ロリとホモ
何の手違いか、集落全体が爆破で吹っ飛んでます! 思わず大量殺人犯となり三面記事を飾りそうな現場となっており!
マサルさん的には、頑丈そうな石造りの屋敷の壁に、穴でも開いたら突入に便利ぐらいにしか思っていませんでした。
屋敷の周りの集落も吹っ飛び、生存者がいるか不安になるマサルさん。
奴隷採掘場なんていうだけあって、集落の人も全員奴隷らしいが死んで言いわけが無い。
何故こんな事が起きたのか、理解が出来ないマサルさんはウーさんに聞こうとスマホを見るとメールが追加で来ていた。
プラスチック爆弾は、マサルが設置したのとは別に特別サービスで200キロ程積んでおいた、どんな堅牢な建物でも吹っ飛ぶじゃろ!
と書いてある、何て事をしてくれたんだ! あのジジイ200キロも積んだら。
「過積載で捕まってしまうだろうが………… まあ爆破して欠片も残っていないが」
大量殺人犯だなんて気分の良い物ではない。
マサルさんの命に危険があれば人を殺めるのも仕方がないと思うのだが、日常に馴染みが無い爆破を舐めていた部分はある。
人を殺した実感はあまりないが、結構つらい…………
そんな時は…………手のひらに人と書いて飲むと…………
「忘れたっ! ウキッー!」
ばっちゃが、忘れた方が良い事もあると言ってた気がするわ!
お腹が痛い時や! 通行人に突然、肩パンされた時も! 大抵の事は、手のひらに人と書いて飲みこめば大体問題は解決する。
バックパックを開けると双眼鏡が入っていたので、ふもとを見て見ると未だ砂埃が舞っていて良く見えないが、動いてる物は皆無だ…………
マサルさんは、再びバックパックを開けて飲料水を取り出して一口飲む。
この重いバックパックには、他に何が入ってるんだ? バックの中身を漁ると地図がある、ウム必要だね!
予備のプラスチック爆弾と、予備の爆弾は時限式で発火するわけね。
そしてカ〇リーメイトこれも必要だ~ね! さらにカ〇リーメイト! ついでにカ〇リーメイト! YESカ〇リーメイト!
カ〇リーメイトが50箱も入っている、なるほどバックパックが重いわけだ。
「マサルさんは、フルーツ味は食べれないんだ…………」
マサルさんは、重いバックパックを地面に置いた、こんな重いバックパック持ち歩いて移動したくない! ここに置きっぱなしでも問題なかろう。
さて、生き残りがいるとも思えないが、取りあえず屋敷の場所まで空間転移なマサルさん。
「ガレキが酷いな………… ドガンは地下牢にいたから平気だと思いたいが…………」
地下牢への階段があった辺りのガレキをどけていると、地下牢への階段が見えた。
「おいおい、よく見れば、ガレキに埋まってるのは牢屋番の死体か、地下は埋もれてないよな?」
牢屋番の死体の腰に付いていた、地下牢の鍵を取り階段を降りてみる。
「地下は無事なようだけど、あちゃー ダメだったか…………」
地下牢で、牢の中のドガンの姿を発見できたが、倒れている見た所外傷は無いのでショック死かもしれない。
マサルさんは、牢の鍵を開錠して中に入りドガンの姿をまじまじと見る、んっ? 今少しドガンがピクリと動いた気がした?
「本当に死んでいるのか?」
パプ~……………………
マサルさんは、握りっ屁をしてそのままドガンの口をふさいだ…………
「!? ゲホッゲホッ! オエ~!」
「ドガン! 良かった生きていたのね!」
「やかましい! 殺すきか!?」
「いや~ 死にかかってるように見えたから、介錯が必要かと」
「普通は助けるじゃろ! 止めを刺すとか怖いわ!」
どうやら気を失い倒れていただけのようだ、ウーさんのにも良い報告ができそう。
「ドガン、助けに来てやったぞ!」
「何が、起きたかわからんが何故ワシを助ける…………」
「何でって、ウーさんの同じ氏族だから? 普段からウーさんに世話になっているから、恩返しだな」
「ウーさんじゃと?」
んっ? ドガンはウーさんの事を知らないのか?
「ウーさんだよ! ヒゲがもじゃでアル中の!」
「ウーさん………… 賢者ウガン様か!! 200年前から姿が見えなかったウガン様なんだな?」
「ウガン? マサルさんガキの頃からウーさんとしか呼んでなかったから、本名は知らんな」
「いや、恐らくウガン様じゃろうて、しかし、お姿が見えんと思っとったらウガン様はお前らの世界におるのか」
ウーさんって賢者だったのか、可哀そうに………… 童貞が30歳で魔法使いになり60歳で上級職の賢者にジョブチェンジだなんて、今度お歳暮でテンガの詰め合わせでも送ってやろう。
「まあいいか、ドガンちゃっちゃと脱出するぞ!」
「待てマサル! 奥の牢にもう一人いるはずじゃ 」
「もう一人、もじゃなドワーフがいるのか?」
「違うぞい! 子供じゃ」
マサルさん達が、地下牢の通路を歩き行き止まりまで行くと牢の中に一人の少女が、倒れていた。
「たっ大変だ! ロリっ子が倒れている! 要救助しなければーー!!」
「気を失ってるだけだろうて」
「黙れ! ヒゲ! ああ~テンパッテ鍵穴に上手く鍵が入らねぇ~」
慌てて、牢を開錠したマサルさんは、少女の様態を確認する。
「おい! ドガン! 本当に気を失ってるだけか?」
「詳しい事は、わからんが多分そうじゃろうて」
「ロリっ子よ、オジサンが今助けてやるからな」
マサルさんが少女を抱き上げた、歳の頃は5~6歳ぐらいであろうか?
絹のような金髪をしており、耳を見ると少し尖がっている。
ここは、ドワーフのいる世界だ相対的に見てエルフがいてもおかしくはない。
「ドガン急ぐぞ! この子に早く新鮮な空気を吸わせてあげたい」
「そうじゃな、それがいいじゃろ」
小さな少女を抱き抱えるマサルさんは、初めての感情に少し戸惑っている、何だこの気持ちは?
これが父性という奴だろうか…………
「乳が張って母乳がでそうだわ…………」
「怖い事を言っとらんで、ほらもうすぐ地上じゃ!」
マサルさん達が階段を上り終え、地上にでると爆風で巻き上げられた砂埃も随分と落ち着いている、ロリっ子に新鮮な空気を吸わせてやるには問題がなさそうだ。
「なあドガン、お前はこれからどうするんだ?」
「さて、どうするかの? 特にあてはないの」
「ウーさんに合わせてやろうか?」
「何! ウガン様にお会い出来るのか?」
「確証はないが多分な…………」
マサルさんは、自分の腕の中に抱かれている少女の顔を見る、さてこの子はどうするべきか?
取りあえず連れて帰って保護をしてから今後の事を考えよう…………
「マサルや………… 今、あそこのガレキが動いたような気がするぞい?」
「どこだよ?」
「ほらあそこじゃ…………」
「ドガンこの子を頼む…………」
少し先のガレキの山が確かに動いている! マサルさんはロリっ子をドガンに渡して、慎重にガレキの山の方に進んでみる。
突然! ガレキの山のを吹き飛ばしながら一人の男が姿を現せた…………
「ふん………… 死にかけたな…………」
「生きているとか、マサルさんもビックリな展開だぞ…………」
「逃げ出した奴隷の姿が見えるな、これは貴様の仕業か…………」
異世界に来てからマサルさんを苦しめた男! 獄長が生きていた…………
獄長の手には、通常の三倍はあろうかと思われる大柄なウォーハンマーが握られていた。
獄長はマサルさんに殺意をみなぎらせながら、ウォーハンマーを振るいあげ呟いた
「死ね…………」
「やめてよね! 獄長がマサルさんに、かなうハズないんだから!」
獄長の振るうウォーハンマーが、マサルさんの体を叩き潰そうとする瞬間に、マサルさんは瞬間移動をして獄長の背後に立った…………
「あばよ!」
ズンっ!
ズンっ! とした鈍い音がした後、獄長はそのまま崩れ落ちた! マサルさんの44カンチョーが火を噴いたのだ!
44カンチョー………… カンチョー会のドンである土曜夜8時な、シムーラが発案した禁断の技である。
指の第二関節までアナールを貫くスピード! 威力! タイミングの三位一体が合わさる昭和の秘儀である。
「お~い! ドガン終わったぞ帰ろうぜ~」
マサルさんはドガンの方へと歩きながら、シブい顔で完全勝利を伝えた。
「待つんじゃマサル! 後ろじゃ!!」
マサルさんが後ろを振り向くと獄長は立ち上がっていた…………
「俺のアナールに、指を第二関節まで突っ込んでくれたようだが………… 気持ち良かったぞ…………」
「おいおい、おとなしく寝たふりしてろよ! マサルさん今日は何人も人を殺して気分が悪いんだ! これ以上の殺しはさせないでくれよ…………」
「44カンチョーか、良い技だがホモーな俺には効かん…………」
マサルさんと獄長の第二ラウンドが始まりそうだ…………
カ〇リーメイトのフルーツ味が苦手なるりをです