第4話 王都への凱旋 ~聖女と共に、仲間が増える喜び~
王都への帰路は穏やかだった。
馬車がゆったりと進む中、佐々木虫郎は窓から外の景色を眺めながら、隣に座るプリメシラに話しかける。
「プリメシラ、王都に着いたらさ、国王さんにちゃんと礼を言っておこうぜ。お前を助けられたのも、みんなのおかげだし」
プリメシラはピンクの髪を優しく揺らし、微笑む。
「ええ、虫郎さん。わたくしも、国王陛下に無事帰れたことをご報告したいですわ。それに……虫郎さんのおかげで、魔族から逃れられたのですもの。本当に感謝しています」
クレセアが馬車の反対側から優しく頷く。
「プリメシラ様、虫郎さんは本当に頼りになりますわ。これからも一緒に旅をすれば、きっとこの世界も平和になります」
虫郎は照れくさそうに頭を掻く。
「まあ、俺の催眠術があれば、敵も味方に変えられるしな! ……もちろん、悪いことには使わないよ。みんなが幸せになるために、便利に使っちゃうだけ!」
三人で笑い合う。
馬車の揺れが心地よく、窓から見える田園風景が穏やかに流れていく。
やがて、王都の巨大な城壁が見えてきた。
門番の兵士たちがプリメシラの姿に気づき、慌てて門を開ける。
「聖女様! ご無事で何よりです!」
兵士たちは感極まって涙を浮かべ、虫郎たちを王宮へと案内する。
王宮の謁見の間では、国王が玉座から立ち上がり、深く頭を下げる。
「聖女を救い、魔族を退けた英雄よ……! この国を代表して、心より感謝申し上げる。望む褒美を申せ!」
虫郎は少し考えて、笑顔で答える。
「褒美っていうか……この国を、もっと平和にする手伝いをさせてくれよ。俺たちで、魔王を倒して、みんなが安心して暮らせる世界にしたいんだ」
国王は目を潤ませて頷く。
「その志、立派だ。これからは王宮を拠点にしても構わぬ。どうか、この国をお守りいただきたい」
プリメシラが虫郎の横に立ち、優しく微笑む。
「虫郎さん……ありがとうございます。わたくしも、聖女として、全力でお手伝いしますわ」
クレセアが二人を見て、穏やかに言う。
「これからも、みんなで一緒に……この世界を、明るくしていきましょう」
虫郎は大きく頷き、拳を握る。
「よし、決まりだ! 次は魔王軍の本拠地を目指そうぜ。仲間が増えて、ますます強くなった俺たちなら、絶対に勝てる!」
王宮のバルコニーから見える夕陽が、三人を優しく照らす。
新しい仲間と共に、虫郎の冒険はさらに大きく広がっていく――。
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