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ロートル作家はルールを確認する

ルールは大事です。

 ロートル作家はルールを確認する






 まずは俺、マーガレット、松での大人側とのルール交渉から始まった。

 それに伴い、食料品だの、衣類だのその辺をこっそりではなく、自由に買えるようになったのはありがたかった。


 泉の魚もかなり美味いのだが、そればかりでは正直飽きる。服も一着だけってわけにもいかなかったしなぁ。そういえばハナの町に一緒に来た、一郎と七郎、それと、カタルとリーフはもう旅立っていたようだった。良かった良かった。もし居るとしたらなに言われるかたまったものじゃないしな。まぁ多分呆れられるだけだろうけどな。


「ルールは以下の通りです」


 一、双方合計十名を用意。

 二、風船花は三個、自分のものを他人に分け与えてもいいが、必ず、合計三個迄とし、武器は管木の棒のみとする。投擲武器に関しては使用許可するが、石など当たって大怪我をするものは不許可となる。

 三、罠の設置はかまわないが、殺傷能力のないものとする。

 四、開始時間は昼食後十四時頃とする。

 五、隠密ルール適用。隠密者はその両手に塗料を塗り、塗料をつけられたものは十秒間の動きを停止すること。隠密には風船花を割ることはできないものとする。

 六、大将の風船花がすべて割られた段階で、戦闘は終了とする。

 七。怪我人が出た場合には先頭を止め、戦場より対比させた上で、再開とする。

 八、戦闘完了後は双方遺恨無しにて仲良くすること。

 九、上記に反しない程度の創意工夫については問題ないものとする。


 以上、ヨシノの名前において参加者はルールを守ることを誓うこと。


 俺たちは、ハジメの屋敷前でそれぞれ、書かれたルールに母印を押して誓いをたてる。


「では、開催日は、いまから一週間後とします。各自、しっかりと準備をして怪我のないようにお願いします」


 どちらがどちらの陣地にするかで結構もめたのだが、一応ハナ側を町長側、ウエキ側をこちらの陣地とすることになった。


「さて、これで入り口は開いたわけだ」


 さすがにここでそれぞれの家に帰っては、意味がなかろうということで、俺たちは俺たちの家へと戻っていく。戻る途中で、マーガレットは当日一緒に戦ってくれそうな子たちに候補に声かけをしていく。

 元々、今の大人のやり方や双方の町の在り方等について、疑問を持っているものが多かったこともあり、当日の参加者の賛同はすぐに得られたようだ。この辺りの子達は俺が仕込んでいけば大丈夫じゃないかな。


 当日は、子供部隊、いや次世代の精鋭部隊のできることを期待するところだな。

 前日までにいろいろ仕込むのは問題ないだろう。その辺は後でやっておくか。


いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』88話です。

戦いはどうなっていくのでしょうか…。

では、また次回で。




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