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婚外恋愛  作者:
22/84

突然の連絡

 SNSから離れ半年以上経った。


 私はせいさんとの事はほとんど思い出す事はなくなっていた。

 せいさんと出会う前の自分に戻っただけ。

 バイトも主婦業も忙しくて自分を振り返る時間もなく毎日を淡々と過ごしていた。

 

 バイト帰りに家の近くのスーパーに寄り食材を買って帰ってすぐ夜ご飯の準備、バスで帰ってくる下の子を迎えに行き、習い事の送り迎え、夜、寝静まるまで余裕はなし。

 それらをこなす事が私の活力になっていた。

 せいさんの事を思い出す暇を作らない様にしていたという方が正解かも知れない。

 後悔はあるけど、どうにもならない。

 せいさんが幸せに暮らしていればそれでいい、それだけを願ってようと気持ちを切り替えた。


 ある時、スマホを使っていて間違ってSNSのアプリをタップしてしまった。

 あれ以来開いていないSNSアプリ。

 消去しようと思ったけれど、友達が使っている事もありそのままにしておいた。

 久しぶりに目にするSNSの画面。

 なんだか懐かしい。

 見ると、メッセージ欄に未読のメッセージが1通届いていた。


「誰だろう……?」


 開いてみる。


「こんにちは。 

 突然すみません。 

 こむちゃんさん、せいさんという人をご存知ですか? 

 少しお話ししたいのですが。

 ご連絡待ってます。」


 それは、「ななみ」さんという人からだった。


 2ヶ月くらい前にメッセージを送ってくれていたみたいだった。


 え?

 せいさんの事?

 今頃どんな話なんだろう……。


 メッセージをもらってずいぶんになるし……、けど、せいさんの事って何だろう……?

 私が知ってる事ってそんなにないと思うんだけどなぁ……。


 散々迷ったが、私がななみさんという人が何を知りたいのかも気になったので思い切って連絡を取ってみる事にした。



「ななみさん、メッセージ今、読みました。

 大変遅くなってすみませんでした。

 せいさんって私が知っているせいさんの事でしょうか??

 そうであれば、どんな事だったのでしょうか?

 こんなにご連絡が遅くなってしまったので、もう私からの連絡の必要はなかったでしょうか?」



 ななみさんのプロフィールを見ると、出身は私と同じらしい。


 あんまりログインしたくないのだが、ななみさんという人を放ってもおけず、とりあえず連絡を待つ事にした。

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