白い穢れ と 黒い清浄
《白い穢れ》
君はとても とても白い
真っ黒な僕を 君が穢そうとする
混じり気のない黒は
全てを飲み込むような その白が
酷く穢れてみえて
酷く 怖くて
その笑みも
その声さえも
僕には 相応しくない と
僕を 飲み込んでやる と
そう告げられている そんな気がしたんだ
◆◇◆
《黒い清浄》
僕は
混じり気のない黒 で
僕は
他のなにか と 混じることが
とても 怖くて
僕みたいな 黒が
他 と交わると
全てを駄目にする気がして
僕の色も
変わってしまう気がして
それが 怖くて
僕は 今日も1人で
ひどく さみしい




