ロートル作家は戦闘中 1
梅雨が終われば夏です……暑いの本当苦手なんですよねぇ
ロートル作家は戦闘中 1
「ふん! 行くぞ!」
ハジメは宣言通り中央を真っ直ぐただ直進してくる。
赤い髪がやや強めに風に揺れてなびく。若い頃のハジメなら、きっともっと力強くスマートに威圧しながら進んできたのだろう。
残念ながら、彼はもうおっさんと呼ばれる年、どうしても出てきてしまっている腹、それに鍛え続けていたわけでもない体はいうほどではない。ようはドタドタした感じがしてしまうのだ。
「ふん! ふん!」
走っているときの掛け声が変だな……。
「赤髪の英雄といえど、年には勝てずだ! 今の君達の力ならいけるはずだ! 行け! フトシ!」
「「あいよ! 任せてほしいですよ」」
俺は手始めとして、ハジメにフトシをぶつけることにする
横にガリをつけて、早めにお付のクロメガネを仕留めるように伝える。丸太に比べりゃ少しは楽だろう。
後、サラスをひきつけるのは俺の役目だな。
大丈夫、いざとなったらマーガレットに用意してもらった、秘密兵器もあるからな。
効果はきっとあるはずと、嫌がるマーガレットにお願いをして何とか用意をしてもらった一品だ。
可能な限り鮮度を落とさないように、俺のボックスの中に入れてある。
ただ、これでもしも、あいつが反応してしまうと、今後のサラスとマーガレットの関係は、色々複雑になるだろうな……。まぁ、そんなことは俺には関係なことだけどな。
まもなく中央でフトシと初めがぶつかる。
フトシには思いっきり行って、様子を見ながら、しばらくしたら、
ゆっくりと後退して行けと指示してある。
あくまで、ハジメをとめるのは秘策である、ヨイチのタッチからだ。
そして、前線の二人には、二つの風船花が割られたらすぐに後ろへ戻れといってある。
さぁ、まずは、第一ラウンドとしゃれ込みましょうかね。
いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。
『ロートル作家とおとぎの異世界』93話です。
まだ体調が優れないせいもあり、少し短めとなってしまいました。
もうちょっと良くなったら……。
ではまた次回で
米




