ロートル作家は回想を聞いている 7
後もうちょっとできっと回想が終わります。
ロートル作家は回想を聞いている 7
トーナメント戦の次は、やはり全員でとなったのね。
まぁそうなるわよねぇ…。
しかしアレだけ臭い思いをして、爆笑しているのって、
やはり男の子なんだなぁって思う。でもすごく楽しそうだったし
、いいかぁって気持ちになるから不思議なものよね。
なんでだろう…。
「ではルールは前のトーナメントの時と同じね。
それぞれ、三つ割られたら死亡の扱い。その人はそこまでね、いいかな?」
「おうよ!」
「いいでしょう!」
ハジメの声が一番大きい。
他は普通に返事をしている。
ハジメから一拍遅れて、ヒトシも返事をしている。
風船花は面白い特性を持っていたの。
一つ目は割れると臭い、二つ目は割れると濃い紫色の色を出す。
三つ目は、服とか布モノにくっついてなかなか離れない。
ようは落ちても割れる前なら、くっつけ直せるし余り激しく動けば、
落ちて割れる可能性もあるから、自滅もありうるということ。
「あと、特別ルールとして、自分の風船花を相手に渡せるルールを付け加えます!」
「「「おぉ!!」」」
両陣営から歓声が上がる。
「自分の風船花、ようするに命を大将や他の人に託せるようになります。
これにより、何もしないで後方支援だけを目的とする人間も、
入れられるようになるかな」
「ようする回復役ですね、ふむ……色々使えますね」
ヒトシはこの話を聞いて、なにやら思案をめぐらせている。
「おう!そうしたら前衛に風船花を沢山付けて突っ込めば、勝機あるんじゃね?」
まぁ、そう来ると思ったわよ……ハジメは分かりやすいなぁ、本当。
「あぁ、それね、なしで! 一人が付けられるのは最大三つ。
これは変わりなしね。そうしないとゾンビみたいなこともできちゃうから」
「あぁ、それはそうでしょうね。そうしないと今までと対してかわりませんからね。
いやぁ……本当、君はすごい」
ヒトシが感心して私を褒めちぎってくる。悪い気はしないなぁ……。
「あはは、色々考えたからねぇ」
「あぁ、すげえなお前本当!」
「本当凄い人です、ハジメの軍師なんか辞めてうちに来ませんか?
物凄い高待遇で迎え入れますよ?」
さりげなく引き込みも忘れないヒトシ。
「あ、こら、そいつは俺の軍師だぞ!」
「ちっ……気づきましたか……」
実は今日の結果を見て、ある面白い、特殊能力を持つ役柄を、
足すかどうか考えているんだけどね。
それが入るとまた複雑になるのよねぇ。
「じゃぁいつも通り、陣地わけして、まず二時間で陣地を整備。
作戦会議も開いて、お昼を食べた後、双方がそろった段階で、戦闘開始でいい?」
「よし!」
「はい!」
「「「おぉ!!」」」
二人とその仲間達がいっせいに声を上げる。
っということでまずはお昼ね。うん
いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。
『ロートル作家とおとぎの異世界』82話です。
よろしくお願いします。
ではまた次回で
米




