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事の重大さ

「属性無し……」


それは魔法や魔術を使えない事を意味する言葉。

それを繰り返すように裁判官少女は呟く。


「貴方、何者?」


何かに恐れるかの様な目でこちらを見ながら聞いてくる。

だから俺は至って真面目に普通に答えた。


「俺は高橋 竜、普通の高校生。以上だ。」


シーンと静まり返る。

あれ?

変な事を言った?

普通に自己紹介をしただけなんだが?


「先生これって……」

「私も初めての事で戸惑いを隠せませんが……認めましょう。貴方は覗き魔でも、ましてや変質者ではありません。」

「だからさっきからそう言って…」

「貴方は転移者です。」


自分の無実を証明出来た事に安堵しなにか言い返してやろうと思ったが最後の教師の一言で全てが吹き飛んだ。

転移者。

俺のオタク知識が正しかったら転移者とは、元の自分の居た世界からから別の異世界に転移(召喚や迷い込むなど)した者の事だったような。

他に転生者ってのも有るが、これは元いた世界で一度死ぬ事が条件だから俺はこれに当てはまらない。


「先生どういたしましょう。」

「この件に関しては学園長とお話しないといけませんね。しかし、今日は夜も遅いですしひとまず保留にしましょう。」


無実では無く保留なのね。

まぁ、有無も言わさず有罪から保留になった分まだマシかな?


「他の生徒も、今聞いた話は他言無用でお願い致します。外部に漏れると更に混乱が大きくなる事でしょうからよろしくお願いします。」

「「「「はい!」」」」


おぉ、綺麗に声が揃ったな。



「で、俺はこの後どうすればいいのでしょうか?」

「貴方は……そうね。今日は教員寮に空き部屋が有りますのでそこで監視付きで寝てもらいましょう。」


無実(保留だけど)だとしても転移者と言う異分子を監視なしでは放っておけないって事か。仕方ないか、大人しく言うこと聞くか。


「分かりました。」

「それと、明日は学園長とお話をさせてもらいますので大人しく部屋で待機していてください。リアスさん、リリシアさん。」


女教師が裁判官風美少女とその横でさっきまでタオル一枚だった美少女の生徒に向かって呼びかける。

てか、いつ着替えた。着替えシーン見たかったぞこんちきしょう。


「貴女たち二人にも明日の話し合いに参加していただきます。リリシアさんは生徒会長として、リアスさんは第一発見者として学園長も今後どうするか貴女たちには知っておいて欲しいと思いますので。」

「「分かりました。」」


なるほど、初めて会った美少女がアリスで裁判官風の美少女が生徒会長のリリシアね。

名前は覚えた。ついでにリアスの裸体も頭のメモリーにインプットしておこう。


「それでは皆さん解散してください。トオルさんでしたね?貴方は私と一緒に教師寮へ向かいます着いてきてください。」

「あのー、その前に手を縛ってるこれ解いて欲しいんですが。」

「そうね。解除。」


先生が両手を縛ってる紐に手を触れ呟くと簡単に解けた。

あれー、いくらもがいても解けなかったのに簡単に取れるってこれも魔法で強化されてたのかなー?


「それでは着いてきてください。」

「分かりました。よろしくお願いします。」


先生の後ろをついて行く形で部屋を出ていく。

この先俺は大丈夫かなー。

あ、フィギュアどこ行ったんだろう。探せに行ければ良いけど。

とくだらない事を考えて教員寮に向かうのだった。




「着きました、ここが教員寮です。」


案内されたのはどこぞのお城ですかと質問したくなる外観の建物だ。

多分、中も凄いんだろうな……。


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