支配
絶賛多忙な私ですが小説を書いてしまいました。
いや、分かっとんですよ。書いたって読んでくれる人がそんなに居ないことくらいね!
いやでもまぁ書くわけです。
クセの強い文を書いてしまうのです。
ぐすん……。
「お前……ミトラか……?」
白い軍服が風に吹かれる様になびいた。
「ダーリンにはそう見えるんだねぇ……。」
ミトラは自分の体を見て首を傾げた。
「まぁこれが君の1番安心する姿なんだろうね。」
「ミトラは……死んだ……!」
「そうだよ、死んだ。戦って、護るために死んだ。」
ミトラの姿をした何者かが諭すように話す。
「……。」
信じたくはない事実だった。
あのリンド帝国最強とまで言わせた女があっさりと負けて死んだ。
バァダバァナ事件でバァダバァナを討った女。
「さすがに私がミトラじゃないのは分かってるんだね。」
「それは、まあ……。」
「さすが、ダーリンだね。」
ふふっと笑った彼女は本当にミトラに見える。
「ところでここはどこなんだ。」
「んー?ここはねぇ、あの世だよ。」
「知らないうちに死んだか……。」
テレシアという女の眼のせいだろう。
死に誘う眼とかの能力だろう、いわゆる魔眼。
「詳しく言うと完全にあの世って訳でもなくて、入口なんだけど。」
「結局俺は、娘も護れないか……。」
サティは奪われたまま死んでしまった。
ミトラも死なせて、俺に出来ることは無い。
「うん!それもコミコミで提案なんだけども!」
ミトラの姿をしたままそいつは嬉しそうに喋る。
「提案ってなんだよ。」
彼女はミトラのように不敵に笑う。
「君さ……生き返ってみないか?」
「は?」
「いやまぁ、そうなる気持ちは分かるよ?分からないよね?でもさ、このまま娘を放ったらかしには出来ないでしょ。」
やけに軽い言葉で俺の頭を混乱させてくる。
「意味が分かんねぇぞ。」
「んー、君は嫁も娘も護れなかったよね?ロクに戦いもせずにさ。」
「ぐっ……。」
何も言い返せない。だって俺は……。
「分かってるよぉ!君が本気で戦わない理由はね。どうせ、ミトラと約束があるとかそんなとこでしょ。」
「お前、本当になにモンだよ……。」
「僕かい?おっと、ミトラのキャラが崩れてきちゃった。まぁ、そんなことはどうだっていいし、僕が誰かなんて1番どうだっていい。」
そいつはニヤニヤしながら話し続ける。
「僕が聞きたいことは1つだよ。娘を取り戻したいか、そのまま死にたいか。」
「生き返れるってのは冗談じゃ無いみたいだな。」
「早くしてくれない?この会話もさ、かなーりもっさりとしてて間延びしてるんだよ、分かる?早くしないとさ……。」
進まないんだよ、結末に。
空に響くその言葉は頭に直接響く。
もう、ミトラにしか見えなくなってきた。
「護るか、放るか。」
「俺は……。」
「そうか、君は肉体が老いて無くても、精神が老いているんだな。だから結末が鈍る、絶望に慣れすぎてしまっている。」
もうこの話はおしまいだ、ミトラはそう言った。
「力にもっと囚われろ、あの時の、鬼になったあの時の様にね。」
「何……言ってる……。」
頭が割れる。体が軋む、裂ける、纏まる、砕ける、固まる。
「拒否権は無しだ、お前は戻れ。娘を助けて来い、そのために少しだけおまけしてやるよ。」
世界が黒く染まっていく。
心が熱くなる、燃えるような、焼けるような痛み。
「そうだ、忘れてた。君の命は僕の一部だ、忘れるなよ。」
つまり、君は僕の所有物だって事。
そこで完全に意識が転がり落ちて行った。
人間は悩む生き物である。
何をするにしても、必ず人間は考え、悩み、決断する。
それを多く行う者がいる。
リーダー、キャプテン、長、王……。
つまり人の上に立ち、率いる者だ。
とある少女もまた、その悩める長の1人であった。
「オヤジ、私は必ず帝国を落とす。」
その少女は墓の上に置いた二丁の拳銃とホルダーを腰に付けた。
「そろそろ良いだろう、ピュセル」
筋肉質の長身の男がその少女に言った。
「すまないジャックマン、行こうか。」
「取り戻すんだろ、ジャンとカトレを。」
「ああ、帝国をひっくり返すぞ。」
2人は砂漠の向こうにうっすらと見えるトタン屋根の村に帰って行った。
そこはレジスタンスのアジトでもあった。
そう言えば前書きと後書き書いてる人ってそんなに居ないですよね。
私好きなんですよ前書きと後書き。
好き勝手書いたっていいからです。物語と関係なくても良いんですよ?!最高じゃないですか!!
いや本当はダメなのかもしれないですけどね?
書き物好きにとって、前書き後書きが神聖なものとされてるかもしれないし。関係ないですけど。
まぁつまり何が言いたいかって言うと、ここテストに出ます。