〜天崎雫〜
天崎 雫/モデル 天崎 雫
澄ヶ丘高校2-4,地味子,影薄い
・実は売れっ子モデル
・自分大好きな、ナルシスト
・正体がばれないように地味子を演じてる
・売れっ子俳優「零」の大ファン
宮島 零/俳優・モデル 零
澄ヶ丘高校2-4,根暗,存在感なし
・実は売れっ子俳優
・普通にナルシスト、実は毒舌
・根暗を演じて、身を隠している
・売れっ子モデル「天崎 雫」の大ファン
如月 絢人
澄ヶ丘高校2-3,チャらい,プレイボーイ
・人脈広い,人気者
・優しい雫が気になっている
・ぶりっ子が大嫌い
雪村 萌乃
澄ヶ丘高校3-1,かわいい,ぶりっ子,元デブ
・一応モデル,通称:もえ
・絢人のことが好き
・モデル,雫が憧れ
学校での雫にライバル心をもってる
1 私はモデル
「ねー天崎雫って知ってる?」
「知ってる!モデルするために生まれてきたっていうくらい可愛い、謎だらけのモデルでしょ?」
「そうそう!めっちゃ可愛いよね!!」
ーーーーでしょ?私ってほんっっっっっっとうに可愛いよね!ーーーーー
澄ヶ丘高校2年4組天崎雫、モデルです。モデルをするために生まれてきたと言っても過言ではないくらい可愛くて、素性はマネージャーもよく知らないという、謎に包まれてモデルだ。そのため、「謎だらけのモデル」という名も持っている。その名の通り謎が多く、謎はたくさんある。
その1撮影場所への移動は一人で行く。
例えば、撮影会などの会場も迎えなどは一切不要、メイクさんが来る前には楽屋や、準備する部屋にメイクだけをする状態にある。
その2 撮影やテレビ出演以外はほとんど喋らない。
撮影中での会話や、テレビ出演した時の質問の答え、番宣などの時以外の、メイクをしている間、撮影終了後などは本当に何かしらない時にしか喋らない。
その3 撮影場所の楽屋に向かう姿、帰る姿を誰一人見た事がない。
楽屋から出る姿も、来る姿も、マネージャーですらみたことがない。防犯のためについてるカメラも上手く死角には入っていて見えない。
その4 プライベートでの、天崎雫を見たことのある人はいない。
名前と年のみ公開しているため、出身地や、どこの高校に通っているのか謎めいている…
などなど、まだたくさんあるが多過ぎるのでここでやめておこう。
「でもうちのクラスに、なぜか同姓同名がいるよねー」
「そうそう、地味子なのに〜」
「おかしいよね〜、あんな地味子よりあたしの方が似合ってるのに」
「それな〜」
ーーーーー何言ってるのかなぁ?本物ここにいますよ〜?ーーーーー
学校では、正体がばれないように地味子として丸メガネに、そして顔を隠すようにして髪を下ろしている。なるべく顔を上げず、友達を作らずいわゆる『ぼっち』として孤立している。
プライべートの天崎雫を見た人がいないため、その姿で普通に過ごして、家に戻り、モデルの天崎雫というのがバレさえしなければ安全なのだ。でも中々「天崎 雫」という名前は聞かないので、入学当初、一見注目を浴びて、ばれないかヒヤヒヤしたが、こんな格好だから大丈夫だった。
入学当初は名前を聞いて、毎時間毎時間ドアの前に人がいて、戻る時は、がっかりした顔をして、帰っていく。なんか「実は本物なのに」と、あの時は結構悲しかったけど、今はもう地味子として約一年演じてきたから、見に来たりする人はいないけれども、最近モデルとして、売れてきたから、そうゆうことをよく耳にする。
地味子は、地味子なりに「気が弱いけど、根は優しい」というのをモットーに過ごしてきた。売れてきた分、平日の撮影は当たり前。校長と、所属してる事務所の社長さんが、旧友というおかげで、上手く撮影に励んでいる。社長と校長には本当に感謝をしている。だからこそ、仕事や、勉強で恩を返そうと努力するしている。
そして、何と言っても「零」の影響は大きい。
私がモデルを目指そうとしたのは、俳優であり、モデルでもある零のおかげである。私は零の大ファンだ。部屋中に零の激レアポスターに、グッズなど、零専用の部屋もあるくらい大ファンだ。でもそんなこと言ったら、零に引かれるだろうし、モデル「天崎雫」のメンツが台無しにしなってしまうから、誰にも秘密。
零は私と似ている部分も多くて、それが謎に包まれているということ。私と同じで、素性はマネージャーすら知らないと言う。ファンからの贈り物も一切受け取らないが、返ってそこがいいという人も少なからずいる。私もその中の一人だ。顔は当たり前に最高で、スタイル抜群‼︎筋肉もすごくて、色気も半端ない。
私には夢がある。
それは、モデルでけではなく女優としても活躍すること。あと、女優としてデビュー後
零と共演することだ。最近、モデルとして売れてきて雑誌の宣伝のためのテレビ出演や、撮影など日に日に増えてきている。だから平日の撮影だとかは当たり前。欠席だったり、遅刻、早退など少なくない。まぁ地味子として学校では過ごしているから、気にする人はいないけれど、出席日数が足りないと大変だから、気をつけなければいけない。
そして私には家族しか知らない秘密がもう1つだけある。
それは、自分でもわかるくらい重度のナルシストであるということ。しょうがないじゃん?
だって私超絶可愛いんだもん!
私は、一応キュートっていうイメージがあるけど、真反対のクールなスタイルだったり、スカートやピンク色なだとは真逆の、ショートパンツなどの、ボーイリッシュな格好などなんでも似合っちゃうの。だから、雑誌とかの撮影とかで私に変更になる前の人だとか、私よりちょっぴり前に売れだして大事な時期だって時に、私が売れだして、あんまり見なくなっちゃったりした人からの、逆恨みや嫌がらせは少なからずあった。
特に、そんな人たちと一緒に撮影した時とかは、嫌がらせがすごかったけど、私のアイデアと知識をうまく使って、嫌がらせをする人たちに対して、優しく接したら、素直に謝ってくれて、嫌がらせはなくなったし、世間の好感度も上がって一石二鳥♪
あの時はガチめにキれそうだったけれど、逆に優しく接すれば好感度も上がって、オファーも増え、女優デビュー!?とか思ったけれどそんなに甘くなかった。オファーが増えただけで、女優っていうのは挙がってこなかった。まぁオファーが増えただけいいと思ったほうがいいのか、女優デビューという夢に一歩近づいた気がした。
そのおかげか最近、本当に忙しくて学校にいない時間がすごく多かった。モデルという関係で体育は必ず休み、もし転んで傷なんか作ったら撮影が別の子に変更されるかもしれないし、最悪の場合もうオファーは来ないかもしれないのだ。
私がのった雑誌は完売、その服も予約殺到、テレビ出演した番組は視聴率は激増、クイズ番組などで私のサインなどの景品が当たるという企画は、申し込みが大量!
世間からも関係者からも、期待は大きいし、その分失敗したら損害は大きい。
でもそれだけ私に期待してくれるのは、見込みがあると思うからだから頑張っていきたいと思う。
そう思っていたら、スマホが鳴った。今日は雑誌の撮影で、早退ためタイマーをセットしておいたのだ。
ボーっとしていた私は、その音に驚いて席を立った。近くに人がいることに気づかずに…
ドン!!!
私は、誰かにぶつかったようでしかもその相手が最悪だった………




