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蒼はももとの思い出を回想するとボソボソと言い始めた。
蒼「シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ」
もう蒼はおかしくなっていた。
まるで、何かの亡霊に取り憑かれたような顔をしていた。
もう目に生気も感じられなかった。
目はもう飛び出そうな勢いで、口から唾液を垂れ流し、シネという言葉を呟いていた。
もも「…蒼」
蒼「シネェェェエエエエエエエエ!!!!」
蒼はももが自分の名前を言ったとたんにももに襲いかかった。
今二人の中にはそれぞれ違った視点での走馬灯が繰り広げられていた。
蒼との出会い、別れ
圭との出会い
そして自分の本当の気持ち
ももとの出会い、別れ
ももに対しての憎しみ、怒り、そして寂しさ
いろんな感情が二人の複雑な関係の中に交錯する。
二人の決着は早かった。
しかし、時間が短くとも、感覚は長かった。
今一人の感情が『憎しみ』から『悲しみ』へと変わった。
蒼「シネシネ……!」
立っていたのは蒼だった。
蒼は正気に戻ったようだ。
蒼は後ろを向くと…
ももが血を流して倒れていた。
蒼「…なんで。どうして…」
蒼は驚いていた。
蒼は分かった。
ももは自分からやられに向かった。
もも「まだ…」
蒼「…!」
ももが立ち上がった。
蒼から刺された右わき腹からは
服が破れ、大量の血が流れていた。
蒼「何で立つのよ!」
蒼はももにそう言った。
もも「まだ…あなたの悲しみは…こんなもんじゃない…」
蒼「えっ…」
もも「私は…あまりにも残酷…なこと…をした…」
蒼「…!」
もも「あなたと…友達になって…おき…ながら…あなたの…町を…奪い…そして…あなた…を…裏切…って…しまっ…た…」
ももは大量の出血に構わず、語る。
ももは血反吐を吐いた。
蒼「やめて!」
蒼は見ていられなかった。
というより、ももに生きていてほしいと思った。
結局自分の被害妄想だったと感じたがらだ。
もものお陰で町に出られた。
もものお陰で寂しくなくなった。
そして、何よりも
もものお陰で初めて楽しいと感じられた。
蒼「もう、いいって!!お願いだからやめてよ、もも!!」
バタンッ!とももはその場に倒れた。
蒼「…もも!!」
「お見事…」
蒼「誰だ!」
茂みの奥から一人の男が出てきた。
蒼は全く気配に気づかなかった。
蒼「お前は誰だ!日本の闇組織では見ない顔だ…。名を名乗れ」
信長「…織田信長」
そう信長と名乗る男は上から見下ろすようにそう言う。
身長は高い。
目の色は赤く染まっている。
声は低く、冷たい。
蒼「織田信長…まさか…」
信長「見事な武勇なり。誉めてつかわす」
蒼「ずっと見ていたのか!!」
信長はゆっくりとももへと歩みより、優しく持った。
蒼「ももをどうするつもりだ!!」
その時
圭「もも!!」
圭たちが駆けつけた。
「お見事…」
蒼「誰だ!」
茂みの奥から一人の男が出てきた。
蒼は全く気配に気づかなかった。
蒼「お前は誰だ!日本の闇組織では見ない顔だ…。名を名乗れ」
信長「…織田信長」
そう信長と名乗る男は上から見下ろすようにそう言う。
身長は高い。
目の色は赤く染まっている。
声は低く、冷たい。
蒼「織田信長…まさか…」
信長「見事な武勇なり。誉めてつかわす」
蒼「ずっと見ていたのか!!」
信長はゆっくりとももへと歩みより、優しく持った。
蒼「ももをどうするつもりだ!!」
その時
圭「もも!!」
圭たちが駆けつけた。
信長「連れていく、それだけだ」
圭「くそっ!」
圭は信長に飛びかかろうとした。
もも「やめ…て…」
ももがそう言った時に圭の動きがとまった。
もも「まだ…圭じゃ…かなわない…」
圭「それでも、俺は…!」
圭はあきらめたくない。
目の前に大切な人がさらわれようとしている。
黙って見ていられる訳がない。
留主「信長様!ここは僕に」
圭の目の前に少年が出てきた。
信長「蒼…こい…」
信長は蒼に来るように促した。
それに蒼は
蒼「ああ…」
そう答えた。
圭「蒼!」
圭は蒼に向かって叫んだ。
蒼「私はもう後戻りできない…」
そう言って信長とその場を去った。




