ロートル作家は説明を更に聞いてみる
聞くというのはとても大事なことです。
ヒアリングしないと問題点も解決方法もみつからない。
そんな毎日です。良く聞く…本当大事ですよ。
ロートル作家は説明を更に聞いてみる
「あれだ、あれ、なんかほらさ、
聖剣とか何かそう言うの無いの？
普通ほらあるでしょ？こういうの無いと、
お話がつまらなくなって担当からよく言われるんだよ…。
『あ、これタイアップも狙って、
いい感じに聖なるナントカにしてくれません？』
とか言われて作らされる、アレさアレ」
フランクにも程があるが、これから行くのは知らない世界だ。
何だかを守れとか言われても、おっさんにはちょっと無理だろう。
ならば、とにかく要求できるものは、要求しておくに限る。
図々しさも、言ってみたら結構大事なスキルの内だよな。
「その担当さんとか、タイアップとかいうのは、
ちょっとわかりませんが…」
変な間が空く…そして何かごそごそ音がしている。
何を探しているんだ？何か出てくるのか？
「あ…、アイテム…アイテム…。
あ…！もちろんありますよーえへへ（汗）」
あーコレは駄目な女神様だ…えへへじゃねぇよ…。
一応大人の礼儀として声には出さないようにしたが、
どうだろうな…さすがに、伝わっている気もする。
それが証拠に、今まで神々しく女神様は光り輝いてたのだが、
ちょっと光が控えめになっている気がする。
心なしか汗をかいているようにも。見えるような感じがする。
実際はかいてないのだろうけどな。
ガンバレヨメガミサマ…。
「ははは、だよねぇー？良かった良かった。
まさかねー、そんな異世界とか言うのに連れて行かれるのに、
何も無しで、このおっさんベースで何かしろとかさ、
忘れられてるのかと思ったよーそんなことナイデスヨネェ…。
ないわぁ…」
「ぐほうっ…！忘れるわけないじゃないですかー。
今、ほら、今まさに言おうと思っていたんですよ（汗）」
俺の嫌味が、結構いい角度で駄女神様（決定？）に刺さる。
こいつ結構抜けているタイプの設定か？
見る方は楽しいだろうが、主人公にされるとなれば別だろ？
慎重にいかないとな。石橋ブロークンしない程度は大事なことだよ。
「んで…いま言おうとしていた、それは何なのかな？」
「あー実は異世界に行くあなたには、
いくつかの神器<アイテム>が渡されます。
神器の形や能力はあなたの能力や意思、
不確定要素もこみで決まります。1個とか2個とか、
数ですとかは決まってません。
そうですね、あと、向こうの世界で困らないように、
そこそこ、暮らせるくらいの通貨も渡されますよ」
「オースゴイナー、要するに金とアイテムはあげますよと、
そういうことか？」
「うっ…。はい！あと技能や魔法みたいな物も差し上げます。
先天的後天的に付与される、特徴などもありますし、
身体的特徴、容姿とか年齢とかが変わるときもあります。
それにこの世界の『おとぎ族』や他の者にも、
おとぎ技と呼ばれている技が使えるものがたまにいます。
先代勇者のパーティーにはそういう方が居たらしいですね」
先代いたのか…ほう…。
ああ、アレか良くあるチートってヤツだな？
いや本当アレは便利なんだよ。
作者側からすればアレ一つで、
たいていの問題は解決できるしな。
まぁ、逆に主人公が強くなりすぎて、
弱点とかにはすごく困るんだけどね。
ついでにパーティーも、すぐ見つかるといいんだがな。
…とはいえ破格だろうこの条件。
まぁ…いいねぇ…を押してやろうじゃないか。
「へえ…意外に至れり尽くせりじゃないか…」
そうでしょうそうでしょうと、
首というか体ごとガクンガクンと振り、
あまりあるようには見えない、
胸を張りながら、女神様は嬉しそうにしている。
こいつ意外に小さいのか？
光の大きさが一瞬小さくなったような。
ロリ女神とかさ…狙いすぎだからやめとけよ本当。
「じゃあ女神様！ソレを私目に頂けないでしょうか？」
「は！はい！女神…女神様は頑張りますよ！」
物をもらうのに駄女神は失礼かなーと思い、
口調を少し変えて、女神様と呼んだら大好評のようだ。
うん、扱いやすくてよいなー。チョロイのはありがたいな。
若返りかーそうだなーあの頃の俺に戻れたらなー…。
うん、まあ可能性の問題だ可能性のな。
あと頑張るのか？！女神様。
むしろ頑張らないとだめなのか？！
なんだかんだで毎日更新できてて自分でも驚きです。
誤字脱字などありましたら遠慮なく。感想も遠慮なくください。
そして評価も是非是非宜しくお願いいたします。
※
4/27
誤字脱字含みで色々修正しました。
