好きだけど・・・。
初めまして。
作者の夢花 苺(この話では、明梨です)です。
今回は、初の短編小説を書かせていただきました!
この話は、作者の経験した片思いの話で、実際にただいま、片思い中です。
今、片思いの相手とは微妙な関係・・・。
そんな気持ちを書かせていただきました!
会話文が少なく、少し暗いため、小説って感じではないですが、
どうか、私の今の気持ちを知ってくれると嬉しいです(´∀`*)
そして、あの人にも、この気持ちが届いてくれることを願っています。
※ これは、作者が実際に体験した話です。 ※
※ 尚、登場してくる名前は架空のものです。 ※
私・佐々木 明梨と彼・大山 光輝が出会ったのはお互い小学3年生、
つまり、6年前の2007年。
光輝くんとの出会いは、どちらかの学校に転校したとか、
そんな運命的な出会いじゃなかった。
決して現実では会えないゲーム上での友情だった。
ゲーム上での友情は、すぐに終わる。
すぐ壊れるって子供だった私でも思った。
でも、いつの間にか年月は流れて、
私は光輝くんに恋していた。
決して叶うことのない恋だと知っておきながら・・・。
- H.2007 -
「こんにちは」
これが、私と光輝くんの最初の言葉。
もう6年前のことだからほとんど出会いは覚えてない。
私が光輝くんと出会ったのは、私がパソコンにはまって、
初めて会員登録した某オンラインゲーム。
ゲーム内のある場所で、私は光輝くんを見つけた。
おそらく、第一声は「こんにちは」。
その頃の私の考えは、「ゲーム上で友達ができても、いずれ友達ではなくなってしまう」ということ。
その頃から、ゲームと現実の友達の違いくらいわかってた。
多分、そんなに光輝くんのことを知らないまま、友達になった。
私は記憶にないけど、光輝くんの頭にはしっかりと焼き付いている言葉があった。
先日、光輝くんにメールで言われた。
「明梨に、小3のとき、死ね・消えろ・来んなって言われたことある」って。
言った私は、光輝くんに言われた今でも思い出せない。
多分、このとき、すでに光輝くんに私は嫌われてたんだと思う。
- H.2012 -
いつの間にか会員登録数が少なくなり、ゲームをやっている人はほぼいなくなり、
友達もできなくなった私は2010年~2011年の間、ゲームを退会していた。
だからもちろん、昔友達だった光輝くんとももう会うことはなくなるだろうと思ってた。
なのに、2012年になって、久々にゲームをやり始めたら、
光輝くんとまた出会えた。
幸いにも、ゲーム上の私の名前は昔と変わっておらず、光輝くんは覚えててくれたのか、
声をかけてくれた。
お互い、ゲームする時間がすれ違うせいでゲーム上で会うことはできなくなっていた。
その年は、リア友の影響で、パソコンではあるがメアドを持った。
お互いメアドを持っていて、ゲームで会うことも少なくなったおかげで、
私と光輝くんはメールアドレスを交換することができた。
小学生の頃は、本当に子供で、ゲーム上のお金を私はいろんな人から騙し取ったり、
ゲーム上での恋人も一気に何人も作った。
そのせいで私は、ゲーム上で有名な「荒らし」となっていた。
そんな過去のことを光輝くんは知っておきながら、ずっと友達でいてくれた。
「昔の明梨より、今の明梨のほうが俺は好き」
光輝くんはもうこの言葉を忘れてるかもしれない。
けど、私は嬉しすぎて、忘れることができなかった。
子供だった私は、家族のことをゲーム上で言うというのは危険だと言う知識は
まだほんの少ししかなかった。
母のこと、父のこと、弟の名前まで光輝くんに言っていたらしい。
今思えば、光輝くんじゃない人に言っていれば、悪用されていたと思う。
けど、光輝くんはいつも私に正しいことを言ってくれた。
そんな光輝くんだからこそ、私の個人情報はしっかりと秘密にしてくれていた。
- H.2013 -
私も光輝くんも中学3年生、いわゆる、受験生になり、あまりメールはできなくなった。
そんなある日。
ゲームで、光輝くんが、光輝くんの知り合いの人のことを私に教えてくれた。
光輝くんの知り合いの人が、ネットで知り合った人と結婚したらしい。
光輝くんは、その人に「ネットだからって相手を粗末にする人が、
リアルで大事にしてもらえるわけがない」と言われたらしい。
そして、私にとって、一番嬉しいことを言ってくれた。
「だから俺は、キミを大事にします。」
光輝くんにとってこんな言葉、冗談かもしれない。
けど、私は、本気でしか捉えることができず、とにかく嬉しかった。
他にも、ゲーム上で私と光輝くんの共通の友達のことで話していたとき。
その友達は、私たちより年上で、チャットで返答も少しイヤミっぽかった。
それを光輝くんに言われ、「あ。私にもそんな感じだった」っと言うと、
「俺はともかく、明梨にもその態度とか。あと数日で縁切るわ」って言ってくれた。
私に対してそんな態度でも、私は別に気にしなかった。
けど、光輝くんが「縁切る」って言ってくれて、本当に嬉しかった。
そして、気づいたら私は、学校の男子よりも、塾の男子よりも、光輝くんのことが好きになっていた。
でも、光輝くんは常識的で、ネット恋愛はおそらく好まない。
だから私は、友達にしかその想いを言うことができた。
「光輝くんに○○って言われたー♡」
「光輝くんから昨日、メール来てた(/ω\*)」
光輝くんのメールでは、あまりそんな好意的なメールはしない。
でも、友達に惚気けるほど、とにかく私は光輝くんのこと、大好きになっていた。
いつも惚気ると友達に言われる。
「もう付き合えば?」
「え。付き合ってるんだっけ?」
私だって付き合いたい。
けど、遠距離だし、光輝くんはネット恋愛を好まないし、
「死ね」って言われた奴と付き合いたいなんて思わないだろう。
だから私は、光輝くんにその想いは伝えまいと思った。
光輝くんと写メを交換したことがある。
ジャニーズみたいに特別カッコイイって感じではないし、
ブサイクって言う顔でもない。
いつもの私だったら、メル友に写真を見せてもらい、ブサイクであればメールはしない。
イケメンとしかメールはしない。
けど、イケメンとメールすれば、すぐにメル友と言う関係は終わった。
そんな感じだった。
けど、光輝くんは、私にとって、誰よりもカッコイイって思えた。
そして、誰よりも大切なメル友で、大好きなメル友だって思えてる。
最近、学校の友達の何人かが、スマホアプリ「LINE」で知り合った人と、
付き合ったり、片思いをしていると聞かされている。
みんな、「身長○○センチなんよー」「○○県に住んでるんだって!」「誕生日○○月なんだー」
っと惚気けまくっていた。
私も光輝くんのことを言いたい。
私はそう思い、光輝くんに先日、身長・誕生日・住んでいる県を聞いた。
でも、約6年の付き合いで、光輝くんによると、誕生日と住んでいる県を聞かれたのは5回目らしい。
言い訳になるかもしれないが、最近私は、誰になにを言ったか、
誰になにを言われたかをすぐ忘れていた。
まだ光輝くんに恋愛感情を持っていなかったせいか、忘れていた。
やっとのことで身長を教えてもらったが、私の身長より、光輝くんは低かった。
それを想定して、光輝くんは教えるのが嫌だったらしい。
最終的に光輝くんは、「お前、しつけーんだよwww」と私に言った。
光輝くんにそんなことを言われたことは私の記憶では一回もなかった。
それから光輝くんはメールで「聞きたいこと・言いたいことがある」っと言っていたが、
結局気持ちが変わり、言ってくれなかった。
私が「教えて」と言っても、「今言ったら、明梨に嫌なこと、言ってしまう」と言われた。
ついには今日、ゲームで会おうと言っても、会ってくれなく、「数日、消える」と言われた。
こんなことはまず、今までになく、私は今、本当に嫌われたと思っている。
私は日曜日の夜の塾で、なぜか毎週その日だけ、すごく光輝くんに会いたくなった。
LINEで惚気けている友達たちは、電話をしている。
私も電話したいと思う。けど、常識的な光輝くんはそんなこと、許してくれない。
声フェチな私が、ネットの友達で電話をしたいって思うことはほぼなかった。
今、光輝くんとメールしたい。
ゲームでもいいから、光輝くんと話したい。
私は今、そんな切なく、苦しく、叶うはずのない片思い中です。
いかがでしょうか?
予想以上に暗くなってしまいました(笑)
ほぼ失恋してね?って思う方も多いかと思います・・・ヽ(´Д`;)ノ
でも、私は叶わないとどこかで思いながらも、叶うことを願っています。
どうか、この片思い、実ることを応援してください!
私も頑張ります(/ω\*)