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怪しい雲行き。
「やっほー、じしょーヒーローちゃんと、変な天才」
「やめなよー、かわいそう、じゃん?」
この前の人たち…うざいな。
「うざいな」
え、ちょっと、うたのちゃん?
「僻みかしら?ふふ、かわいそうね」
「天才に追いつかなくて?」
「ちっ、ブスがうせろ」
喧嘩になっちゃうかも…どうしよ。
誰か来た?
「ごめ、ちょっと通して。」
こいつは飯田 加古。
僕の従兄妹。
「大丈夫?おと、なにもされてない?お友達は?大丈夫?」
極度の心配性だ。顔はいいのに勿体無いな。
「え、かこくん?どうしたの?」
さっきまで相当言ってたのに、カコの前では猫撫で声?怖いな。
「いや、君らの心配はしてないから。じゃあさいなら」
いくらカコでも人をコケになんて滅多にしない。
つまり、この人たちはカコにとって、それまでなのだ。
「ま、またねー天野さんたち」
そそくさと逃げていった。カコと私たち何が違うのか。
「助けてくれてありがとうございます。」
うたのちゃんがお礼を言った。
それにならって僕も一応、ありがとうと言っておいた。
「俺でよかったら、またいつでも頼れよ?」
カコは優しくそう言った。
僕は
「うーい」
とテキトーに返した。
これでまた敵対視されるのは言うまでもない。




