていつも食べるやん。』

おかん『えへっ!そんな時もある♪じゃあ、1個だけ食べよう。』


家に帰って借りてきた漫画片手に、たこ焼きを食べる私。


お腹魔神『ほら……。』

おかん『プイ』


更に食べる、食べる。


お腹魔神『ほら食べてるやん!』

おかん『美味しいねぇ~~♪』


笑ってごまかす。


お腹魔神『…………』


最後の1個も食べてやった。


おかん『天の邪鬼です。』


お腹魔神が食べると美味しそうに見えるから仕方がない。

『ご飯が美味しいでぇ~~~~すっ!』

何度、ベランダから叫んだことやら………。

あっ、ガチムチと一緒やん!(笑)


のんびりまったりな私達。


おかん『カラオケどうする?このまままったりしよる?』

お腹魔神『どうしようか?あっという間に晩ごはんの用意の時間に なるよ?』

おかん『それは大丈夫。昨日の残りがかなり残ってるし、ご飯も残 ってるから並べるだけ♥』

お腹魔神『行っちゃおうか?♪』


欲に抗えない大人がここに二人。

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