ロートル作家はステータスを確認する
寝る前に反省をするのは、一番心に良くないらしいと聞いたことがあります。
寝る前は何も考えないで、スコーンと寝るのが一番。
そういうことなんでしょうかねぇ…。
ロートル作家はステータスを確認する
俺はすぐに寝るか…といえばそうでもない。
今夜はテントにはいっているということもあり、
溜まっているだろう、女神様のメッセージも見ないとな。
「ふう…何気に疲れたよな…まぁいい、始めるか」
ステータスを開く、電子音が何度かする。
技能の追加がされたようだ。
『製作技能』『きこり技能』『製作技能:家』
『狩人1→2』
「技能三つにレベルアップが一つか…変な称号が付かないだけめっけものか…」
とりあえず、困った顔はだいぶ小さくなったようだ。
それでも、正直まだ困っているらしく、人並みはずれた大きさの困った顔が画面上にある。
「まぁそれでも最初の頃の画面いっぱいに、顔があったときに比べれば、だいぶいい方だ」
まぁ二人はこの先、次第な部分はあるがまぁなんとかなりそうだな。
さて女神様のメッセージはと…。
『アナタの女神様ですよ』
『メッセージ見てますか?』
『みて…ません?』
『ねぇ…みてます?』
「こえええよ!」
ストーカーみたいなメッセージタイトルで本気でびびる。
まぁいいや…仕方ない…みるか…。
内容は簡単だった。挨拶と、今後の展開と、町の説明。
それといくつかのインスタント空想術、今回は、『闇』と『鍵』
後はバックの中の箱に、今回の二人の内容を解決できるであろう、
薬がひとつ。この薬は後で本当に役立ちそうだな。
俺は不適な笑みを浮かべる。
あと、このヤンデレー気味の女神に、今までのことを簡単に書いて、
メッセージを送っておく。
送って三秒で開かれているので、それも怖いな…と思う。
「まぁ…あれだ…気にしないでおこう…」
次に確認したのは絆システムだ。
このシステムは俺と関係があった、関係が出来た者たちとの、絆の深さが分かる。
最大は百なのだが、それになると何が起きるのか不明だ。
ただ…最初に出会ったユーリはどういうわけか、完全に惚れていた。
俺にだ…まぁ…あれだ…悪い気はしないが。
『タスク、絆システム…オープン』
誰にも聞こえないので、試しに声に出してやってみた…うん、ちょっと恥ずかしかった。
「ははは、いいじゃないか、うん…」
マーガレット:四十五
松:六十
マーガレットは彼氏つきだからね、それでも結構いいほうじゃないかな?
松が高いのはきっと色々世話したのと、頼りがいがあるともわれてだろう。
BL的なアレではなく、あくまで友人としてのだな。だよな?
お金も支給されているようで、金袋が凄い重くなっている。
なんだったらまた二十万くらいは入っている。
いいのかこれ?あぁ、でも俺が今しているのは、
仕事みたいなものだから、別にいいのか…。
そういえば、あれだ、鉈とかナイフとか無いと困るから、
その辺仕入れてこないといけないな…。
さてそろそろ今日は寝るか…。明日もなんだかんだ肉体労働だしなぁ。
あっ、そうだ水は泉にあるしな、よし、風呂場でも作るか。
そんなことを考えていたら、落ちそうになったので、
覚えたての『鍵』を入り口にかけて眠ることにした。
いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。
『ロートル作家とおとぎの異世界』71話です。
どうかよろしくお願いします。
ではまた次回で…。
米




