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ロートル作家は更に情報収集をする

まだまだ情報を集めましょうか…。

 ロートル作家は更に情報収集をする






 さて次は何を聞くか…っと。

 そうだ、きょ…いや、ケモノミミ族の話でも聞いてみるかな。



「そうですね…そうしたらユーリ…。あ、村長のお孫さんに聞いたのですが、

 ケモノミミ族について教えてもらえますか?」

「ケモノミミ族か…。うーんそうだな…。伝承と実際に僕が観て、

 わかっていることとを、それぞれ教えてあげるかな」


「はい、よろしくお願いします」

「ではまず、伝承からいくかな。伝承ではこう伝えられている…」


 ほうほう…伝承があるのか…。



「その者たちは、獣の姿と力を持つと。その者達の祖は獣であったと、

 神に愛された一部の獣が、神の力で人の姿を与えられたと言われているね」


 神のご加護…ってやつかな?あの女神様の?

 自分の子とシキブって言っちゃう女神様の力?

 まぁ今度聞いてみるかな…。



「余程厳格な古い考え方を持っているケモノミミ族の人間は、

 同属の肉は食わないとか言うし、やはり可能な限り人とは交わらないと聞くね」

「ほうほう…そうなんですか」


「そうらしい…だけどね。血が交わることを恐れているとかないとか聞くよ。

 でも、人間とのハーフももちろん居て、それらの能力とかは、

 いくつかのパターンに別れているようだね」



 あぁ…ハーフ何とかみたいなものかな?


「パターンは3つ。その獣の特徴やその一部が強く出るパターン。

 全く何も出ない、まるっきり人と同じパターン。

 先祖返りすら可能なパターンもいるらしい」

「先祖返りは他のケモノミミ族にもあることなんですか?」


「お、いいところに目をつけたね。それがね出来ないらしいんだよ…。

 もしも、そんなタイプの者が出たら、祭り上げられてしまったりするらしいね。

 神様に最も愛された者は元々はタダの獣だったわけだからね」

「あぁ…なるほど…。そりゃ神様の寵愛を一番受けているとなるから…って、

 ところからですか…」


「そうそう、その通りだよ。なので、万が一出会えたらかなり、

 ラッキーなことになるようだね。なぁ、七郎?」

「そうなる…かもしれない…」



 お、七郎が喋った…喋ったぞぉおお…いやそこまでじゃないな…。

 本当喋らないものだから、なんかレア感満載だよな。



「さて…種族だが…これがね、多種多様過ぎて正直全部は分からないんだよ…」

「そんなに沢山?」

「あぁ、都に行けばあちらこちらに普通に暮らしているからね。

 まぁちょっと容姿が違う程度だから、気にならない人の方が多いだろうね。

 気になるのはもっぱら、上ーの方の人たちだよ」


「となると、要職には余りケモノミミ族の方はいないので?」

「んーケモノミミ族の人は少ないね。ただ実際はね、見た感じでは、

 ケモノミミ族と変わらない人たちが王族なんだよね…」


「え?王族??王族がケモノミミ族の人たち?!」

「おいおい!あまり大きな声を出してはダメだよ…。

 ここならまだ、離れているから問題はないだろうけど、

 万が一関係者に聞かれでもしたら、首が飛ぶことになるかもしれないよ?

 不敬に当たってしまうからね、いいかい?」

「ナガラ…気をつけたほうがいい…」

「七郎もこういっているからね?気をつけてね本当に…」


「あ、はい…すみません。気をつけます」

「はい、まぁ静かにね、静かに。それでだ、王族の方々は姿は、

 ソレと同じ様に見えるのだが、彼らは分けられていて、

『おとぎ族』と呼ばれているよ」



 お?おとぎ族キターってところか?まさか王族の関連なのか…。



「なるほど…呼び方も違うのですね…覚えておきます。

 首と胴がグッバイでござるはちょっと困るので…」

「ん?グ…?何とかはよくわからないけど、そこは気をつけてね」

「はい!」


「さて、続きを話そうか。ハナサカの国だと代表的で良く見かけるのは、

 犬族、猫族、兎族、狐、狸、狼なんかもいるかな…。

 まぁケモノで想像できる者は、皆居ると思うといいよ」


「あぁ、そういえば犬族っぽい子は、ハジメ村の出入り口の子がそうですね」

「あぁ、そういえばそうだね。彼は本当真面目ないい子だよ」


「一郎さん、彼らの形態はみんな大体一緒ですか?

 ケモノミミ族と言われるくらいなので、耳や尻尾、体の表面の体毛だとか、

 顔の形とかは、人間型なんですかね?」


「んーそうだねそんな感じだね。あぁ、そうそう…。

 先祖返りできるタイプのケモノミミ族の人を、

 別の呼び名で、神の寵愛を受けし者の末裔とか言われたりするのだけど、

 彼らも王族と同じ様におとぎ族と呼ばれることもあるようだよ?」


「なるほど、僕的にはそちらの方が…あ、いけないいけない…。

 まぁどちらも…アレだってことですよね?」

「そうそう、そういう感じなら大丈夫だね。まぁそういうことだね」


「身体的特徴が出るのはわかったのですが、やはり技能とか、

 特殊な能力もあったりするのでは?」

「そうだね、もちろんその辺も出てくるよね。ただ、基本的には技能も、

 特徴も本人が言わない限り、見せない限りわからないことが多いだろうね」


「なるほどですねー…」

「住んでいる所はさっき言った通りね、普通に都に居るし、

 種族によっては森の奥にいるものもいるし、そこは様々だよ。

 言葉も独自のがあるところもあるらしいけど、基本は共通語だね。

 さて…ケモノミミ族に関しては、こんなものかな…」


「ありがとうございます」



 ケモノミミ族は思った以上にポピュラーで、

 この世界的にも認知されているようだ。


 ただ、それとおとぎ族の関係性はよくわからないな…。


 まぁ…そこは実際には囲炉裏尾大人の事情があって変わるのだろうけど…。

 さて次は何にしようかな…。

いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』44話です。

色々質問できる良いチャンスです。

もし何か、一郎さんに聞きたいことがあったら、今のうちに、

感想欄などに書いて置いてください。

あ、あとこの下のほうにランキングのリンクがありますので、

そちらも是非お願いします。

では、また次回で…。




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