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転生したらチート催眠スキルで美少女王国を築いた件  作者: 華咲 美月


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第1話 おはぎで死んだニート、異世界へ!

 佐々木虫郎、16歳。

 職業:完全無職のニート。

 特技:動画配信中にコメントを無視して暴走することと、ポテチの袋を3秒で空にすること。

 部屋の片隅には空のスナック菓子袋がピラミッドのように積み上がり、モニターからはいつものアニメOPがループ再生されている。


 今日も虫郎はウェブカメラに向かってウインクした。

「よお、みんな! ムシキング・チャンネルへようこそ! 今日はリクエスト企画、おはぎ100個イッキ食いチャレンジだぜ!」

 画面に流れるコメントは予想通り荒れていた。


「やめとけ」

「死ぬぞ」

「医者呼べ」


 虫郎はそんな言葉を鼻で笑う。

「へっ、俺の胃袋はブラックホールだからな! いくぜ!」

 1個目、2個目、5個目……順調だった。


 視聴者数もジワジワ上昇していく。


 だが10個目を飲み込んだ瞬間、喉の奥で何かが詰まった。

「んぐっ……ぐふっ……!」

 顔が真っ赤になり、手がバタバタと暴れる。


 コメント欄は「草」「救急車w」「死亡フラグ立った」で埋め尽くされる。


 虫郎の視界が暗くなり、意識が遠のく。

(う……俺の人生……こんな……おはぎで……終わるなんて……!)

 そして、佐々木虫郎は死んだ。


 享年16歳。


 死因:おはぎによる窒息死。

 ……。

 目を開けると、そこはふわふわとした雲の上だった。


 大理石の柱が光を反射し、空気は甘くキラキラしている。


 遠くでハープの音が優しく響く。

「おお、マジで天国っぽいな……。でもWi-Fiある?」

「ふぁ~い、佐々木虫郎さん。ようこそ天界へ!」

 目の前に現れたのは、黒髪ロングの超絶美人。


 白いドレスに金の装飾が施され、まるで二次元の女神が三次元に降臨したような存在感。

「わたくし、転生管理を担当する女神クレセアよ。あなた、死にましたね!」

「うっそ、マジで!? おはぎで!?」

 虫郎は膝をついて絶望する。


 クレセアは優しく微笑みながら続ける。

「でも、ご安心を。あなたの魂、未練がめっちゃ強いんです。だから特別に異世界転生の権利をあげちゃう!」

「異世界転生!? うおお、マジか! なろう系キター!」

 虫郎の目が一瞬で輝きを取り戻す。

「じゃあチートスキルくれよ! ハーレム無双できるやつ! そうだな……催眠術! 催眠術がいい!」

 クレセアが少し困惑した顔をする。

「え、催眠術? それ、ちょっと倫理的に……」

「いいじゃん! なろう系の主人公はチートが命だろ! 頼むよ、クレセアちゃん!」

 謎のカリスマに押され、クレセアはうっかり頷いてしまう。

「う、うーん……まぁ、いいわ。特別に催眠術のスキルを付与しちゃう!」

「っしゃあ! これで俺、無敵!」

 虫郎はガッツポーズ。


 クレセアは「本当にいいのかしら……」

 と不安げに呟くが、時すでに遅し。

 転生の光が虫郎を包み込む。

「よーし、異世界でハーレム王になるぜ! クレセア、準備OK?」

「え、わたくしはただ見送るだけで……」

「細けえことはいい! 行くぞ、異世界ファーランド!」

 ……そして、光が収まった瞬間。

 虫郎は広大な草原に立っていた。


 青い空、遠くに中世風の城壁、近くではドラゴンが悠々と飛んでいる。


 まさに剣と魔法の異世界!隣には、なぜかクレセアも一緒にいた。


 彼女は少し困惑した顔で虫郎を見上げる。

「ご主人さま……わたくしも一緒に転生してしまいましたわ……」

 虫郎は爆笑。

「マジか! 女神もついてきてくれたのか! 最高じゃん!」

 こうして、ニート佐々木虫郎の

 異世界ハーレム無双(予定)

 の旅が、本格的にスタートした――!


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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