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ロリとウホウホ




地下牢から引きずられるように出され、屋敷の最上階に位置する部屋にご到着のマサルさん。



 中々に立派な調度品が溢れる部屋ですな、だが部屋の中央のイスにふんぞり返って座ってる男は何だ?


 モンゴル相撲の選手か? 全身サラダ油でも塗りたくった様にテカテカのヌルヌルでパンいちスタイル。


 身長は190を超えているだろう、筋肉もスゴイし立派なおヒゲ! ホモーな人が見たらジュンときてしまっちゃうわ。



「ほう貴様、珍しい服をきてるな? 異世界人か?」



「奴隷! この採掘場の持ち主である獄長様の質問に、膝を付いてお答えしろ!」



 ほほう~ コイツが前途有望なマサルさんを捕まえたバカ共の親分なわけね。


 でもね…………


 マサルさんにもプライドがあるゆえ、見張り番の言葉を無視していたんだが、後ろから膝カックンされ両足の膝を地面に付かされた、悔しいビクンビクン!



「異世界人かだと? 知らんわ!」



「この奴隷風情が、獄長様に何て口をきくんだ! 立場をわきまえろ!!」



 かなりイイ感じの蹴りを、お腹に頂いたがマサルさんは5年前に会社を辞めた時から、怒っている嫁さん以外には敬語は死んでも使わないと決めている。


 敬語を使うと会社の奴隷だった頃のイヤな記憶が蘇るからだ、異世界に来て奴隷になってしまったが心まで奴隷に戻りたくないのだ。



 それに獄長の質問には、何か引っかかる物を感じるマサルさん。


 この場で異世界人だと白状するとしよう、するとどうなる? 異世界人のマサルさんを利用する? 天然記念物あつかいで保護する? それとも閉鎖的な考えで殺す? 


 現状、決めてに欠ける何か有用な情報を入手するまでヘタな情報は相手に渡さない方が賢明だろう。


 マサルさんは獄長の目を見て見る………… やはりそうだ、奴の目は森の賢者とまで言われたゴリラと良く似た目をしているのだ、奴の目にはゴリラ並みの知性を感じ取れる。



「ウホ! ウホウホ? ウッホウッホホ!!」



「もういい………… その奴隷の珍しい服を脱がせて俺に献上せよ…………」



「獄長様が貴様の服を所望されておる、とっとと脱がんか!!」



「やめ! やめれ!! この服はバビルちゃんの………… 痛い! 痛い! 引っ張るなーー! 伸びるだろーが!」



 獄長とやらにも伝わるように、わざわざ獄長に合わせた知的コミュニケーションを取ってやったのにマサルさんの体操着を無理やり奪うなんて。


 マサルさんフルチーンじゃないか!!


 ああ………… マサルさんの宝物の体操着が………… 後でちゃんと洗って返そうと思ってた体操着が………… バビルちゃん………… そんな事を考えていたせいか? 


 いっイカンよ! またこんな状況で暴れん坊なオチンロンがふっくらしてきやがった、少しはTPOも考えてふっくらして欲しい物だ。



「JSフォー…………」



「ほう…………ただのアホウかと思ったが、この獄長ジャスミンの前でナニをビンビンにするとは、ただ者ではないな…………」



「貴様ーーー!! 汚いドワーフだけでは、飽き足らず獄長様を見てオネイニィーするつもりかーーー?」



 oh...全くの誤解なのに、見張り番の怒りを買いボコにされております、殴られすぎて奥歯がグラグラして鼻血出まくりで呼吸も苦しい………… 


 だがここで下手に反抗すると脱出のチャンスを逃がしかねない! 


 なのでここは、一つ大人になってガマン、ガマンだマサルさん………… 痛い! ガマンできそうもないかも?



「静まれ…………そこまででよい、この様な反抗的にビンビンなナニをした男には………… この石板が必要であろう 」



 獄長が石板を片手にこちらに向かってくる! ヤバいなあれが欲望を吸い取る石板か、逃げ出そうにもボコにされすぎて体の自由が効かない。


 獄長はマサルさんの手を掴み手のひらを石板にあてた。



「やっ やめてくれ………… 勘弁して」



「吸い取れ…………」



 石板にマサルさんの欲望、生きる目的が吸われていくのがわかる、JSフォーへの情熱がどんどん消えてゆくのだ。


 頼むその生きがいだけは吸い取らないでくれ…………



 その日マサルさんは、人生その物であるJSフォーへの情熱と愛を失った…………


 絶望に満ちた表情のマサルさんを獄長は見ながらつぶやいた。



「牢に戻せ…………」



 フラフラとする体を無理やり起こされ、牢に連行される時に獄長はマサルさんに声をかけた。



「待てサービスだ…………」



 獄長はその場でしゃがみ込み、M字開脚をしだした。



「ひゃー! 獄長様ーー!? そっそんな! こんな奴隷相手にハレンチ学園な!」



 門番は、顔を赤くして両手で自分の顔をおおいながら、指の隙間からチラチラと獄長を見ている。


 マサルさんは思考が上手く回らない頭で異世界の住人はアホしかいないと思った…………


 獄長は数秒程M字開脚をした後、サービスタイムは終わりとばかりに立ち上がり、またイスに戻りドスンと座り一言。



「うせろ…………」



 傷だらけで、フラフラなままマサルさんは牢屋に戻された。



「マサルとやら大丈夫か?」



「ウルサイ………… マサルさんに構うな…………」



 心配そうに向かいの牢屋から、ヒゲもじゃのドガンが声をかけてきたが絶望の淵に沈んでいるドガンの声はマサルさんの心に届かない…………


 これから残りの人生は、一生奴隷でJSフォーにも興味すら湧かない。


 人生の全てを捧げロリ道を極めようとしたマサルさんの人生は終わったのだ。


 天井を見つめながら絶望していると、どこからか声が聞こえた気がした。




         JSファイブと……………………



 んっ? 何だ? この泌尿器に力が溢れてきそうな、この言葉は………… 


 JSファイブ………… そうだJSファイブだよ!! JSフォーに興味は無いが代わりにJSファイブに興味しんしんじゃないか!



「JSファーーーーーーイブーーーーーーー!!!!! 」



 ダダダダダッ



「ウルサイぞ奴隷ーー! 次騒いだら食事を抜くぞ!!」



 また殴られた、殴られたけどイイんだ! だってJSファイブだもの。



       マサルさんはロリが少し治った



 マサルさん本人は気が付いていないが、JSフォーからJSファイブへと進化したマサルさんは少しだけロリが治ったのだ。


 ロリは病気だと言われているが、マサルさんは病気が治りつつある! JSファイブのお姉さんに泌尿器ビンビンのマサルさんは、もはやロリの範囲から脱却しつつある。


 これからは街を歩いても、もはやロリ野郎と後ろ指を指される回数も減るであろう、

だってJSファイブだから…………


 人間は精神的に安定すると、こんな狭い牢屋でも少し心に余裕が出て来たマサルさん。


 ブルルッと来た………… 生理現象だ




「おーい! もじゃ~ ションベンしたいんだけど? どこでしたらいいんだ~?」



「さっきはワシに喋りかけるなとか言うたくせに、 どこでも好きにすればええじゃろ…………」



 何だ? 女々しいオッサンだな、まあ良い、マサルさんは心が拾いから許してやるが。


 ションベンをどこでもしていいなんてフリーダムだな………… ここらでいいかと牢の壁に向かい聖水シャワー。



「じょぼぼぼぼぼぼぼっ あ~出るね~スッゴイ出るよ~   んっ!? 何だこれ??」



 床板が斜坑でもしてるのだろうか? 排水設備もない牢屋内なのに、マサルさんの聖水シャワーが床板に染み込み消えてゆく。



   トントン…………



 足で床板を軽く踏んでみた、音が響く………… マサルさんはサッと携帯と財布を取り出し先程の床板の前でニヤリと笑った。



「ドン! ドン! ドン!」



「マサル! やめるんじゃ! 床ドンしても、お母さんはご飯を持ってきては来れんのじゃ!!」



 もじゃが何やら言ってるが、異世界にも床ドンの概念があるのか?? 無視して続行だな。




「ドン! ドン! ドン!」



「やめなさいマサル! 見張り番さんが来てぶたれても、お母さん知らないからね!」



「やかましいわ! ドン! ドン! バキャ!? バキ!!」



 床板が割れ空洞が見える、こりゃ隠し通路の可能性大ですよ奥さん! わざわざこんな所にある穴なんてそれ以外考えづらい!



「おーい ヒゲもじゃ!」



「何じゃ? やっと辞めたのか、騒がしい奴じゃ………… 」



「あばよ!!」



 マサルさんは穴に飛び込み姿を消した。





最近、海外ドラマのゲームオブスローンズのシーズン2を見てますが、第三巻がいつもレンタル中なので街中のレンタル店を巡ってますが! 三巻だけない………… 三巻マニアがいるに違いないと思う

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