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ロートル作家は狩りをする

何とか更新できました。

職場を去ったのは上司二人でした。

一人は…まぁいいでしょう…次の場所でも頑張ってくださいね。

さて、狩りのお時間です。

 ロートル作家は狩りをする




テントの前で誰かが俺を呼ぶ声がする。

あぁ、朝か…これはカタルさんか…?



「ナガラくん!狩りに行くよ!起きているかい?」

「おはようございます起きてます。すぐ仕度をしますので…」



テントの入り口を開け、少しだけ顔を覗かせて、すぐに返事だけはしておく。



「すぐ来るんだぞ、皆待っているから」

「はい急いでいきます」



寝るのには邪魔なので外していた、胸当てやらをすばやくつけると、

身支度をすぐに整え、テントを片付けて外へと出た。


あ、いい天気だな…今日も。



「ほーら、ナガラくん、急いで!獲物がいなくなっちゃうわ!」



リーフさんももう起きていたのだろう、準備万端で俺の事を待っていたらしい。

一郎さんや七郎さんの姿はないようだ。聞いたら彼らは、雇い主だし、

基本は雇われている自分たちが食料も調達しているという。

まぁ、二人が狩りをしないこともないのだろうけど、そりゃそうだよな。



街道を少し端奥に行くと確かにそこには森が確かに広がっていた。


あの山であったような大いのししとかいるんだろうか…。

アレは強敵だったからなぁ…あまり会いたくないものだ。

ユーリと出会うきっかけになっていた、あの大いのししを思い出して、

少しぶるっとしてしまう。



「この辺にはイノシシとかもいるんですか?」

「いや、さすがにこの辺ではその辺りの大物はなかなか出てこないだろう。

とりあえず、ナガラはまず兎辺りからだな。これ弓矢だ、使い方はわかるか?」


「こう矢を持って引っ張って離せばいいんですよね?」

「ん?意外に力持ちなんだな…うむ、それでかまわないよ」



後は当たるかどうか…だよな…。



木の陰、そこにじっと身を潜める。

暫く待っていると、カタルが指で少し先を指している。

ん?!確かにそこには兎がいた。こちらに全く気づいていないのか、

気づいていても余裕なのか…。兎は鼻をスンスンと鳴らしてじっとしている。


『いけ…』


カタルから俺に弓を射ってみろと合図が出る。

弓を構えて兎をじっと見る…見る…。

すると、テキスト画面が出てきてしまう。そりゃ出てくるよな…。

おい、今はそうじゃなくてだな…。いや?待てよ…。


『木の側で静かに鼻を鳴らしてじっとしている兎』


編集、YES!


『木の側で静かに鼻を鳴らしてじっとしている兎は、

突然ナガラの弓で射抜かれる』


編集、完了。受け入れろ世界!


『編集完了です』機械的な女性の声がする。


その声にあわせて俺は、弓を目一杯引き絞り放った。

ヒュゥッという矢の音が一直線に兎へと向かって飛んでいく。

そして、兎はよけるまもなく俺の矢によって射抜かれていた。

まさにテキストどおりの結果である。



「おぉ…」



あまりに見事な矢の軌道にカタルから声が漏れる。

リーフも横で目を開いて驚いている。



「ナガラ!すごいじゃないあんた!」



考えてみれば少々ずるいのだが、とはいっても俺の力だ。

その力を使ったところで誰かに責められるところじゃない。

だろう?ということで、カタルに合図をすると俺は獲物を採りに向かった。


その後、二匹の兎を手に入れて、一郎たちの居る野営地へと向かう。



「はは、今日は朝から豪勢だな!」

「ナガラには弓の適性があるのかもしれないわね」

「いや…たまたまですって…」


「それはスゴイですね、狩りしたことないとか言っていたのに、

やれるんじゃないか、ナガラも」

「二匹は…まぁたいした者…」



一郎と七郎に褒められて俺はちょっと嬉しい気分になったまま、

朝食を終えることになった。

ちなみに、この狩りで、俺は弓矢の技能と、

精密射撃の技能を手にいれていたようだ…。


いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』41話になります。

なんとかかんとかやってます。

今後もよろしくお願いします。

ではまた次回で…。



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