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アングラミュート 銀の弾丸  作者: 土野 絋
本当の別れなど知らない
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邪神

書くのしんどいよここ。ほんとに。


ガリガリ君食べたい。

「わかった、すぐ向かう。」


ミトラは機動隊の連絡を聞き、まだ名前の付けていない娘を部下(いもうと)に預けた。


「今、使える神霊兵は?」


「およそ50人ほどです。」


余裕だ。


人を専門に戦う機動隊が100人。

それで応援を頼むあたりは少なくとも50体はいるということになる。


今いる50人の神霊兵で25体の討伐が出来る。それに加え機動隊100人なら……。


「50人全員に伝令して頂戴な。各自現場に向かい討伐せよと。」


「了解いたしました。」


「念の為に私も─」


向かうわ、と言おうとした瞬間。



ドゴォォォォォン!!



「何?!」


神霊騎士団本部の外からとてつもない轟音。

地響きが起こり、外がたちまち紅く染まる。


「ミトラ様!!」


ドアを勢いよく開けて入ってきた部下(いもうと)


顔色が悪い。


「外が……火で……!」


「レジスタンス……!!」


ちっ、と舌打ちをし髪をかきあげる。


「50人使えるのよね?」


「はい!」


少し考え込みミトラは親指の爪を噛む。


「35人ほど機動隊に派遣、残りはここら一帯の問題処理に当たるわ。」


パリンッ。


後ろの窓ガラスが割れる。


目の前にいた顔色の悪い部下が、額に穴を開けて倒れた。


「……!!」


擬似神性解放─。


机の上に置いてあったペンを握り、割れた窓ガラスへ振りかぶる。


ぎゃあ、と声が聞こえた。


今のは私を狙っていた……。


「娘を地下の貯蔵庫へ!私は外の奴らを一掃してくる……。」


「ミトラ様1人ではあまりにも危険すぎ──」


黒鋼(くろがね)白銀(しろがね)を使う。」


ミトラの言葉を聞いた神霊兵は大きく目を見開いた。


「─分かりました。どうか、ご無事で……。」


ミトラは真っ白な軍服のコートを着ると颯爽と部屋を出た。






「ヴァルナ!!」


カウラの掛け声に合わせ、ヴァルナは鬼性を剣に込める。


大きいバァナの足止めをしていたカウラが大きく後退した。


それを見計らい、渾身の力を込めて剣を振り下ろす。


間合いは明らかにヴァルナの持つ両手剣のリーチでは足りない。

勢いよく振り下ろした剣が空を切る。


「うおおおおおらァッ!」


赤黒い半月状の光がバァナに飛んで行く。


「斬撃が、飛ばないとでも、思ったかッ!」


その光はバァナを真っ二つに刻み、風に吹かれる様に消えた。


「ナイスだ!ヴァルナ!」


カウラがそう言って親指をたてた。


やたらと大きいバァナを倒したものの、未だ周りにはバァナが多数いた。


どうする─。


どうやって状況を打破するか頭を回していた時。



「くそあほ!!」


たった1人で2体のバァナを投げ飛ばす女の子が走ってきた。


「くそあほが居てこのザマはなんですか!!」


「リンド!!」


「くそあほは早く神霊騎士団の本部に向かうのです!!」


喋りながら一体のバァナを十字形のナックルで打ち上げる。


「さすが神霊兵って感じだな!」


カウラはリンドの後方支援をしながら呟く。


「なんで神霊騎士団の本部に行かなきゃならないんだ!」


その疑問も気になったが、リンドが来てから明らかに……。


「増えてる─!!」


この量は明らかにおかしい。

機動隊の人数に届きそうな勢いだ。


「くそあほ!早く!!」


「こんな状態で行けるか!神霊兵もお前1人だけだぞ!」


「ミトラ様がたった一人でレジスタンスと戦ってるのです!!」


─そういうことか……。


「早くくそあほは向かうのです!!」


神霊兵が使う独特な術を唱え、リンドは続ける。


「私は、強いですから─!!」


そう言うと周りのバァナが弾き飛ばされた。


「分かった!」


俺は剣を収め、本部に向かった。






「黒鋼か……。」


ミトラは黒鋼の十字架を地面に突き刺す。


「白銀、飛び回れ─。」


白銀の十字架を火炎で覆われる空に放り投げた。


私の使う十字架は擬似神性の能力を最大限発揮することが出来る物だ。


白銀の十字架は神性を込めることで攻撃を自動(オート)で出すことが出来る。普段使いの十字架としても使用している。

動きを命令すればそれも実行できる。


飛び回れ、と命令すれば私の周りを半径5レーデルで飛び回る。

この結界の中に入ったものを敵と味方に自動選別し自動攻撃も出来る。


ただ攻撃は控えめだし、物理的な攻撃が出来ない。



黒鋼の十字架は神性が無くても使用出来る。中には大量のナイフ。

言うなれば唯の持ち運びの武器庫。

だけど、最近私は使わない。

前の事件の時に神性を込めた際にあまりにも凶暴過ぎた。


だから、もしこれを使う時は神性を抑える。


白銀はバァナ向き、黒鋼は人専門、と言ったところか。


「なまっちょろいな……。」


半端な装備をつけたレジスタンスが襲いかかるのを白銀で撃ち落とし、黒鋼のナイフで殺す。


違和感。あまりにも不甲斐なさ過ぎないか。


「半端な覚悟で来たんじゃないだろうな……。」


作業のように制していく。

そこで違和感が増えた。


「白銀?」


白銀の十字架の気配がしない。


火炎と煙が辺りを覆い、周りもよく見えない。


レジスタンスの1人が飛び込む。

ナイフを構えて白銀の応答を待つ。


応答は、無かった─。


「クソッ!」


ナイフで切りつけ、とどめを刺す。


原因は分からないが白銀が死んだ。


使うべきなのか、神性の黒鋼を─!!


「おや?神霊騎士のミトラ様がここで何をしておられるので?」


背後からの男の声。ナイフを構える。


「お前……、何で機動隊がここに……!」


「助けに来たのですよ。」


いや違う─。

殺気を、感じる……!!


「お前、見たことあるぞ。あんま覚えてないけどな。」


「それは光栄なことで、ヴァルナ君もよく働いてくれてますよ。」


「ダーリンに何かしたのか!」


「いえ、まさかそんなことが出来ますか。貴方よりも強いのでしょう?」


本当は、と気味悪く笑う。


これは黒鋼に神性とか言ってらんない!


「おっと、殺気が凄いですよ?何を怒っているので?」


「剥がせよ……。」


「何をです?」


「化けの皮をな!!」


黒鋼を地面に突き刺し直す。


「擬似神性解放!!」


黒鋼が展開(ひら)く─。


中のナイフが弾け飛び、空中に漂う。


「まぁ、長いこと(トーク)するつもりも無かったですけど。」


男はそう言って呟いた。


「神性……解放……。」


「!!!」


神性だと?1つの神しか許さないこの国で?!


「お前……何だ?」


「ただの兵士ですよ。」


そして男は目の前から消えた。


来るッ!!





「何だよ……これ……。」


神霊騎士団本部の周りは火の海だった。


バァナに機動隊をぶつけたのは恐らく意図的だろう。

そこで機動隊を麻痺させ、人間を専門としない騎士団にレジスタンスをぶつける。


バァナをどうやって操作したかは分からないが─。


嫌な予感がする。


胸が焼けるような感覚を覚えながら騎士団本部に急いだ。



「おい!誰か居ないか!」


騎士団本部は静かで変わりなく。それが、とても不気味だった。


外か……?

でも、娘も居るはずだ。

じゃあ地下か?


地下に足早に向かう。


貯蔵庫に近づくにつれて、何かの異臭。


「うっ……。」


血の臭い……!!


貯蔵庫の入口で血の上で横たわる神霊兵。


確認しなくても分かるほどに酷い死に様だった。


「……。」


バァナだろうか。

人間の優しさを感じない。


貯蔵庫の中に入ると、床に大量のナイフ。


ミトラ……!!


奥へ急ぐと、真っ白なコートが紅く(まだら)に染まったミトラが倒れていた。




明日テストなんすよ。

何長いの書いてんだって話っすよ。


ほんとにもう楽しいわ現実逃避。

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