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不倫する女の頭の中

作者: あるむ

不倫する女の不安定な精神

いつも通る家から駅までの道。

いつも見る草木が、今日はキラキラ輝いていた。

嬉しさで胸がいっぱいだ。

今度こそ幸せになりたい。

いや、期待してはいけない。

また傷つくことになってしまう。

相反する2つの感情が交差する。

嬉しさが隠せない。

前なら、道を歩いてるカップルを見てはイライラしていたが今は気にならない。

離婚なんて望んでない。あの人が私を愛してくれたらそれで良い。

二番目でも良い。デートもしなくていい。

ただあの人に会えれば良い。

会って私を愛してくれたらそれて幸せ。

こんな関係がずっと続いてほしい。

不倫がそんなに悪いことなんだろうか?

現代の社会を営むためには必要なことだろう。

恋愛が自由になれば子供が誰の子が分からなくなる。

誰が育てるのか、養育費は誰が払うのか。

子供に集中せず異性との関係ばかり楽しんでいたら子供が健全に育たない。

経済活動もそう、よほどの金持ちでない限り一夫多妻制は無理だろう。金持ちだけ認めれば、他から反論が起こるだろう。

女側だって結婚は安定だ、経済的にも守られる。ただ愛だけで繋がっていては不安だろう。

しかし、そうやって無理矢理縛り付けられた関係ではお互い気遣いがなくなり一つの集合体になるのがオチなのだ。

上手くいってる夫婦はそれで良いのだ。上手くいかない場合はどうなるのか。愛を求めたらいけないのだろうか。人生が2回あるならば一回目は子育てだけに専念するだろう。

そして、二回目に本当に好きな人を探す。

しかし人生は一回きりじゃないか。

一回きりの人生をこのまま我慢し続けて生きるのが正解なのか?

子供はちゃんと育てたら、何か他に問題があるのだろうか?

倫理的問題といっても、ルームメイトなだけで10年以上夫と体の関係がなかったら、それは夫婦といえるのだろうか?

なら離婚すれば良いなどと簡単にいう人もいる。離婚したらどうなるのか、子供にとっては母親も父親も大事なのだ。家族としては全く問題ないのに何故離婚しなくてはならないのだろう。夫との関係も家族としては悪くない、一つも問題がないのにどうして離婚しなくてはならないのだろう。

世の中に不倫がこれだけ多いのは、みんな仕方なくこうせざるを得ないのでしているのではないか?

ただ性慾が盛んで、色んな異性と関係を持ちたくて不倫する人もいるかもしれない。それはそれでまた仕方ないことなのだろう。そうしたからといって、家庭を大事にしていないこととは全く別なのではないか?

家のトイレしか使ってはいけない法律があっても、外でどうしても我慢できない時だってあるではないか。

それが家庭を裏切ることと繋がるのだろうか。

性慾はまだ自己処理出来るから良いのだ、人間が孤独に押し潰されそうな時、死ぬほど寂しいときに他の人に助けを求めてはいけないのだろうか?良いではないか。傷の舐め合いでも、良いじゃないか。

これは自分が不倫を正当化する言い訳なのだろうか?

もう、社会からどう思われようと自分は自分だ。人に迷惑をかけているわけでもないのだ。隠し通せば誰も傷つけない。隠し通してやろうじゃないか。私はこうやって生きるしかないのだ。法律や常識なんて国や時代ですっかり変わるのだから。何十年かしたらこんなことが当たり前になっている可能性もあるのだ。

自分に都合よく正当化してるだけなのだろうか?

身勝手でもこうやって生きるしか私にはない。今まで何度も傷付いてきた。体目当ての男に騙されてきた。

今度こそは幸せになりたい。

あの人の離婚なんて望んでない。

あの人に抱かれたらそれで良い。

いつか別れがくるとしても、数回で捨てるのだけはやめて。

都合の良い女でも良いから、あなたに呼び出されたら行くから。

あなたの喜ぶ顔が見たいから。

これも愛でしょう。愛の形は一つじゃないから。結局みんな人間自分を一番愛してるのだから。それで良いです。



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