210.もう名前を出してもいいようです(中の人たち)
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第三章 世界樹の国と元勇者(アマレパークス編)
主人公が世界樹の国で様々な出来事に遭遇するお話です。
仲間として戦闘狂の聖女に続いてエルフの元勇者が加わります。
週3回(月・水・金)の投稿となります。
よろしくお願いします。
第三章 世界樹の国と元勇者(210)
【格闘大会編】
210.もう名前を出してもいいようです(中の人たち)
リリアン : リーダー、魂がまだ不完全なのよね。
キリト : しょうがねぇよ。再構築には時間がかかるもんだ。
リリアン : 早く元のリーダーに戻って欲しい・・・。
キリト : まあ、ゆっくりでいいんじゃねぇか。
慌てることもないさ。
リリアン : でも最近変なのが絡んできてるじゃない。
キリト : あれもこっちに紛れ込んだのは誤算だが・・・。
まあ、あれも不完全だからな。
リリアン : そうね。
絡むって言っても、イタズラレベルだし。
キリト : 本気で向かってくるなら、
リーダーの復活を急がないといけないがな。
むさし : お話中申し訳ござらぬが、話が見えないでござる。
リリアン : むさしは難しいことは気にしなくていいの。
むさし : りりあん殿、その言い方は酷いでござる。
リリアン : 異世界転生と異世界転移の違いとか、
並行世界間の移動と狭間の世界とか、
魂の再構築と能力の再編成とか、
詳しくお話ししましょうか?
むさし : ・・・・・え、遠慮するでござる。
リリアン : そうでしょう?
むさしはリーダーのサポートをしてればいいのよ。
むさし : りりあん殿、それは了解でござるが・・・・・
「中の人」業務は難解でござる。
己れが戦う方が単純でいいでござる。
リリアン : 仕方ないでしょう。
今はこれが私たちの精一杯の生き方なのよ。
むさし : そうではござるが・・・・・
キリト : そう言えば、後の二人はどうした?
リリアン : その辺にいると思うけど・・・・・
ガンツ!
アルチェ!
ガンツ : 呼んだか?
リリアン : 何してたの?
ガンツ : することがない。
リリアン : あなた、次の国の担当だものね。
ガンツ : そうだ。
リリアン : 業務の予習でもすれば?
ガンツ : 必要ない。
リリアン : 戦闘以外はあなたも苦手でしょ?
ガンツ : むさしにできるなら、俺にもできる。
リリアン : それもそうね。
むさし : がんつ殿、りりあん殿、
二人とも、ひどいでござる。
リリアン : そんなことよりも、
各自の名前がフル表示になってるけど構わないの?
キリト : 大丈夫だ。
もうアイツがバラしたしな。
でもリーダーは名前に反応しなかった。
リリアン : リーダーが気付いてくれないのは寂しいけど、
名前を堂々と名乗れるのは嬉しいわね。
キリト : もう少し魂の再構築が進まないと、
リーダーの記憶は戻らないだろう。
リリアン : 記憶が戻れば私たちの実体化もできるのかな?
キリト : リーダーの状態が元に戻れば可能だと思う。
あの究極魔法が使えるようになれば・・・。
まあ、いつになるか分からないけどな。
アルチェ : フワ〜。
せっかく寝てたのにみんなうるさくない?
リリアン : アルチェ、あなた寝過ぎじゃないの?
アルチェ : いいじゃない、どうせやることないんだし。
あたし、
やる時はやるけどやらない時はやらない子だから。
キリト : 怠け者なだけだろう。
アルチェ : キリト、うるさい。
リーダーが見てる所では全力出す。
見てない所では、力抜く。
これ、あたしの基本。
リリアン : まったく・・・
ひねくれてる割には、ブレないのよね。
アルチェ : 性格がねじれてこじらせてるあんたには、
言われたくない。
リリアン : 何ですって!
むさし : きりと殿、
人族の女性同士はなぜ仲が悪いのでござるか?
キリト : 人族も、女性同士も関係ないと思うぞ。
リリアンとアルチェの相性の問題だな。
ガンツ : ・・・・・
キリト : ガンツが正解だ。
何も言わず、関わらないのが一番だな。
(おまけ:応援席の従魔たち)
タコさん : ポンポンは各自2つずつなの。
合図に合わせて大きく揺らすの。
スラちゃん : リン(了解)。
ウサくん : もぐもぐ。(何かを咀嚼している)
ハニちゃん : 飛びながらでもいいんでしょうか?
コンちゃん : ツルデモツカ、ネデモツカ。
ラクちゃん : 2番目の足で持とう。
鎌で持つと切れるゆえ。
ディーくん : 分かったけど〜。
どうして青色なのかな〜。
タコさん : それは秘密なの。
周りの人にも配ってほしいの。
ディーくん : いいけど〜。
数、足りる〜?
ラクちゃん : 大丈夫。
いくつでも作るゆえ。
ハニちゃん : ラクちゃん、器用ですね。
私も裁縫、覚えたいです。
コンちゃん : ツルナラ、アメル。
イトハ、ムリ。
タコさん : さあ、みんなであるじの応援なの。
心を合わせてポンポンを振るの。
ディーくん : 分かったよ〜。
でも次の試合からね〜。
あるじの一回戦、終わっちゃったからね〜。
次はルルちゃんかな〜。
タコさん : あるじ、早過ぎなの。
まだルルちゃんの準備できてないの。
ラクちゃん、大急ぎなの。
白のポンポン作って欲しいの。
ラクちゃん : 白のポンポン?
何ゆえに?
タコさん : ルルちゃんのイメージカラーなの。
あるじと使い分けるの。
ディーくん : ルルちゃん、もう終わったよ〜。
瞬殺だったね〜。
ルルちゃんの応援も次からだね〜。
タコさん : 仕方ないの。
今回は準備不足だったの。
2回戦は全力で応援なの。
みんな、よろしくお願いなの!
スラちゃん : リン(了)!
ハニちゃん : 頑張ります。
コンちゃん : アルジ、ファイト。
ラクちゃん : しゃかしゃか。(白ポンポンを編んでいる)
ディーくん : 分かったよ〜。
ウサくん : もぐもぐ。(最後まで何かを咀嚼している)
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