U1-B 初めに闇と光があって
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僕の最初の記憶、周りには何もない。黒とたまに白の明滅。
暗闇が、でも、それが暗いと知るのはまたあとで、白い明滅が明るいと知るのはそれもまた後のこと。
何も聞こえない、いや、聞こえるということも知らなかった。
熱くも寒くも無い、そう、温度も知らなかった。
ただ、誰かに抱かれていて安心していたのを覚えている。
それが、アンドロイドを産み出した初めてのアンドロイドである母であることも、知らなかった。
本当に、何も知らないことばかりだ。
ある日、僕は安心を失った。突然独りになった。
ウィイイン……キリキリ……カシャン……
ウィイイン……キリキリ……カシャン……
赤子の大きさだった僕は地面を這いずり回って、手から伸びたコードをウネウネと何のアテもなく伸ばす。偶然にも廃棄された電脳にコードは伸びて、残った電力と「記憶」をもらった。
──その時、声というものを初めて聞いた。
「あf;ぁj;¥・¥・・・オサセナイで」
「ケン坊」
「おじい;kfjp押させないで」
「なんじゃあ……私は何でケン坊を泣かしているんじゃ……」
「オジイサン……よかっ……た……」
警告:電力低下……直ちに充電を行って下さい。
「ううん、いいんだ。おじいさんは生きてくれるって。僕はこれで良いんだよ」
/system shutdown...
/end




