願い事が叶うなら『身長!』と言うんだよな…。
ヤツの名は『キャタピラー』。
それ以外何者でもない。
登場人物と言うか、家族紹介と言うか、4人目にもなれば正直飽きるよね…。
と言うか、私は飽きた。
長男である『キャタピラー』は中学一年生だ。
なかなか優秀で、いったい誰に似たのか不明である。
間違いなく、元夫ではないことは確かだ。
何故なら、キャタピラーは責任感の強い『頼れる男』だからである。
辛い過去のお陰で、忍耐力や空気を読む能力に長けた。
母親として申し訳ない気持ちでいっぱいになるけど、本人はいい武器を持ったと思っているようだ。
確かに忍耐力は有るに越したことはないだろうし、そこそこ空気が読めた方が身を助ける事になるであろう。
しかし人間無い物ねだりで、『子供らしい子供』に育ててあげたかったと後悔する。
キャタピラーの素晴らしい所は、自分のしないといけないこと、自分の為になることをきっちりこなせることだ。
大人でも……いや、私には難しいことだが、ヤツは出来る‼
有言実行な出来る男!
こんなべた褒め長男だが、『融通が聞かない』ことと『曲がったことが嫌い』なところで、勿体ない思いをすることが多少なり存在する。
中学生にもなれば、『理不尽』な事が存在することに気付いているが納得が出来ないお年頃。
思春期だね!ヒューヒュー!(笑)
納得が出来ないからこそ、食って掛かる。
もしくは態度で表れる。
例え、それが親でも先生でも。
我が家では『反抗』?
バッチコーイ!待ってました!です。
大喜びでお互いの正論、持論をぶつけ合う。
以前パパちゃんとキャタピラーが喧嘩したときは、些細なことから『世界平和』までいったことがある。(笑)
『そんなんやから戦争がなくならへんねんやろ!』
キャタピラーの泣きながらの名言。
どんな話が繰り広げられていたんだよ!
この言葉は家宝だ。
問題は先生。
ヤツはバレー部に所属しているが、顧問が好きになれない。
言動が理解できない。
何が原因でそんな事を言われたのかは分からないが
『たかだか13年しか生きたことないくせに、偉そうなこと言うな!』
と言われたそうだ。
教師には、年上には、意見してはいけないと言うことか?
それは知らなんだ。
副顧問とコーチの指導方法と顧問の指導方法については意見を求められた時、
『失礼なこと言うてるって分かってる?』
と、自分に対して失礼な物言いだと怒られたそうだ。
あなた様の指導は、指導経験豊富な副顧問やコーチに比べて素晴らしいものですと、生徒に言わせたいと言うことか?
素晴らしいと思う先生には、キャタピラーはきちんと誉めているが……。
おべっかを、ゴマをすって下さいと言うことか?
連日怒られ通しのキャタピラー、ある日雨の中長時間説教されたそうで、翌日咽頭炎と胃腸炎になった。
素敵なご褒美を頂いたものである。
泣きながらの悔しいと訴えることが、入部してから5回は上回る。
辞めたきゃ辞めればいいさ。続けるなら続けたらいいさ。
どちらを取っても、自分の身になるなら、それでよいよ。
世の中なんて理不尽なものだ。
噛み締めるがよい!そして逞しくなれ!
ちなみに副顧問に相談したところ素敵な言葉が帰ってきた。
『(顧問の)先生は新任やから、舐められたらあかんと思ってそういう事言うたんやと思う。だから我慢したって。』
副顧問よ、それは正解なのか?
雨の中の説教のような事が続くようならば、私遠慮しないぜ?