ロリとウタマロ
荷物満載の軽トラでドガンと、ヤッさんも引き連れて異世界にやってまいりました。
珍道中が始まる予感でございます。
「いや~ ホンマに異世界に来たでしかし~」
「以外にあっけなく来れるもんだろ」
「んぐ~!!」
「ウルサイでドガン、ワイのブリーフを口に詰め込んで、とんだ変態さんやで!」
ヤッさんが、縛られて騒ぐドガンの口からブリーフを取って車の窓を空けブリーフを投げ捨てると。
「マサル! いい加減にロープをほどけ! 坊主頭も下着をワシの口に入れるとか無礼にも程があるわい!」
「マサルちゃん、もじゃがウルサイからしばいてええか?!」
「もじゃは、これから大事な仕事をするんだから、軽くな」
「マサルも坊主頭も、同じ種類の人間じゃわい! 頼むから早くワシを日本に帰して…………」
軽トラで山道をゆっくりと下って行くと、バックミラーに荷台から人影が飛び降りる姿が見えた気がした?
「変な顔してどうしたんやマサルちゃん?」
「イヤ? バックミラーに、ブーちゃんの姿が見えた気がしてな?」
「野ブタか猪でも見たんちゃうの?」
「多分そうだな…………」
しかし、軽トラの車内は狭い、男が三人も乗るとギューギューで正直に言って不快なマサルさん。
「なあ~ もじゃ、くっ付くなって体温が伝わって来て気持ち悪いぞ!」
「ワシだって気持ち悪いわい! 嫌なら空間転移で目的地に行けばよかろう!」
「マサルちゃん道中で聞いたで、ごっつい能力やろ? 見たいでしかし!」
ヤッさんにも、転移能力を見せてやりたいが、ワイバーンを掴んで転移した時は。
指輪にチャージされた魔力と、マサルさん本人の魔力が尽きてぶっ倒れた経緯があって。
体に負担もかかり、相当キツかった記憶も新しく、ぶっちゃけイヤなのだ!
でも、もっとイヤなのが! もじゃのぬるい体温を感じる事だ!
指輪の魔力が尽きてから再チャージは、大体10分前後で。
マサルさん本人の、魔力が尽きて再び魔力が回復するのに、度合いにもよるが完全に回復するのは3~4時間といった所なのか?
指輪の魔力だけで長距離転移はおおよそ4~5回はいけそうだな、マサルさんの魔力だけの転移なら一度が限界だと思える。
前回倒れた時は、超重量の物体と転移したため、指輪の魔力では足らずマサルさんの魔力まで尽きたと。
こんな感じでおおよその検証は済んでいるので、冷静に考えれば軽トラの荷物と人員を3回程の転移でいける計算なのだが。
倒れた時の気持ち悪さを思い出すと、気が進まないが念のため休憩を挟みつつ転移してみるか。
マサルさんは、軽トラを止め車外に降りて軽く伸びをした…………
「ん~ 狭い社内にいたから、体がこわばってるな、ヤッさん! もじゃ! 車から降りろ転移するぞ!」
「待ってたでマサルちゃん! ワイ! ドキドキしてるでしかし!」
「最初から転移せんかバカ者!」
「やかましい! 転移はそんなに万能じゃねぇ~んだよ!」
マサルさんは、二人を掴み犬族の村へと空間転移した。
「スゴイで! 一瞬で知らん所へ飛びよったでしかし~!」
「山を見ると山岳地帯から、随分と南に来たようじゃな? それよりロープをほどいて欲しいんじゃが」
「ん? もじゃは何か逃げそうだからダメだな」
「ちっ融通のきかん男じゃ」
ヤッさんを連れ、縛られたドガンを引きずりながら、村長の家のドアをくぐった、マサルさんの指示通りに村人も集まっている。
ドガンは、アエルと出会い、彼もまた父性に目覚めているのを、マサルさんは知っている。
この反抗的なもじゃが、素直にマサルさんはの頼みを聞くとは、考えづらいので。
もじゃを従順な、もじゃに調教しようと思います!
「村長と村人達よ、やっておしまい!」
「まさかマサル様!? このドワーフにもアレをするのですか?」
「今後、村の特産作りをしてくれるんだ、父性の喜びを教えてやれ!」
「マサル!? こいつらを使いワシに何をする気なんじゃ? 喜びってなんじゃー!」
村長は険しい顔して、ドガンのロープを解いている。
「そういう事でしたら、誠心誠意やらせていただきます」
「何じゃか知らんが助けてーー!!」
ロープを解いた瞬間に、暴れだしたのでドガンを取り押さえ、手足だけをロープで結びベットのふちに括り付け。
ドガンは、見た目が汚い凌辱エロゲーの様な姿になっている。
「堪忍してくれっさい! 村長の言いつけなもんで」
農夫のオジサンが、許しを乞いながら器用に鳥の羽で、ドガンの乳首をサワサワしだしたら。
「くっ!? くふっ やっやめるんじゃ…………」
おやおや? 再程まで抵抗していたドガンの表情に変化が見える、体は正直な物だな。
絶妙なタイミングで薬師のバアちゃんの乳首を罵倒する声が響く!
「このもじゃが! ダメなもじゃ乳首だよ! 乳首までもじゃなんて!」
大量の胸毛に覆われた乳首を罵倒され、ドガンは恍惚とした表情になり、くねくね身をよじられている!
しかし汚い、こんな汚い光景を見るのはマサルさん初めてだよ…………
少年少女達は、ドガンのフサフサな胸毛に竹とんぼを刺したり、河原で拾った。
綺麗な小石や、摘んだ花などで乳首を飾り付けとんだサバトになっている!
あまりの異様さと、気持ち悪さにイライラを越して、怒りが湧いてきたマサルさん。
ヤッさんの姿を見ると、彼も怒りのせいかプルプルと震えている…………
「こんな乳首を、甘やかしたらいかんでしかしーー!!」
「おふっ!!」
ヤッさんが子供らを押しのけ、ドガンの乳首に鉄拳制裁!
ヤッさんの鉄拳制裁を、喰らいながらドガンは、よだれをたらし喜んでいるように見える…………
その光景にマサルさんも、我慢の限界がきてドガンの乳首に、マサルパンチをお見舞いして。
「おうっ! ヤッさん見てると頭が変になりそうだから、表で待ってようぜ!」
「そうやなマサルちゃん! ワイもこんな汚い光景を見るのは初めてやで!」
二人で、村長宅から出てタバコに火を付けて、先程の酷い光景に遠い目をする、マサルさんとヤッさん。
「ヤッさんよ、あれは酷かったな…………」
「そうやね、夢にでそうやでしかし………… 」
村長の屋敷の中から、オットセイやセイウチのような雄々しい喘ぎ声が聞こえて来る、マサルさん耳が腐りそうだぞ…………
「なあ、マサルちゃん嫁さんの呪いを解くためにいると思うんやが、ここでこんな事しててええんか?」
「ああそれな、ただの親切心だけじゃねえよ、どうせ長丁場になるんだから拠点の一つも欲しいだろ」
「さよかマサルちゃんが、ちゃんと考えてるならそれでええんや」
30分程、マサルさんとヤッさんが時間を潰していると、知性溢れる目つきのドガンが村長宅から出てきた。
「マサル達よ、そこにいたんじゃなワシはこの村の為に缶詰を作るわい」
「おっ? やっとその気になったか?」
「そうじゃな、あんな事をされたら断れんじゃろ…………」
早速ドガンは、自分で缶詰の缶を試し作りしながら、村にいた鍛冶師の弟子である少年に教えている。
鍛冶師の弟子の腕が、思いのほか良かったそうで一ヶ月も一緒に作業すれば、弟子だけに任せても問題ないそうだ。
いくつか完成品に近い空き缶ができたので、村民の前でデモンストレーションするマサルさん。
まず、解体されたワイバーンを、1キロ程度のサイズのブロックに切り大鍋で煮て。
今回は特別に時間短縮のため、チキンブイヨンを投入して肉に味を染み込ませ、塩で味を調える。
火が入ったワイバーンの肉を切り分け缶に投入し、缶詰の作りやすさを考慮して、内容量は1.5キロ程度の缶詰にしたが。
慣れれば、缶詰のサイズも小さくなっていくだろう。
食材を詰めた、缶詰に空気が入りずらいように、めいいっぱいスープをふちのギリギリまで注ぐ。
缶詰に空気が入ると、雑菌が増え中の食品が腐敗しやすいから注意して作業をする。
その缶を、手動缶詰機の上に乗せ、フタを閉め万力状のハンドルで締め上げれば、二重巻締と呼ばれる缶詰の完成だ。
本来は最終工程で、鍋に缶詰を入れ100度の熱湯で、一時間ぐらい煮込んで殺菌をして。
さらに適温まで冷却して、完成なのだが今回は実験的に作っただけなので良しとしよう。
マサルさんはドヤ顔で村民たちに口を開いた!
「どーだ! 使い道の無い鉄鉱石と、ワイバーンを使った缶詰だ! 腐食しなければ、恐らく一年から一年半は安全に食べれるぞ!」
「スゴイわふ~!」
「マサル様! これが販売できれば村は豊かになり救われるかもしれません!」
村長やフェンリル、村人達が口々に喜びの声を上げている。
ワイバーンの肉は、村の冬の間に蓄えられた氷がある地下室の氷室に、村人の食料と缶詰制作用にわけ保管されるらしい。
村長やフェンリル達も、試しに缶詰を制作している、大人子供にかかわらず誰でも制作できるのが、缶詰作りだ。
手動の缶詰機も、今後のドガンと鍛冶師弟子の両名が研鑽すれば複製も可能になるかもしれない。
村人の缶詰作りが落ち着くと、ドガンが缶詰のできをチェックして缶詰を開けた。
「マサル、こんな技術を教えてもらい鍛冶師冥利に尽きるぞい! 中身の味も確認してええんじゃろ?」
「当たり前だろ! 不味ければ売り物にならんだろうが、ただ試し作りだから味は期待するなよ!」
マサルさんの声を皮切りに、次々と村人達が興味深そうに缶詰を開けて、ワイバーンの肉とスープを飲んでいる!
「こりゃウマイわいマサル!」
「美味しいわふ~!」
「マサルちゃん! 野菜抜きのスープと肉でも十分ウマイでしかし!」
「マサル様! これは美味ですな」
試しに作った物なので味に自信はなかったが、みんなの以外な声にマサルさんもスープを一口飲むと。
「ウマイな~! これチキンブイヨンと塩しか入れてないんだぜ! 高級店の地鶏より良いスープが出てるわ」
「せやろ! ウマイでしかし~!!」
驚きだ、根菜類は一切無でこの味だ、これなら多少価格を上げて販売してもいけそうだ!
肝心な事は、この缶詰が一日どのくらい作成できるかだろう、マサルさんはドガンに質問してみた。
「ドガンこの缶詰の缶を、一日どのくらい作れるんだ?」
「そうじゃな、鉄の平板を作るのに時間がかかるしの、鍛冶師のコゾーにも教え込むと、一日で百も作る事ができれば上出来じゃな」
「そうか! ドガンが昼間にする、おねぃにい~ を夜にまとめてすれば200は作れるな!」
「そんなわけあるか! ワシ昼間にどんだけ、おねぃにい~するんじゃ!」
村人達がざわざわとドガンを遠目に見て、ドガンを指さしている。
薬師のバアちゃんなんて、ドガンを拝んで。
「昼間のおねぃにい~ を我慢するだけで倍も缶詰が作れるとは、性豪様じゃ、ありがたや、ありがたや! 少子化問題も解決するわいな」
「オー、ウタマロ・チンチン!」
「おい! あのドワーフ一日に、どんだけスゲエおねぃにい~ すんだよ!」
「うわ~ん! よくわからないけど、スゴイおねぃにい~ 怖いよ~!!」
ババアは拝み、オジサンは驚愕の表情で、若奥さんは自分の股を抑え、子供は恐怖のあまり泣き叫ぶ!
ドガンは無言で首をプルプルと振り、否定をしてるがマサルさんにはわかる!
あの顔は、とんでもない回数のおねぃにい~ する顔だ、マサルさんは騙されないぞ!
周囲の視線に耐え切れず、ドガンは真っ赤な顔で叫んだ!
「そんな回数の、おねぃにい~はせんわい! 昼間の分を夜に回せば日に20個余分に作れて、合計120ぐらいじゃわい!!」
「ほらやっぱり、してんじゃねえか!」
「恥ずかしがって隠さんでもええんやで! みんなしとるんやで!!」
「そうですよドガン様 ワシも昼間は二回ぐらいはしますし」
そうだ、人間は隠し事はイカンよ! 早めにカミングアウトしてれば、あんな恥をかかずに済むのに。
なんにしても、一日120個作れれば初期の滑り出しとしては、上々な数字なのでマサルさんも一安心!
こうして、村の再建計画が始まった…………




