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ロートル作家は街を探索する 3

色々ありまして、また書いたり書かなかったりします。宜しければお付き合いください。

 風呂に入りさっぱりした俺たちが次に向かったのは博物館。その名も『ポチ様博物館』とある。

すげえネーミングだな。


「ポチ、ここは何があるんだ?」

「あい! ここは勇者様のお供をした、ポチ様の偉大なる足跡が飾られている?」


 なんで最後疑問形なんだ?


「そ、そうか……まぁいい、いくぞポチ」

「あいあい」


 入口で一人三銅線、計六銅線を払って中へと入っていく。


 入口には『偉大なる勇者様に仕えた最初の従者ポチ様の栄誉を称える」

 とか書かれている。


「ポチ様はすごいよ?むふー」

「すごいんだなぁ……知らんけど」


 展示物を見ていく。


『最初におごってもらった串焼きの串』

『初めて買ってもらった首輪』

『食事をとるときに使っていたと言われる皿』

『おめかし用のリボン』


 うん……勇者様……これ愛犬グッズじゃないか?

 しかも、並べられている物は恐らく興味のない者にはがらくたにしか見えんだろう。


「ポチも串持ってる(キラーン)」

「いやそれは捨てておけよ」

「嫌!」

「まぁいいけどな……洗っとけよそれ」

「ん~……あい!」


 ポチの返事に少しの間がある。

 いやそこは流石に悩むな悩むな。万が一良くない菌とか発生したらどうすんだよ。


 その後もポチは何かを見るたびに『むふー』と鼻息が荒くなり、実に楽しそうだったので、まぁ良いかと思い放っておく。


 この博物館真ん中には結構大きめなポチ?の石像が建っている。

 目のくりっとした可愛げのある犬系の娘が嬉しそうに手を出している像。

 ん?この姿は?思いついたせいもあって声が出ていた。


「あれ……もしかしてお手なんじゃね?」

「あい!」


 俺の呟きを拾ったポチが右手をスッと出してくる。


「ん?」

「あい!」


 俺は右手を手の平を上にして出してみる。


<ぽふっ>


 ポチの右手が乗っかる。重さはないがなにか情愛のようなものの重みを感じる手だな。


「あー……」

「あい? お手って言ったから?」

「あー……そうな、うんそうだな」

「あい!」


 すっごい嬉しそうにお手をしているポチは、今まさに見ていた石像のポチ像によく似ている。っていうかまんまだなオイ!犬族系はみんなこんな感じなのか?


 とりあえずお手から、その手を握ると博物館を後にした。

何とかして終わらせたいそんな気持ちでもう一度書こうと思ってます。

宜しかったら今後もお願いします。



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