100.世界の裏側と従魔たちの会話(100話記念 間話)
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第二章 葡萄の国と聖女
主人公が戦闘狂の聖女と知り合い、葡萄の国で様々な出来事に遭遇するお話です。
週3回(月・水・金)の投稿となります。
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第二章 葡萄の国と聖女(100)
【コロンバール編・港町ポルト】
100.世界の裏側と従魔たちの会話(100話記念 間話)
〜(世界の裏側)〜
キリ○ : リリ○○、てめえ失言が多すぎんだよ!
もうちょっと考えてからしゃべれ。
それにリーダーに甘すぎだろ。
リリ○○ : 失言は謝るわ。
でもリーダーに甘くなるのは・・・
仕方ないでしょ。(ポッ=赤面)
キリ○ : てめえ、ほんと、うぜえ。
でもルールは、ちゃんと守れよな。
リーダーが自分で思い出すまでは、
余計なこと言うんじゃねえぞ。
リリ○○ : 分かってるわよ。
この時代では、楽しんで欲しいからね。
キリ○ : そうだな。
前みたいに戦いに明け暮れるのはもう十分だ。
リリ○○ : それにしてもリーダー、
島を作る前のことはまったく覚えてないみたいね。
キリ○ : 当たり前だ。
それを想定した魔法だったじゃねぇか。
リリ○○ : 私たちのこともまったく分からないなんて、
ちょっと寂しい。(ションボリ)
キリ○ : ほんとにうぜえから、
その余計な括弧付きの表現やめろ。
リーダーも嫌がってるだろうが。
あと、あのキモいクエストもやり過ぎだろ。
リリ○○ : これくらいいいじゃない。
寂しさ、紛らしてるんだから。
ちょっとくらい楽しみがないと、
やってられないでしょ。
キリ○ : リーダーのおかげで、
こうして意識だけでも残れたんだ。
寂しいとか、贅沢言うんじゃねえ。
とにかくてめえの当番は、
コロンバールだけだからな。
他でしゃしゃり出てくんじゃねぇぞ。
リリ○○ : それねぇ。
そこ、ルール変更しない?
全部私で良くない?
私がリーダーの一番のお気に入りなんだから。
キリ○ : バカじゃねぇの。
誰がリーダーのお気に入りだって。
リーダーは基本、身内には平等だろうが。
嫌いな奴は完全にシャットアウトだけどな。
リリ○○ : でもねぇ、私の次、むさ○よ。
あの武骨者にこんな面倒くさい役、できると思う?
絶対私が続けた方がいいと思うのよね。
むさ○ : りり○○殿、拙者には無理と申されるか?
リリ○○ : わっ! むさ○、どこから出てきたの?
むさ○ : どこも何も、最初からここにいるでござる。
我々にはここ以外居場所は無いでござるよ。
リリ○○ : そうだったわ。
みんな繋がってるのよね。
ほんと面倒ね。
内緒話もできやしない。
他の二人はどうしたの?
キリ○ : まだ出番じゃねえから意識閉じてんだろ。
そのうち出てくんだろ。
むさ○ : りり○○殿、
其方のたすきは拙者がしっかり引き継ぐでござる。
安心して成仏なされよ。
リリ○○ : ちょっとおっさん、
縁起でもないこと言わないでくれる。
そうじゃなくても私たちの今の状態って、
安定してるとは言い難いんだから。
むさ○ : 心配無用でござるよ。
そのうち何とかなるでござる。
拙者は、りーだーを信じているでござる。
リリ○○ : おっさんは、能天気でいいわね。
少しは考えたり悩んだりしなさいよ。
むさ○ : 心の有り様は変幻自在でござるよ。
困難に立ち向かう強い意志もござれば、
あるがままを受け入れる柔らかい心も大事。
リリ○○ : はいはい。
じゃあ、出番を譲ってっていう私の提案も、
その柔らかい心で受け入れてくれないかしら。
むさ○ : 答えは、『否』でござる。
譲れるものと譲れないものがあるでござる。
キリ○ : リリ○○、しつこいぞ。
とにかく自分の管轄だけちゃんとやれよな。
大事なのは、
クエスト・メイカーとしての役割だからな。
リリ○○ : はいはい、分かりました。
リーダー、ずっとコロンバールに居ればいいのに。
* * * * * *
〜(従魔たちの会話)〜
タコさん : 小屋の中、快適になったの。
ラクちゃんのおかげなの。
ラクちゃん : 大したことではない。
裁縫は得意ゆえ。
ハニちゃん : ありがたいですよね。
座布団にクッション、毛布にカーテン、
テーブルクロスまで。
コンちゃん : アルジ、ヨロコブ。
ウサくん : もぐもぐ。(薬草を食べている。)
ディーくん : そうだよね〜。
目指せ、快適な住まいだよね〜。
ところでみんな〜
素材集めは順調かな〜?
そのうちいっぱい必要になるよ〜。
コンちゃん : ムシ、50コエタ。
スラちゃん : リン(鉱石)、リン(15種類)。
タコさん : 魚貝はまだ少ないの。
早くポルトの海に行きたいの。
島の海だと限界があるの。
ハニちゃん : 果実類はまだまだです。
種はクエストでたくさん手に入りましたので、
早めに『栽培地』を作って頂きたいのですが。
ラクちゃん : 糸は量はあるが質が足りぬ。
探索を続けねば。
ウサくん : もぐもぐ。(まだ薬草を食べている。)
ディーくん : まあ、あわてなくていいよ〜。
あるじものんびりだしね〜。
でも倉庫は拡張してもらわないとね〜。
僕の木材、幅取ってるし〜。
ハニちゃん : ところでみなさんの進化の状況は、
どうなってるんでしょうか?
ディーくん : 進化ね〜。
まだもう少しかかるかな〜。
タコさんとウサくんが早そうだね〜。
あるじのご飯たくさん食べてるからね〜。
タコさん : おにぎり美味しいの。
みんなもっと食べるべきなの。
お願いすればいつでももらえるの。
ウサくん : もぐもぐ。(まだ薬草を食べている。)
コンちゃん : アルジ、サケ、ツクル?
スラちゃん : リン(石)、リン(食べないと)。
ラクちゃん : おにぎりを食すべきか、
薬草を食すべきか。
石は無理ゆえ。
ディーくん : まあ、進化は成り行きでいいよ〜。
アリーチェさんの料理も捨て難いしね〜。
街の美味しいものも食べたいし〜。
タコさん : あ、大変なこと思い出したの。
一番おにぎり食べてるの、ジュエルなの。
ジュエルが進化しちゃうかもなの。
ディーくん : コーラル・ジュエルはね〜、
あるじのご飯では進化しないと思うよ〜。
もっと明るく光るようになるなら〜
進化してもらってもいいけどね〜。
ジュエルたち: ・・・・・・(水槽で光っている。)
ウサくん : もぐもぐ。(最後まで薬草を食べている。)
ディーくん : やっぱり進化一番乗りはウサくんかな〜。
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