1.プロローグ
魔法という概念が存在する世界「ウィルガルム」
クリーチャーや悪魔が生息し、魔術の知識を持った種族もいるという
この話は術師達の中の「神出鬼没の異端術師」と呼ばれる者達の話である。
みなさん初めまして。
私はリズリット・チェルハ、リズって呼ばれてるわ。
今回はこの世界の魔法について説明するわね。
魔法の世界ウィルガルムにはいくつかの国があっていろいろな魔法を研究しているの、だからすべての国で日常生活に魔法を取り入れていて身近に魔法の存在を感じることができるのよ。でも、魔法は全員が使えるわけじゃなくて、全人類の約4割が扱えると言われているの、私もその一人ね。魔力を持っている人はすべて魔術師と呼ばれていて、その魔力を消費して魔法を発動してるという仕組みね。
私たちが生活や仕事に使っている魔法にも種類があって、大きく分けると5種類存在すると言われているの。
六属性の精霊を呼び出して解放する精霊魔法
武具やアイテムに効果を埋め込んだり強化を施す強化魔法
壊れた物を修復とか怪我を回復できる回復魔法
使い魔や魔物とかを召喚して使役する召喚魔法
他の魔法とは違って特定の人物しか使えない異端魔法
最後を除く4つの魔法は誰でも発動することが出来るけれど、
「魔術師一人一人に適合する種類の魔法でないと効果が弱くなったり、消費する魔力の量が適合者が使用する魔力より80%増加する」
という研究結果が発表されて、魔術師になるうえで磨くのは、適合した魔法のみを練習した方が圧倒的な効率を誇ってるから、適合魔法以外を練習してる人はほとんどいないわ。効果の弱化についてだけれど、不適合の魔法を発動したときが1/10になるらしいの。もちろん私も知ってるし、体で感じることがあるから納得できる。でも、たまに例外というか常識外れっていうのも確かにいるみたいだから絶対じゃないんだけどね?
異端魔法についてはいまだに謎が多いのだけれど、ひとつ言えることは常識に囚われないってことかな。皆が思い描いている魔法の中にもきっと異端魔法に認定されているものがたくさんあると思う。でも人類の学者が異端認定しているってだけだからそんなに信じてちゃいけないのよね。
これはどの世界の魔法でも同じことが言えるんだけど、魔法を使える限界、魔力量の限界を超える魔法は使えない、体力と同じね。上記の5つの魔法の中で威力や効果が強すぎるとかで禁止されてる魔法もあるらしくて、禁忌魔法って呼ばれてるの。禁忌魔法については上級魔法使いの人たちがうまく隠してるから多くの魔法使いは禁忌魔法を噂話だとしか思ってないのよね。
魔法の効力は発動時に使う魔力量によって決まるから簡単な魔法でも消費魔力量によって威力や効力は全く違うの。技術次第で新しい魔法や上位互換の魔法を作り出すこともできちゃうわ。
これぐらいの説明で、この世界の魔法について理解してもらえたかしら?それじゃあこの世界「ウィルガルム」の不思議のひとつ、私達の話を始めましょう。
いろいろな場所に突然現れるという魔術師たちのお話を――。
どうも、みなさま初めまして狼兎と申します。
今回初めて小説を投稿させていただきました!
自分にとって初めての小説なので、間違い等の指摘や表現についての意見がありましたらこれからの作品に取り入れさせていただきますのでお願いします。