第3話 聖女プリメシラとの出会い ~草原の危機と新しい仲間~
草原を進む虫郎とクレセアの前に、悲鳴が響いた。
ピンク色の長い髪をなびかせ、白いドレスに金のティアラを着けた少女が、黒ローブの魔族兵に囲まれている。
少女は必死に光の魔法を放ちながらも、次第に追い詰められていた。
クレセアが虫郎の袖を引く。
「あれはサンクチュアリ神聖王国の聖女プリメシラ様ですわ。魔王軍に狙われて……」
虫郎は目を輝かせる。
「聖女か! これは助けるしかないだろ!」
虫郎は指をパチン!と鳴らす。
「催眠術ッ!」
魔族兵たちの動きがピタリと止まり、一斉にその場に跪く。
「ご、ご主人さま……」
プリメシラは目を丸くして立ち尽くす。
「え……なに……? あなたたち、誰……?」
虫郎は胸を張って名乗る。
「俺は佐々木虫郎! 異世界から来た救世主だ!お前を助けに来たぜ、ピンク髪!」
プリメシラは頰をぷくっと膨らませる。
「ピンク髪って失礼ですわ! わたくしはサンクチュアリ神聖王国の聖女プリメシラです!」
虫郎は笑って手を差し出す。
「悪かった悪かった! でも、無事でよかったぜ。これからは俺の仲間になってくれよ。一緒にこの世界を平和にしよう!」
プリメシラは少し戸惑いながらも、虫郎の手を取る。
「……本当にありがとうございます。魔族に囲まれて、もうだめかと思いました……」
クレセアが優しく微笑む。
「プリメシラ様、ご主人さま……いえ、虫郎さんはとても頼りになりますわ。一緒に旅をすれば、きっと安心です」
プリメシラは少し頰を赤らめてうなずく。
「そうですね……。この恩、必ずお返しします。わたくしも、聖女として、皆さんのお役に立てるよう頑張ります!」
虫郎はガッツポーズ。
「よっしゃ! これで仲間が三人になったぜ! 次は王都に行って、もっと情報集めよう。魔王倒して、みんなで平和な世界にするんだ!」
三人は笑い合いながら、草原を進み始める。
夕陽が三人を優しく照らし、新しい冒険の幕が開こうとしていた。
プリメシラが虫郎に尋ねる。
「虫郎さん……本当に強いのですか?」
虫郎は自信満々に胸を叩く。
「任せろ! 俺の催眠術があれば、どんな敵も味方に変えちゃうぜ!……って、もちろん悪いことには使わないけどな!」
クレセアとプリメシラは顔を見合わせてくすくす笑う。
「ふふ、虫郎さんらしいですわ」
「ええ、本当に頼もしい方ですね」
三人の笑い声が、草原に優しく響いていった――。
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