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ロリとロリ嫁



 ブーちゃんを生贄に何とか逃げ切れまして、マサルさんとヤッさんはブーちゃんを見捨てた罪悪感から言葉数も少なく。


 じゃあねとバイバイして互いの家へと帰ったしだいであります。


マサルさんが自宅マンションである部屋の前まで到着!


 今日も酷い目に合ったとドアの鍵を開錠して、ドアを開けてみるとドアチェーンがしてありドアが開かない?


 どうやらマサルさんったら、締め出しを食らったらしい…………


 マサルさんは指にしてある指輪を見つめながら、自宅の玄関をイメージして空間転移したこの指輪、こちらの世界ではこんな事にしか使えない。


 実は、拳銃を調達を計画した時に空間移動を何度か試してみたのだが5m前後の転移しか成功しなかったのだ。


 おかげでヤバい橋を渡り拳銃を入手せざるえなかったわけで…………



 拳銃の調達時にも、モンスター女達に追われた時も指輪の能力である、空間転移がまともに使えれば苦労もしなかっただろう。


 後で、故買商のウーさんに指輪を見せれば詳しい事がわかるかもしれないが…………


そのまま、マサルさんはシャワーを浴びて酔って思考が回らない頭で、ウーさんに売却した残りの50万を辞書の中身を加工して作ったヘソクリ入れにしまう。


 夫婦間でも、自分が使う金のへそくりは必要だとマサルさんは思う。


 結局は酒や合法ロリDVDなどのどうでも良い物に消えていく金でも、自分だけの金って奴は安心感をくれるのである。


 肝心な物をしまい忘れた、あの呪いの指輪をしまい忘れていたのだ!


 誰かがあの指輪に触れてトラブルはごめんなので、改めて呪いの指輪をヘソクリ入れにしまい。


パジャマに着替えベットイン…………



 朝チュンもなく、目覚ましが鳴る5秒前に目覚ましを解除したマサルさん、昨夜の酒のせいで頭が重い…………


 横で寝ている嫁の姿を見ると。




 嫁がロリっ子の姿で寝ていた…………




 嫁の指を見ると、呪いの指輪がはめられていた。


 マサルさんは、叫び出したい気持ちを抑え本棚へと足早に向かい、ヘソクリ入れを確認すると呪いの指輪が無くなっている。


やはり嫁が付けている指輪は呪いの指輪だった…………


なるべく冷静に戻ろうと深い深呼吸をしながら、ウーさんに詳細をなるべく細かくメールした、今現状で頼れる人物は彼ぐらいしか思いつかない。


 焦る気持ちを落ち着けながらメールの返信を待つマサルさん。



「来た…………!」



 メールの返信内容を震える指で、スマホを操作してメールボックスの中身を確認すると。


 噂話程度の話だが、ウーさんが知っているアーティファクトである呪いの指輪は、使用者の寿命の半分を代償に発現する呪いらしい………… 


 うん、ここまではマサルさんが異世界で見た手記の内容と変わらない。


 呪いの解呪方法は知らないが、異世界の王都にある図書館なら古くからある物なので何らかの文献がある可能性があるとの事だ。


 ウーさんの言っていた、指輪と嫁がしている指輪が同じと仮定して、その王国にある図書館に行けば情報は手に入る可能性はあるが。


 嫁に現状説明をしないとマズイ、非常に頭の痛い問題である…………



「起きてたんだ、朝ごはん食べる?」



「!?」



「ん? どうしたの顔が青いよ」



 マサルさんは、体がビクッとなった! 平常心を無くしていたためか、嫁が起きて来て後ろにいるのが全然気がつかなかった。



 「リサ………… 事情を説明する前にまずは鏡で自分の姿を見ろ…………」



 嫁は、どこか抜けた部分のある女だが、まさか自分の姿が変わっているのにも気がついていないとは。


 嫁はダボダボなパジャマ姿ので小首を(かしげ)ながら洗面所に行き、悲鳴をあげながらこちらに来た。



「何これ! 何なの? 何なのよマサルちゃん!!」



「落ち着けリサ! 事情は今話すから、まず座れ…………」



 慌てふためくリサを(なだ)めながら、これまでに合った事情の経緯をなるべく穏やかに話した。



「事情はわかったわ………… 異世界か信じるしかないわね」



「スマンリサ! マサルさんが不用意にそんな物を自宅に持ち帰ったばかりに…………」



「そんな死にそうな顔はしないで、大体私がマサルちゃんのヘソクリ入れを勝手に漁って指輪をしちゃったのが原因でもあるんだから」



「でもよ………… 寿命が半分だぞ」



 マサルさんのせいで嫁の寿命が半分になった、取り返しのつかない事をマサルさんはしたのだ。



「大丈夫よマサルちゃん! 私、後百年は生きるつもりだから………… それにマサルちゃんが何とかしてくれるんでしょ?」



「………… そうだマサルさんが何とかしてやる! マサルさんはリサには絶対にウソは言わん、だから安心しろ」



「でしょ? 私も少し安心した、マサルちゃんはウソは言わないもんね、だからマサルちゃんもそんな辛そうな顔しないで」



 嫁の健康状態は極めて良好なので、寿命を後50年としても半分の25年もまだあるのだ。


 それだけの時間があれば、何とかしてやれるかもしれない! イヤ違う何とかするんだ、マサルさんはリサにウソは決してつかない!


 嫁は、いつもと変わらない笑顔でマサルさんを見つめている。


 本当に強い女だなとマサルさんは思う、おかげでこちらも随分と救われた気分だ。



「それでリサ、マサルさんのヘソクリ入れを知ってたんだな…………」



「当然よ! お金が増えてきたら、わからないように少しづつ抜くのが私の楽しみだもん! 今回は指輪で少し失敗したけど」



 マサルさんは、何だかおかしくて腹の底から自然に笑えた、嫁も笑っている………… 何とかなりそうな気が本当にしてきましたよ。 


しかし、嫁は見れば見るほどカワイイ、マサルさんはこの頃の嫁が好きなだけであり、実はロリではないと錯覚しそうです!


 マサルさんが愛したロリっ子の嫁が帰ってきたのだ、YESロリータNOタッチの精神のマサルさんですが。


 嫁の中身は三十路オーバーであり…………



 エチーな事をしてもタイーホにならないわけで…………



 でも見た目は、皆んな大好き11歳のJSファイブなわけであり…………


 何となく手をだすのがマズイ気がする、中身はロリババアでもロリ紳士としての精神を貫くか…………


 悩んだすえ、マサルさんはギリギリの合法路線を選択した。


 マサルさんは! 嫁を慈しむ目でみながら、自分のパジャマのポケットに手を入れつつ手を高速で動かしはじめた!



「現在の日本の雇用制度は間違った道を進んでる、社会的な弱者や高齢でリストラを受けた人への手当てをもっと見直す時期に来ている、欧米や諸外国を見習う必要が…………」



「まっマサルちゃん!? 意味がわからないよ! なんで泌尿器を高速でこすってるのよ~!!」



「許せリサよ! これがマサルさんの精一杯なのだ!…………」



 ロリの道、男の生きざまを嫁に見せ付けるマサルさん! ロリとはこうありたい物だと! 窓の外を流れる浮雲もそう言っている…………



「マサルちゃん! ストップ! ストップよマサルちゃん!」



「邪魔をするなリサよ! オネイニィ~という言葉は聖書に由来していてな」



「本当にストップよ!それより私仕事どうしようー!?」



「むむっ オネイニィ~ 邪魔をしてからに、 ほら電話貸せ!」



 嫁は自宅で翻訳の仕事をしていて、普段は電話とPCで打ち合わせをするので基本的に出社する必要も無い、年に何度か出社すれば用はたりる。


 一年の内、三ヶ月程度は海外で勤務していたマサルさんに付いていくために、この職業を選んだ嫁には頭が下がるが。


今後は子供の姿の嫁では出社すら無理かもしれない…………



 電話の発信ボタンを押すと、プルルルルと数コールして。



「ああ、部長さん? マサルさんだけど! そうリサの旦那の! リサが突然ね、コーヒーに豆乳を入れ出してね、豆乳ラテとか言い出してるの! そう! そうだよね心の病気だよね! あんな気持ちの悪い物作るなんて、そんなわけでね、心のお医者に連れて行くから! そう! そうなんだ部長さん! こんなんじゃ治るかわからないから退職させてね! はいじゃぁ~そんな感じで」



 電話を切り、タバコに火を付けるマサルさん。



「豆乳ラテは悪くないじゃないの! それで本当に退職できたの?」



「病理休暇でもいいが、いつ解決するかわからんからな」



「暫くは退職金で生活になるねマサルちゃん」



「収入? 任せておけ、あてはあるぞ!」



 異世界で貴金属や宝石でも入手できればこちらで換金できるだろうとマサルさんは楽観的に考えている。


 今までは心のどこかで、異世界に行く事に対して冒険気分があったのだが、事情が変わった今はガチの大マジで異世界に臨むべきだと気合いを入れて。



「それじゃ~ チョイと異世界に行って来る、携帯が繋がるから帰る前に連絡するわ」



「えっ私は留守番なの?」



「まだ、マサルさん以外の人間が行き来できる確証がないから、まずは留守番してろ」



「………… わかった待ってる………… でも絶対に無理をしないで! 危ないと思ったらすぐに帰って来て、お願い…………」



「わかってるよ、安全第一に行ってくる」



簡単に身支度をすまし、まだ約束の時間には少し早いが、ウーさんの店を訪れた。



「ウーさんいるか~?」



「マサルさんか、来るのが予定より早くないかの?」



「ちゃっちゃと、ドガンを助けて次の予定に移りたいからな!」



「リサの事か………… タンクローリーの準備は裏に出来ておる…………」



「ああそうだ呪いを解く方法を探す…………」



 ウーさんが気を使い用意してくれた、物資の入ったバックパックを受け取り。


 リモート爆破が可能なプラスチック爆弾をタンクローリーに設置した。


 マサルさんは、プラスチック爆弾のリモート点火スイッチ握り、動作確認をしながらタンクローリーに乗り込んだ。



「マサル、こんな時に頼み事をしてすまんの…………」



「気にしなくていいさウーさん! マサルさんもドガンが気にいったから助けるんだわ」



 ウーさんに軽く手を振りタンクローリーを走らせた…………


 今回の件も含み、マサルさんも嫁もガキの頃からウーさんには世話になっている、感謝するのはこちらの方だ。


 10分程タンクローリーにを走らせると、飲み屋街に着き例の異世界の入口が見えてきた。



「女と義理の為に、再び異世界にってか! ハードボイルドだねぇ…………」



 物理的にこの小さな祠より大きなマサルさんや、カブト虫はここを通れたんだ、したがってタンクローリーでも通れるはずだ………… 


 少々不安はあったがマサルはそのままアクセルを踏み込み祠へと突入した…………


 一瞬だが体に軽い違和感を感じてすぐに、反対側の異世界に到着。


深い安堵の息を吐き山の下り道を走った、少ししてドガンのいる採掘場が見えてきのだが、胸ポケットに入れているスマホバイブの振動を感じ。


 車を止め、携帯を確認するとウーさんからメールが入っている。


 内容を読むと、今朝マサルから送ったメールの中に今マサルさんが付けている転移の指輪の話も書いたが、それについての内容のようだ。


 ウーさんも、日本の世界に慣れ過ぎて忘れていたそうだが、空間転移の指輪は空気中にある魔素を吸収して魔法が発動するらしい。


 マサルさん達の世界は空気中の魔素が少ないため、短距離の転移しか無理だったらしい。


 こんな大事な話は、もっと早くして欲しいものだ!


 マサルさんはタンクローリーのアクセルを細工して、山の上から勢いをつけて走らせ。


 集落付近か、可能ならあの地下牢がある屋敷に突っ込み、プラスチック爆弾をリモートで爆破する予定だったのに。


 空間転移が使えるなら、正確に集落を通りすぎ地下牢のある屋敷に突っ込める!



 マサルさんは再びアクセルを踏み込み、山を下った…………



「うおおお~ スピードが乗って、思ったより怖ぇ~~!!」



 荒れ放題の山道を勢いよく下り、門と集落を抜け屋敷に特攻(ぶっこむ)寸前に………… プラスチック爆弾の点火スイッチを押して…………



「うひゃーーーー!! 転移ーーーーー!!!」



 再び山の中腹に転移して山の上から採掘場を見た!



「あんなに爆破って凄かったのか………… 屋敷どころか集落も全部ぶっ飛んでる…………」



 ドガン生きてるよね?




豆乳ラテって飲み物じゃ~ないと思う

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