表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/115

ロートル作家は神器を手に入れる

便利なアイテムってなんかこう、心躍りますね。

100円均一とか、ホームセンターとか、なんかもう嬉しくって

しばらくいたりします。本当アレは罠ですよね…。

 ロートル作家は神器を手に入れる





 

「では神器を決めましょう…」




 多少だが女神の周りの光が戻ってきたせいか、

 ダメじゃなくなってきた風の女神様が、

 俺の頭の辺りに手をかざしてきた。


 なんだか、あたたかいな。

 あぁ…帰ったらあの作品仕上げないとな。

 本当アレで、俺は復帰してまた昔のように…。

 その温かさに気持ちが動いているのか、

 元の世界を思い出して述懐していると、

 女神の声が嬉しそうに響く。







「できました!これがあなたの神器ですね(キリっ)」







 ひと仕事、女神らしい事をやり終えた…。

 そんな充実感でもあるのだろうか…

 妙に声にハリがある。




「んー…これ?!」

「はい!まちがいなくこれです!!

 これが長良さんの神器ですね」




 俺の目の前でフヨフヨ光に包まれて浮いているのは、

 今も昔も、大変…お世話になっている、ノートタイプの、

 原稿用紙…と、使い慣れたボールペンに良く似た物。

 最近は普通に、パソコンで入力しているのだが、

 何となくだが、昔の癖もあって、つい、これを使ってしまう。

 結局のところは下書き用みたいな感じで使っているわけだが…。


 さて、ソレに目をもう一度戻す。どう見ても原稿用紙だな。



「ん…これ?本当にこれ?!これ、どう見ても強さはないし、

 硬さもないと思うんだが…」

「はぁ…といわれましても…これがあなたの神器です!」



 はぁ…参ったな…。

 せめてさ、銃とか、何でも出てくる四○元ポケットとか、

 変身って唱えると、強化外骨格に覆われて無敵になるとか…。

 そういったモノならかなりの浪漫なんだがな…。

 それにそういった物ならば、俺のテンションも上がらんでもないが…。

 だが…これはアレか…?

 向こうでも作品を書いておけっていう、

 あの鬼担当の呪いとか、そんな類の意思でも混ざったのか??

 担当…恐ろしい子…。



「…とはいえ神器ですからね…。

 きっとものすごい力があるんですよ…。

 あればいいなと思います。

 なんか長良さんの反応が不安ですので、

 いや本当あってください(汗)」


「わかった…わかったよ!まぁ、アレだ?

 このまま戻されても自由落下の結果、

 硬い地面に熱いハグをされるだけだからな。

 せいぜい、その末路たるや、

 真っ赤な世界地図を器用に道に作るくらいだろうしな」



 ははは、まぁ、早々都合よくはいかないか。

 苦笑交じりに、自分に折り合いをつけ、

 女神をなだめることにする。


 とはいえ、これ以上ゴネても…いいことはないか…。

 いや、待てよもう一個だけごねておくかな。


 とりあえず神器…?

 今のところ謎が多すぎるな。


 何と無くそれとなしに、予想のつくところもあるのだが、

 まぁ、試せばわかるだろ?

 それよりも、とりあえず向こうにほっぽり出されて、

 もう何もヒントはありませんじゃ困るからな。

 その辺も、確認しておかないといけないな。

いよいよアイテムを手に入れたロートル作家です。

数値とかまだ悩んでます。結局後で修正するかもしれませんが、

とりあえずはって感じです。

誤字脱字、感想とかありましたら是非感想のところにお願いします。

評価も是非宜しくお願いします。


4/27

色々修正しました。

4/29

修正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ