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自傷無色  作者: 吉川元景
8/8

後の話

9月、全国団体予選。

あと一勝すれば全国出場決定のところで惜しくも男女共に敗退。

部員みんな涙を流しながら反省会と打ち上げをしていた。

女子部員が一人の人の横にいく。

「ごめん、見たことない景色を見せることが出来なかった」

「先輩、先輩達の試合。ドキドキ、ワクワクしました!

まだこのチームで全国行くチャンスは一回あります。

だから、来年は一緒に全国の舞台へ行きましょうね!」

「愛衣。ありがとう。一緒に絶対全国行こうね!」

「はい!自分もまた明後日から稽古頑張ります!」

そうやって笑う"愛衣"と呼ばれた彼女こそ、剣を握れなくなった、自殺願望のある彼女であった。


今ではほぼ毎日彼女の手には手首を傷つけるカッターではなく、みんなと共に戦うための竹刀が握られている。

もしかしたらそんな彼女たちのいる剣道部なら全国という見たことない景色を見せてくれるのかもしれない。

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