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ロートル作家は情報収集をまだまだ続ける

ハーブは実際、色々なものがあるようです。

ファミレスの飲み放題などでは、ローズヒップティーを好んで、

良く飲んだりしますね…。

 ロートル作家は情報収集をまだまだ続ける






 さて…それじゃぁ次は…ちゃんと世界のことを聞かないとな。

 先ほどの一郎さんたちの話は、また会えたらその時にでも、もっと詳しく聞こう



「では、次は世界のことですね」

「そうだね、世界はまず広い!わかりきったことだけど、

 自分の居る場所だけが、全てではないという認識は大事なことだね。

 大きくなるというのは、きっと幅広い意味でソレをあらわすのだと思うよ」


「はい!」

「うん、ではまずはハナサカからだね」


「この国のことですね」

「そう、その通り、ハナサカという国は農業がメインだね。

 ライズや果物、それに野菜類…これも色々ある。

 ハジメ村がやはりライズに関しては、勇者様のおかげもあるのか、

 この国の中でも一番秀でているのだけど、

 ライズ以外に関しては他の町も引けは取らないね」


 確かにハジメ村の米は一級品だ。何せアキタコマチだからな…。

 美味いはずだよ本当。


「例えばこれから行くハナの町では、その名の通り、花が名産品だ。

 正直言ってあの町の花は他のものとは大きく違う。

 コツは愛情らしいが、肥料の配合や新種改良、

 そういったものが要因じゃないかな」

「花ですか…」


「ははは、あまり興味は無いようだね。綺麗な女性に贈ることだけが、

 何も花の活用法だけではないんだよ?飾るという点では、

 商店とかでもそうだし、貴族様の屋敷だって飾るしね、

 そう考えてみると、花は何気に需要の高い商品でもあるんだよ。

 花を見ると心が落ちくという効果もあると聞くしね」


 フラワーセラピーってやつか?


「試しにナガラも買ってユーリちゃんにでも贈ってみるといいよ。

 反応は如実に現れるからね?」


 何故ここでユーリが出てきた…?!

 いや、まぁ、別にお礼として一束くらいは別に構わないけどな…。



「あまり柄ではない気もしますが、今度試してみます」



 無下に提案を断るのは印象も悪くなるだろうから、

 ここは肯定をしておくことにした。



「ちなみに、ハナの町では、花茶なども手に入るよ。

 花を育てて売るうちに、それ以外でも使える薬草のあることに気づいたらしく、

 乾燥させて、お茶にして売っているらしいよ」

「ほう…花茶ですか…」


「効用も様々らしいので、是非飲んでみたり、試したりしてみるといいよ。

 かく言う僕も、たまにだけど、眠りやすくなるものを、

 飲んだりしたりもするかな」


 あれかな…ハーブティーか…一郎の飲んでいるのは、

 それで飲んでいるのは、カモミールのようなものか?

 カモミールといえば、キク科だったかな…健胃・発汗・消炎作用、

 婦人病にも効果があり、安眠、リラックス作用もあったな…。


 以前、ちょっとした話を書いたときに、図書館で数冊借りて、

 ハーブは勉強したんだよな。



「結構、それって効きますか?」

「うん、そうだね。結構助かるときも多いかな」

「一郎は良くそのお茶を飲んでいる…」


 七郎様も、そう仰っている…。


「ははは、そうだね良く飲んでいるね。意外に美味いしね、おすすめだよ。

 値段も銅線1枚からだからお手軽といえばお手軽だね」



 銅線1枚から…100円からってことか…。

 それでどの位の量なんだろうな。そこは実際、見たほういいのかな?



「それで、銅線1枚でどのくらい買えるのですか?」

「そうだねぇ…5杯分くらいかな。なのでハナの町に寄ったときは、

 多めにいつも買っていくかな。もちろん商売用とは別にね」



 どうやらハーブは十分に商品として価値があるようだ。

 お茶という点でいけば、安いものならば、誰でも手に入れて飲めそうだしな。



「あ、そうそう、そうだ…」



 何かを思い出したように一郎が、身をぐっと乗り出して、

 小さい声で俺に言い始める。

 あまり大きな声では言えない事の様だな。


「そうそう、大事なことを言い忘れていたよ…。

 ハナの町で植木の話をしてはいけない。ウエキの町で花の話をしてはいけない。

 これは本当に気をつけたほうがいい。ややもすると、命が危なくなるからね」

「いやいやいや…またまた…」


「これは、本当だからからね。軽いところではゴミが飛んでくるとか、

 宿に泊まったときの食事も対応も違っているとか…。

 お世辞でもいいから、花を褒めて花を愛してるというんだよ。

 そうすれば良い待遇を受けられるからね」

「はぁ…覚えておきます」



 大げさではないのだろうけど、一郎を以ってして、

 そこまで言わせるとは、ハナの町恐ろしい子…。



「そこだけ気をつければ、綺麗だし目にも優しい、

 花茶の美味いいい町だよ。」


 どうやら気をつけるべくは、花の悪口を言わない、植木を褒めない。

 辺りのようだな。

 さて、お次はウエキの町っていうことかな?


 ずいぶんハナの町とは仲が悪いようだが…どういうことなんだろうな。

 まだまだ、俺の情報収集は終わらないようだ。

いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』45話です。

情報収集編となっていますね…。まぁ大事なことなので…。

では、また次回で会いましょう。



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