第四話
忙しくて放置した結果です。半年も放置してすみませんでした。
結構急いでかいたので誤字脱字多いと思います。指摘あったらお願いします。
――高校生活二日目の朝。
今朝は寝坊することもなく、早めに家を出た。
「今日は一緒なのな」
大希が碧に聞く。
「昨日言われたのよ。でなきゃあんたとなんか登校しない」
碧が僕の方をにらみながら、そっけなく言う。
「どうせ同じ学校に行くんだったら、別々に行くのもおかしいかなって…」
「別にあんたが悪いなんて言ってないでしょ。」
「そ、そうだよね…」
「ま、こいつと言葉を交わさなければ気分を害されることはないし、ただ一緒に登校するだけだったら特に何も問題はないから。あんたは気にする必要はないと思うけど」
「ひっでえなー」
――昨日の会話でもわかるように、この二人はあまり仲が良くない。大希が碧をいちいちからかうのもわるいけれど、碧もそれをまともに受け取ってしまうのだ。一緒にいることが多いのなら、もっと仲良くすればいいのにと思う。
「あ、そうだ、ヒロは係何やるか決めたか?学習係あたりが仕事少ないから楽でいーかなーと思ってるんだけど。良かったら一緒にやらないか?」
「そういえばそんなこと言ってたね。…うーん、特に決めてないから、それでいいかな」
「じゃ、決まりだな!」
昨日のホームルームでそんなことを言っていたな、と思いながら言う。大希はあんなことを言っているけれど、結局はどんな仕事でも真面目にこなすので、一緒の係だと頼りになるのだ。
(大希はそういうところ、すごいよな)
「…ヒロさーん、おいていきますよー」
10メートルほど先にいる大希に呼ばれる。碧も呆れた顔でこちらを見ている。
考えごとをしているうちに、いつの間にか足が止まっていたようだ。
僕は急いで二人に追いついた。
「また、考え事か?」
「ご、ごめん…」
「あんたって、考え事するととかのこと何にも手につかなくなるわよね」
2人が笑いながら言う。
…うぅ、恥ずかしい。。。
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そんなこんなで学校に到着した。
すると、向こうから一人の女子――広野友姫が来た。
「友姫、おはよう」
「おはよう~、碧~。あ、尾崎くんと鹿野くんも~」
「おう!おはよう」
「おはよう、広野さん」
広野さんは碧と同じ4組(3話参照)で、家は僕たちとは逆方向にある。
母親の史織とは異なり、マイペースなしゃべり口調だ。
「うちのお母さん担任になったんでしょ~?一応挨拶しとくね~」
「おう。それにしても、全然似てないんだな」
大希が広野さんに聞く。
「うん~。よく言われる~。顔はお父さんに似たみたい~。性格は…誰に似たのかなあ」
「でも、喋りかたは全然違うけど、雰囲気はどことなく親子っぽいと思うよ」
「そうかなあ~。自分だとよくわかんないや~」
昨日感じたことを本人に言ってみる。
でも、雰囲気が似ているというのは大希も感じたことで、2人とも口調は全然違うけれど、たまに頭の中だけ異世界に飛んでいるように感じることがある。まあ、友姫の方はいつもそんな感じもするけど。
「碧はどう思う~?」
「え、私?最初から親子って知ったうえで2人のこと見てたから、よく分からないわ。でも、2人が言ってるし、ちょっとは似てるんじゃない?」
「…そっか~」
本人もなんとなく納得(?)したようで、僕たちは玄関に入り、教室に向かい始めた。
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碧たちと別れ、1年3組の教室に入る。
昨日より20分ほど早く着いたので、教室にはまだ10人ほどしかいなかった。
席に着こうとしたところで、声をかけられた。
「えっーと…、尾崎くんに鹿野くんやったっけ?おはよー」
「おはよう。…えーと、ごめん、名前教えてもらってもいい?」
「おお、すまんすまん。わいは相楽重信。シゲって呼んでや。」
「おう。それにしてもお前、名前覚えんの早いな」
「わい、大阪から1人で来たもんやから、こっちに友達おらんくて」
彼の話によると、昨日の自己紹介の時間に全部メモして覚えたそうだ。大阪からわざわざ遠くの高校に入学したのは、やはり部活動が理由だそうだ。
「…でも、クラス全員で40人いるのに、1日で覚えるなんてすげえな。」
大希が感心して言う。
「中学の時から暗記科目だけはやったからな」
相楽がドヤ顔で言う。
「じゃ、テスト前になったら暗記科目はノブにきくわ(笑)。今年1年よろしくな!」
「こちらこそよろしゅう。鹿野くんも!」
「ヒロでいいよ。こちらこそよろしく」
「おう、よろしゅうな、ヒロ!」
そのあとも、ノブはみんなに声をかけて回っていた。
僕たちも途中からそれに混ざって、多くのクラスメートと挨拶を交わした。
やがて予鈴が鳴り、僕たちは席に着いた。
クラスメートもっとたくさん登場させたいです(今後少しずつ)。
ずっと忙しい時期が続いているので、更新は不定期になると思います。
生暖かい目で見ていただけるとうれしいです…