第2話 女神クレセアと草原の出会い ~初めての仲間と異世界の空の下で~
転生の光が収まると、そこは広大な草原だった。
青い空がどこまでも続き、遠くに中世ヨーロッパ風の城壁が見える。
空を悠々と飛ぶドラゴン、風に揺れる草花……まさに剣と魔法の異世界!佐々木虫郎は深呼吸して、隣に立つクレセアを見上げる。
「おお、マジでファンタジーじゃん! 最高!」
クレセアは白いドレスを纏ったまま、少し困惑した表情で虫郎の腕に軽く触れる。
「ご主人さま……いえ、虫郎さん。ここはもう天界ではなく、異世界ファーランドですわ」
虫郎は笑って肩を叩く。
「ご主人さまって呼ぶのやめなくていいよ! なんかカッコいいし。それにしても、クレセアも一緒に転生してくれたんだな。ありがとな!」
クレセアは頰を少し赤らめて、優しく微笑む。
「わたくし……あなたが転生するなら、一緒にいたくて……。天界の管理業務は他の女神に任せてきましたの」
虫郎はガッツポーズ。
「最高の相棒ゲット! じゃあ、まずはこの世界を冒険だ! 催眠術のスキル、早速試してみようぜ!」
二人は草原を歩き始める。
遠くから村の煙が見え、虫郎の冒険心がどんどん膨らんでいく。
「よし、まずは村に行って情報収集だな。クレセア、この世界の常識とか教えてくれよ」
クレセアはうなずきながら、丁寧に説明を始める。
「ファーランドは魔王ダイエモン率いる魔族軍と、サンクチュアリ神聖王国が戦争中ですわ。魔族は恐ろしい力を持っていますが、人間側にも勇者や聖女がいますの」
虫郎は目を輝かせる。
「勇者と聖女か……面白そうじゃん!
俺の催眠術で、味方増やしまくって、魔王倒してハーレ……じゃなくて、平和な世界にするぜ!」
クレセアはくすっと笑う。
「虫郎さんらしいですわ。でも、催眠術は……とても強い力です。どうか、優しく使ってくださいね」
虫郎は胸を張る。
「任せろ! 俺は悪いことしないよ。ただ、みんなを幸せにするために、ちょっと便利に使っちゃうだけ!」
二人は笑い合いながら、村に向かって歩き出す。
草原の風が心地よく吹き抜け、異世界での新しい冒険が始まろうとしていた。
遠くから村の鐘の音が聞こえてくる。
虫郎の胸は、期待で高鳴っていた。
「よーし、異世界生活、スタートだ!」
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