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第3章 地味系おさげメガネ!
フフフーン、とももは楽しそうに鼻歌を歌っている。
圭「…」
圭は無言だった。
なぜなら1つ不安要素があったからだ。
(学校…どうしよ)
それは圭自身に向けてではなく、ももに向けてだった。
転校なんて公立高校でできるのか?
だとしてもそんな学力あるのか?
真面目にそんなことを考えなければならない。
何日も休みが続く訳でもないし、だからといって、ももを一人家に置いとくのも前科の通り危険である。
そんな考えを張り巡らせながら、圭はとりあえずつれていかないという結論にいたる。