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ロートル作家は偽装する

空想術インスタントを組み合わせてみました。

昔、第一世代と呼ばれる、TRPGで属性カードを組み合わせ、

GMを納得させて魔法を使うという種類のゲームがあったような気がします…。

 ロートル作家は偽装する






「本当…この後、ここに後で戻るのが大変そうだな…」

「すみません…それは最終的には何とかしますので…」


「あぁ…よろしく…」

「ところでナガラさん…凄い目立ってます…」


「おぉぉ!!こりゃいかん…『風』+『火』を少しずつやってと…

 ほら、ちょっと暑いけどね、姿が歪んでもう見えないはずだよ」


「ナガラさんって空想術使い?」

「内緒ということで…」


 最初の段階で少し見えていたかもしれないが…、

 ここは慌てず騒がず、姿を二人分消す。

 正確には屈折率などを変えて、見えづらくしたのだが。

 この空想術というのは組み合わせが大事、そしてその組み合わせ方次第では、

 世界改変ともいえる、俺の空想術のほうを使わないで済む。


 インスタント(俺の空想術に比べて簡単なのでそう呼ぶことにした)は、

 世界からもダメ出しを食らうことがほぼ無い。そこは本当いいところだな。

 俺たちは暫くすると浮遊を解き、ゆっくりと町の茨の壁を越え、

 外へと到着した。



「はい、到着!」

「ありがとうございます…」


 ワンピースの裾を必死に押さえていた、マーガレットが、深々とお辞儀をする。

 あぁ、そこは許してくれ…。まぁよほど目が良くない限り見えなかった思うよ…。

 何を?聞くなそこは…。



「まぁここからが正念場なんだけどな、絶対あいつ追いついて、

 この辺りに居そうだからなぁ…(苦笑)」

「でしょうねぇ…(苦笑)」


「なので…先程の術をかけたままでいきまーす」

「そうすると?」


「基本見つかりません…が、問題がひとつあります」



 そうそれは、この子のつけているブローチだ。

 コレには恐らく追跡とかそういった感じの術が付与されているはず。

 気持ちは分かるが、それはちょっとどうなのだろう…。

 親として大事なのは理解できるが、幼いときに誘拐でもされたのか?

 まぁいいか…。



「なので、それはここに置いていって貰います(キリッ)」

「しかし…」


「いいですか?ばれますよ?すぐにやらないとすぐばれます!(断言)」


 マーガレットは少し考えた後、意を決して、ブローチを地面に置いた。


「わかりました…仕方ありません…」

「よし、これで暫く時間も稼げるかもしれない」


『固』とりあえず少し大きめの岩にブローチを固定して、『土』で偽装しておく。


「さぁ…あなたの大好きな人のいる町、ウエキへと急ぎましょう」

「あ…はい(照)」


 俺はマーガレットのブローチを土で偽装し、おとりとして使えば、

 時間画稼げるのではないかと、考えたんだ。

 さすがに、偽装し固定してある、あの岩を人間で、

 どうにかできるとは思えないしな…。


 後で、帰ってきたらゆっくり回収すればいい。そう思うことにした。

 その気になれば、俺には簡単にすぐ、ほいっとはずせるからな。


 しかし、ちょっとインスタントとはいえ、空想術使いすぎたなぁ…。

 若干疲れている気がする。ステータスの端で数値を見る。

 あ、三十くらい減ってるな。

 そんなことを考えつつ、可能な限り速度がほしいため、

 また俺はマーガレットをお姫様抱っこをして、俺とマーガレットは、

 ウエキの町へ急いで向かった。



いつもご覧になって頂き、ありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』58話です。

次回辺り、ウエキの町か…?

ではまた次回で…。




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