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おかんは虎視眈々。  作者: きよらんて
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顔は『悪人、額の傷』、心はナイーブ。

次男の『乙女』。


強面なのに可愛いもの好き♪


トレードマークはおちょぼ口なの☆


一人一人、顔を思いだし、性格を思いだし、エピソードを思い出す。

うん、面倒くさ!(笑)


3人目にもなると親は全力で子育てしなくなる、結果周りが程よい愛情を注いでくれる。


ガチムチが『母』のような厳しさで、キャタピラーが『兄らしい』遊びを、幼稚園の先生は相変わらず気に止めてくれ、近所のおじー・おばーは孫を見るように、地域の子供のために活動してくれている団体は『近くのお兄さん・お姉さん』みたいに。


たくさんの人から愛を受けて、真っ直ぐに子供らしく素直に育っている。

我が家の子供たちは地域に育てられたといって過言ではない。


悪いことをしたら叱り、良いことをしたら褒め、地域活動に参加し、団体主催のイベントには率先して手伝いに行く。

親の代わりに地域と交流を持ってくれているのが現実である。

町に出れば、誰かの知り合いから声が掛かる。どの子も地域では有名人だ。


そんな中、次男の『乙女』は格別のようだ。

赤ちゃんの頃から、ガチムチの遊びに連れ回され、邪魔に思われることがあまりない。

以前、ガチムチに『邪魔にならないか?』と訪ねたところ素敵コメントが帰ってきた。


『邪魔とか言う子とは遊ばない。』

どんだけ弟ラブ❤やねん…。


今でもガチンチョだが、更なるガキンチョだった頃、私はヤツのワガママに振り回されっぱなしだった。


『唯我独尊』

とは、ヤツの為の言葉だと心底思っていた。


買い物に出てはカゴに何かを入れようし、注意すると私が怒られる。

そして叩かれる。


花屋の前を通ると花を千切ろうとする。

注意する。

私が怒られる。

そして、叩かれる。


公園に行くとエンドレスブランコ押し。

疲れた。と言うと怒られる。

ブランコ体当たり。


お家に帰ろうと言う。

怒られる。

叩かれる。

ダッシュで逃げる。

私『待て、ゴラァァァァ!!』

乙女『キャー(*ノ▽ノ)』

追いかけっこで大喜び。


パンツ履かせる。

テーブルに乗る。

パンツ投げる。

大喜び。

履かせる。

テーブルに乗る。

パンツ投げる。

大喜び。エンドレス…。


おもちゃで遊ぶ。

興奮する。

テンションMAX。

おもちゃ投げる。

私に直撃⬅鉄製のミニユンボ


そんな自由な乙女、スクスクと育ちただいま小学一年生。

変形しつつあるピカピカのランドセルを背負って毎日学校に通ってます。


男の子の一年生を育てた経験のあるお母さんはご存じだと思うが、

小一男子は危険だ‼

中二病ならぬ、小一病を患う。

完治は不可‼2年まで待つしかない、末期症状だ。


ヤツのやることに、もう遠い目をすることしか出来ない。

合言葉は

『おう…………そうか………。気を……付けろよ………。』

病魔が去るのを待つしかない。


最近、小2の男の子が上の階に越してきた。

どうやら元々友達だったらしく、毎日学校に行こうと呼びに来てくれる。


決まって乙女が『う◯こ』してるタイミングで……。


玄関の横はトイレで、小さい窓が付いている。

そこから二人は会話をしている、毎日。


ヤツは気張りながら。

友達は階段に座りながら。

会話を楽しんでいる『う◯こ』の匂いと共に……毎日。


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