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圭「ハッ!?」
圭は目を見開いて驚いた。
目の前には裸の少女が内股で座っていた。
汚れ一つない透き通った肌、髪は床ギリギリの長さのロングヘアで綺麗なピンクだった。健康的な体つきである。
圭「な、ななななッ!」
これはどうすればよいのだろう。
目の前に見知らぬ少女。
しかも裸。
自分は知らない間に少女を誘拐したのではないか?と自分を疑ってしまう。
取り敢えず、圭は裸の少女からは目を反らして聞いてみる。
圭「あ、あのー。どちら様ですか?」
圭は精一杯の敬語で少女に話かける。
すると少女は体ごとこちらを振り向いて言った。
少女「ももだよ!」
圭「…」
ガン!
ガン!
圭は現実味があまりになかったのか何回も壁に頭をぶつけてみた。 ツー、と頭から血が垂れる。
(夢じゃない…)
圭はこれが現実だと確認した。