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婚外恋愛  作者:
57/84

これからの事

 せいさんと最後に会ってから半年以上が過ぎた。


 たまにDMで近況報告したり……相変わらずささやかながら続いている。


 今度はいつ会えるのかなと考えるけど、仕事が忙しくて帰れないみたいだった。


 せいさんはどうしたいんだろう……。

 どう思ってるのかな……。


 ちゃんとした会う約束ができないまま時間だけが過ぎていっていた。


 清水さんが言っていた、


 「いい関係になるよ」 の意味。


 どういう関係なんだろう……。

 考えたところでわかるはずもない……。


 ゆっくり話がしたいと思った。

 けれど、話ができないもどかしさに私は少し不安になっていた。


 そんな時、私宛ての郵便が届いた。

 毎年の様に行くライブのチケットの当落の案内だった。

 残念ながら落選していた。

 毎年当選するのに今年はほんとについてない……。

 実は私が抽選に選んだ会場はせいさんが住むところにある大きな会場だった。

 せいさんが住んでいるから、という理由ではなくいつも行く会場だったのでその会場を選んだ。

 何度も足を運んだその会場、行くのも慣れている。


 ライブの会場も開演、開場時間も、だいたいの終わる時間もわかっている。

 もし、当選したらせいさんが住むところの近くに住む友達と現地集合して一緒にライブを楽しむ…予定だった……。

 ただ、私にはチケットがない……。


 会いたい気持ちは私を時に大胆にさせる。


 往復のバスのチケットと会場近くのホテルを予約した。

 せいさんに日にちとホテルを連絡した。


 会える?

 いろいろ話したい。


 そう聞いた。


 3ヶ月くらい先の話。

 予定なんてわからないし無理かなぁって思った。

 けど、聞いてみなきゃわからないし、会う気があるならどうにかしてくれるかな、という期待もあった。



「何とかする。

 会おう。 

 また連絡するから。」


 しばらくしてそんな返信があった。


 何とかして会おうとしてくれている事に私は嬉しさを感じていた。

 DMだけだからこそ、文字で放つ言葉を体全体で感じる。

 隣で話している様な、手が届きそうなところに居る様な感覚。

 

 私はまだまだせいさんに会いたくて仕方ない。

 まだまだ恋の途中。

 もう半年以上会ってない。

 きっと会える日まで日ごとに会いたい気持ちが高まるに決まってる。

 会いたいのを我慢するってしんどいけどドキドキする何とも言えない感じ……。

 私はワクワクするこの気持ちを抑えるのに精一杯だった。


 けれど、出口はあるがどうそこまでたどり着けばいいかわらない様なそんな気持ちを忘れてはいなかった。

 会ったら話聞いてみよう……。

 好きだけどどこか冷静な自分。

 好きだけで何とかなる話じゃない……。

 直接会って目を見て話すべき話。

 せいさんの思っている事を聞こう。

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