ロートル作家は戦いの準備をする
梅雨は苦手です。
ロートル作家は戦いの準備をする
双方の陣地にどのような仕掛けを施してもかまわないが、怪我や死ぬようなものはだめと……。
まぁそれはそうだ。子供の遊びなのだから元々、早々人死になど出ては困るよな。
罠といえば一番オーソドックスなのは、落とし穴や草を編んだりして作る、スネアだろう。
ただスネアは下手に作ばやはり骨折などの可能性も高くなるかな。
まぁ躓くだけでいいなら、少し浅めに穴を掘るだけでもぜんぜんかまわないと思う。
あと、この戦場は、基本草原だから、そこかしこに草が生えている。
これを利用しようということで、染料を使って白い布を草の色に染め上げてある。
これで伏兵を作り、迎え撃つ。
ハジメやヒトシ他用として調味料爆弾を作成。
胡椒は高いらしいので、芥子の種を粉末にしてしてみた。これでも結構高いものだったが、
それを布の袋に入れて投げつける。
結構刺激の強いものなので、しばらくは行動不能になるだろう。
陣地の周りは簡易的に沼のようにしよう。後で戻す。自然に大事コレ大切。
まぁ森で結構、木とか切っちゃったけどね。
草をかけてこれもカモフラージュしておくことにする。
これは一直線バカといわれた、ハジメが戦法を変えてなければ、有効だろうと思う。
そのまま沼に沈んでくれると助かるのだけどね。さすがにそこはできすぎか?
メンバーは、松、マーガレット、俺に有志で子供三人。
ガリソクくん、ダンプくん、ヨイチくんという、マーガレットの守護者とか言ってた三人だ。
松のことについては理解したうえで、騎士の真似事みたいなことをしているらしい。
そう考えるといい奴らなんだろうなぁ。
『マーガレットの幸せを守るのがわれらの役目!』とか言ってたしな。
松とも話したのだが、うちの大将はマーガレットにすることにした。
ハジメの気がそがれるの狙うのと同時に、マーガレット自身がそれをかって出たからなのだが。
後、笛。ようはホイッスルなんだけどね。
あれは、ヨシノさんもつかっていたらしいので、陣形や状況を簡単に伝えるため使う予定だ。
向うもこれは使うはず、音の長さ、区切りなどで一応変えて、新旧を惑わせようという話。
こちらが吹く際には、ピーーッと1回長めに吹いてから、指示を出すことにした。
それで、だめそうなら別の方法を用意するかな?
ただ、今のハジメとヒトシの二人じゃなぁ……。
もしかしたら作戦なんて使ってこないかもしれないしな。まぁ…とりあえず罠とかはこれでよいかな…。
あとは一週間で練度を高めておかないとな。
いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。
『ロートル作家とおとぎの異世界』89話です。
更新が遅くなったのにも関わらず、まだ沢山の方に、
読んでもらえているようで、本当ありがとうございます。
そろそろ戦闘開始ですね。
戦闘の描写、どうするか少々悩んでいます。
それではまた次回で。
米




