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ロートル作家は祝勝会に出て余計なお世話を焼く 2

最近仕事が忙しく、体調も良くないため本当不定期で申し訳ありません。

ゆるゆると更新していく予定なので、よろしくお願いします。

 ロートル作家は祝勝会に出て余計なお世話を焼く 2




 パーティーも終りを迎えようとしている辺りで、良い感じで酒も入っている。今回の関係者にそれぞれ細工を施すことにする。細工といっても声掛けをするだけ、それとなく謎めいた感じにね。


 ユキも含めて、凡そヨシノのことを知っている。その存在とそれに関わる話があると、今回の参加者に声がけをしていく。


 念のため俺以外の先導役がいたほうが良いと思い、ヒトシにだけはやや強めに言っておく。


「ヒトシさん、どうも」

「あぁ、ナガラくんか、どうしたんだい?」


 大人の余裕のある笑み、クールに努めようとしているのがよくわかる。

 眼鏡とかクイってやるとよく似合うな。


「あぁ、いえ、今回の戦いはヒトシさんがずっと後ろにいてくれたおかげで、だいぶ楽でしたよ」

「あぁ、アレか……私も、少し残念だったのだけどね。そういう作戦だったから仕方ないさ」


「ははは、作戦では仕方ないですね。是非次があった時はお手合わせ願いますね。そういえばヒトシさん?」

「ん? 何かな?」


「なにやら僕のことを調べまわっていたみたいですね?」

「あぁ……やはり相手の司令塔の事は知っておかないといけなかったからね」


 ヒトシが俺の事を色々嗅ぎまわっていたのは知っていたし、嗅ぎまわったところで、俺の即席なんてハジメの村の事くらいしかないからね。何もわからなかっただろうな……。


「まぁ、その辺の答え合わせも含めて、今夜皆さんにいろいろ話をしたいと思っているんですよ。場所はヨシノさんの私室だった部屋。ハジメさんはまだその部屋を手付かずで残しているのでしょ? そこで今夜待っていますので、ハジメさんやユキノさん、マーガレットたちを連れてきて下さい」

「え? それはどういうことなんだい?」


「ははは、後は来てからのお楽しみです。来なければ来ないで、僕は明日の朝には旅立とうと思っています。そうですねぇ…多分来ないと少なくとも、あなたとハジメさんは絶対後悔すると思いますけどね」


 そう言って、俺は少しだけにやっと嫌な笑い方をしてみる。


「ほう、ずいぶんと含むね……」

「今回限りの一回だけのチャンスですからね?」


「そうか……良くはわかならけど君がそういう風に言うくらいなのだから、なにかあるのだろうね」

「あはは、どうでしょうね? では、お待ちしていますね」


「あぁ、あのバカもつれていけばいいのだね? わかった…」


 それではと、俺はその場を離れる。ついでに松とマーガレットにも似たような内容を伝えておく。ハジメに関してはマーガレットをつかって私室のカギを開けてもらえるように誘導しておく。


 これで十分かな?メッセージで女神様にちょっとお茶目なことをすると入れておいたが、


『もう、こんな時ばっかりなんですから……仕方ない人ですね、後始末はちゃんとしておくのでどうぞ』


 ……と、非常に好意的な文章が返ってきたので問題なしだ。

 本当面倒くさい人間だよ俺は……別にここまで手を貸す必要はないんだろうけどね。ステータスの地図に困った顔が残っているのは後味が悪いからね。

 まぁ……あれだ、おまけみたいなもんだよ。うん。


いつもご覧になって頂き、誠にありがとうございます。

『ロートル作家とおとぎの異世界』104話になります。

たまに登場人物紹介とか更新してますので、よろしくお願いします。

ではまた次回で……。





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