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ロートル作家は最期の野営地に着く

さあ最後の野営地です。どんな話が聞けるのか…。


 ロートル作家は最期の野営地に着く






 狩りの話も一段落し、さてそろそろ出かけますかと腰を上げる。

 一郎や七郎も準備は出来ているようで、あの馬鹿でかい背負い袋を

 いつもの様に背負っている。



「一郎さん、この後はどういう予定ですか?」

「そうだねぇ…問題がなければそのまま最期の野営地に到着して、

 翌日の昼にはハナの町じゃないかな」


「正味後二日ですか…」

「この旅はどうだい?ハナサカの都から、ハジメ村までは比較的獣も出ず、

 楽に行き来できるからね」


「そうですね…兎くらいしか見ませんでしたからね」

「だろ?まぁこの先、別の国に行けばまた違っては来るんだが、

 それはまたその時の話だろうしね。ナガラの旅が最後まで、

 安全に済む様にしないとね」


「ありがとうございます!」



 街道を歩く人の数も大分増えてきた。一般の人も見かける様になってきている。

 七郎は相変わらず、暑そうな格好で汗をかきながら、

 背負い袋を背負いながら、無口なまま歩いている。


『本当しゃべらないな…でも絆は結べているから不思議だよな…』


 七郎の無口っぷりは本当になかなかのものだ。今まで見た、

 誰よりもしゃべらない。


「一郎さん、最後の夜は色々お聞きしたいこともあるのですが、

 時間を頂いてもよろしいですか?」

「次の日に障らない程度であれば、構わないよ。答えられることならば、

 何でも聞いてくれるといいよ」


 そのあとは手ごろな場所で、軽く昼食を取り、日暮れまで歩くと、

 最期の野営地に辿り着いた。

 夕日が大分沈み、辺りが暗くなってきた頃、皆と過ごす最後の夜ということもあり、

 一郎さんから一緒に食事をしないか?と誘われた。


 話も聞きたかったので、二つ返事でOKする。


 さて…どんな話が聞けるかな…。

 ここは取材のつもりで色々、危なくない程度に聞いてみるかな…。



いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』42話です。

今回はちょっと短めです。

ではまた次回で…。




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