死んだ婚約者による恋愛指南書

白血病を患っていた婚約者が死んだ。遺された日記帳を見ると、主治医をすすめられて？　どうもオタクな私が孤独死しないか、心配して話を通してくれたらしい。

「死ぬほどチキンで恐縮なんですけど、まだ腐りかけなので私……その、買う勇気が無く、後日ネット購入ということになりますがよろしいでしょうか？」
「じゃあ、俺が買ってきましょうか？」

爽やかハイスペなんだけど何かが引っかかる。

「はい、会ってからずっとずっと。それこそ、文字通り夜も眠れませんでしたよ？　俺」
「はははっ、そんなタイプには見えないのに～」

そんな彼の仄暗さを覗き込みたい。ホラー混じりの明るいオタク女子×闇深イケメンのラブコメ？