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ロリ職人と触手




突然、誰かに手を引かれ気が付けば見た事のない風景だ、周りの風景から推測するに山の中腹あたりだろうか? 


 マサルさんは後ろを振り向くと先程の逃走中に通り過ぎる時に見た古ぼけた祠がある、マサルさんの手を引いた人物やポリスメンの姿は見えない。



「ふむ………… マサルさんは誰かに手を引かれ、あの祠を通りこちら側の祠に出てきたと…………」



 賢いマサルさんには、ピーンとわかっちゃったわ! これはアレだ!


 生きてるだけで女にモテて金も儲かり、さらに地位や名誉が手に入り日々努力している人をクズのような扱いをして楽しい人生をすごすアレだわ。



「マサルさん異世界に来てしまったわ…………」



 だってまず山の上から見える地形がおかしいもん、下の方を見ると町すら見えないし森林しか見えないし、すぐそばに見えるカブト虫がマサルさんぐらいデカイのだもの。


 付近にいた、でかいカブト虫がゆっくりとマサルさんの方に歩いて来てますよ? 食べられちゃうのマサルさん?



 「やんのかコラーー!! つの折って雌にしてやんぞコラーーー!!」



 そう先制攻撃は大事………… まずは相手を威嚇して心を折る大事な一手…………


「こっちくんなって言ってんだろーが! やんぞ、本当にやんぞコラ!」



 でかいカブト虫は、マサルさんの存在を無視して通りすぎて木の樹液を吸いだした、マサルさんの男気にビビったに違いない。



「おっ? やんねえのか? おっおっ?」



 自分より弱い物に追い打ちをかける、そんなチンピラみたいな常識があるのは戦闘民族・足立区民と小物界の大関である北区民だけであり。


 そんなマサルさんも北区民なわけで…………



「おうっ コラ!カブト虫クセーんだよ! 樹液か? 樹液をチューチューしてんかおら?」



 マサルさんをガン無視して樹液を吸うカブト虫に、マサルさんパンチ………… 続いてマサルさんキック………… 


 カブト虫は、樹液を吸うのを辞めてゆるりとマサルさんの方を向き、羽を羽ばたかせ始めた。



「ブブブブブブブッ!」



「ひゃーーー! 飛んだ! こっち、こっち来んなーーー!」



 何故人は、ゴキブリやセミやカブト虫などの昆虫が空を飛ぶとあんなに恐怖を感じるのだろうか?


 決まっているコッチに飛んで来るから怖いのだ!


 マサルさんは、とんでもなく早い反応スピードで礼儀正しくカブト虫先生に土下座。


 そんな様子のマサルさんを無視して、カブト虫先生は山奥の森林の中へと姿を消していった。



「体が大きくてもしょせんは虫だな、この勝負はマサルさんの勝ちだな………… 敗北を知りたい物だよ」


 マサルさんは、空しい勝利の余韻にひたりながら今後の事について考えてみたのだが、どうせアレだろ? 


 そこの古びた祠に入れば元の世界に帰れちゃうんだろ? それくらいはマサルさんにも予想が付くわな。


 でもすぐに帰ると、またポリスメンに見つかりタイーホなんて事も十分にありえる未来である、ここは一つ異世界に来たのだから少々時間をつぶしてから帰るのが得策ではなかろうか?



 せっかく異世界に来ているのだから、少々観光などをして時間を潰すのがナイスアイディアな気がするマサルさん。


 周囲の木々を観察して、地球との植物の差異を確認しながら山の下り道を歩いているのだが。


 特に変わった物は無い、しいて言えば今現在マサルさんの体に絡みつきマサルさんの頭から体液を吸っている植物のツルぐらいな物で問題ない………… 段々と寒くなってきて手足が痺れるくらいだ。



「そっそろそろ? いいんじゃないかね? 植物君、吸いすぎはイカンよ…………」



 なおも情熱的に絡みついてくるツルが、マサルさんの短パンの中まで侵入開始を始めマサルさんのデンジャーゾーンをまさぐりはじめた。


 凌辱? マサルさん35歳凌辱始めましたになっちゃうの? 異世界に来て初日に凌辱されてチュパチュパされて、レロンレロンのヌプヌプにされるのか? 


 イカン、オチンロンがふっくらしてきやがった! 


 このまま命を落とし快楽ENDを迎えても絶対に【ひぎぃぃー!】とか【壊れちゃうーー!】とかは絶対に言うまいと心に誓うマサルさん。


 悔しいけど体が反応しちゃう! ビクンビクン!! は言ってもありかなしか薄れゆく意識の中で考えてたら。


 股間の辺りをまさぐっていた植物のツルが、マサルさんの短パンの中から撤退をはじめた。


 何故かフラフラとして弱っているようだ? その内ツル先端である恐らく口であろう物を地面に向け嘔吐しだした。



「オエー!! ビチャビチャ…………」



「エビか? マサルさんの泌尿器は腐ったエビみたいな においがするからか? イヤなのか? お前もクリニックに行けとか言うのか?」



 マサルさんはあまりの屈辱に意識が段々とハッキリしてきた。


 35歳のオッサンをここまで辱めて途中で終わりか? 死にたいわけではないがマサルさんの、ほのかな快楽への期待を裏切るなんてあんまりじゃないか…………


 弱って地面でピクピクしている植物のツルを、マサルさんは両手で掴み力まかせにブッチーンとぶっちぎった!



「マサルさんの体液返せコラーー!!」



「ピギャー!!」



 植物のツルのぶっちぎった断面から紫の体液がビュルビュルと噴き出している。


 その植物の先端をマサルさんは咥えてゴクンゴクンと失われた体液を補給するように飲み始めた。


 触手系のモンスターに凌辱されるのは、二次元のデフォだが触手系のモンスターを凌辱しようと試みる人類はマサルさんが初ではなかろうか?


 恍惚とした表情で、マサル汁と植物汁が混ざり合った濃厚な体液を経口摂取なマサルさん!


 ツルが生えてる元の木を見ると、ぐにゃりとして緑色に色変わり、スライムの様な体が地面にベチャッっと落ちた。


 どうやら木に擬態するタイプの生物もしくは異世界なのでモンスターなのかもしれない。


 チューチューとツルの先端を吸いつくマサルさんの目がニヤリとした、このマサルさんの生命を脅かし、なおかつ辱めようとした現況が姿を見せたのだから。


 チューチューしていたツルをペッと吐き出し、ぐったりしているスライム状の生物に近づきヤクザキック!



「中途半端に皮が被ってて保険が効かねぇ~んだよーーコラっ!」



「ピギュッ!!」



 そう、不幸な事にマサルさんのオチンロンは微妙に皮が被っているので保険対応不可なのだ、こんなスライム状の謎生物は、マサルさんの怒りのヤクザキックされて当然である。


 ぐったりとして、もはや抵抗もできない謎生物に、マサルさんは容赦なく攻撃。



「マサルさ~んパンチ!!」



「ゲキャーーー!!」



「マサルさ~んパンチ! パンチ! フィニッシュ!!」



「………キュー ………」



 か細い声を上げ謎生物は生命活動を停止させたようだ。


 さすがはマサルさんパンチと言いたい所だが、謎生物の本体は少し臭かったのでパンチはせずにキックだったのだが、パンチと言ってキックを出すそれも大事な戦略の一つであろう。



 さてさて、異世界恒例のあのイベント! レベルアップを期待してドキドキしながら待つマサルさん! 三分程待ったが何の変化もおきない。



「ウソだろ………… あるよなレベルアップ………… 」



  一時間経過…………



「何もおきないじゃねーか! バカ野郎ーーーーー!」



 るりをはマジにセミが嫌いです、死んだふりして地面に転がってるくせに、通りすぎる瞬間にブブブブブブブッとかされると、悲鳴が出ます

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