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絶望、孤独。
一気にももの全身に回っていたその感情は、彼女の表情を変えることさえ許さなかった。
泣いている。
だが、涙は流しているが表情が見られない。
茫然とした表情をしている。
ジオン「あーあ。固まっちゃったかぁ…」
信長「その負の感情に満ちた彼女こそ!我にふさわしい!!」
信長は立っているももに近寄る。
そして、ゆっくりと肩に触れる。
肩に触れた両腕はやがてなでおろすようにして背中に達した。
そして、信長の髭の目立つスッキリとした顔はももの顔にゆっくりと近づく。
ジオン「まて、信長。客のようだよ?」
信長「フフフ…いいだろう。我が勝つか汝が勝つか今…」
ジオンと信長が見ている方向には一筋の光が向かってきていた。
そして、信長は続けて言う。
信長「決着をつけようぞ!!」