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HEAVENS  作者: 常立 颯斗
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分からない人は挙手してください

「おい、今日は43番のB区の偵察に行くぞ。」

皆さん、こんにちは。私の名前はカンナ。天界の日本天空隊保安課に配属しています。先ほど私に偉そうに話しかけてきたのは、同僚のアダル。私と同期のくせして、いつも上からものを言ってきます。…まあ、私の方が位が低いので仕方が無いですが。いつかは、私が彼の上に立ち、コキ使って働かせることが私の密かな夢だったりします。

「分かったわよ。」

いつものように、無愛想な返事をして、私も自分の仕事に取りかかることにしました。

ちなみに私が今している仕事は、マニュアル作り。この保安課は新設部署のため、いろいろとマニュアルを、作らないといけないのです。この課に新人が入って来た時は、必然的に私が教育係となるので、ちょうどいいといえばそうなのですが…。


まず、新人たちには天界について、説明します。天界が死んだ人の集まるところというのは、みなさん常識として知っているのですが、地上の上に覆うようにして広がっているというのは知らない人が多いみたいです。なので、天界に来て始めて話す人と話す天界人は質問責めされて大変らしいですよ。まあ、主に審判課なんですが笑。ん?審判課って?それは今から説明しましょう。日本天空隊は、日本上空に位置する天界が設置しています。中は大きく分けて3つの部署に分かれていて、今までに出てきた「保安課」、「審判課」ともう二つ、「警備課」と「情報課」に分かれます。

まずは私たち属する「保安課」の解説からです。保安課はまだ出来て1年目の新設部署ということは、先ほど言いましたね?週に3日、地上に降りて、霊の浄化を行います。霊があまりにも地上に漂っていると、生きている人間にまで影響が出てくるので対策を、ということで作られました。まだ、私たちもよくわかっておらず、どうすれば霊が浄化することが出来るのかも日々研究しています。

次に「審判課」。名前の通り、地上から上がって来た人たちの審判を行います。閻魔様?一応いますが、名前だけで仕事はほとんどしません。1人ずつだと時間がかかるし、効率も悪いので、数十年前から今の形に変わりました。一時期他の役割をーなんて話もあったのですが、あの体ですから、邪魔になるだろうということでなしになりました。ということで、今は役人が行っています。それで………そうそう。審判課でしたね。審判といっても、天国か地獄かはコンピュータが自動判断してくれます。なので、審判というよりも愚痴聞きの方が多いみたいですよ?初めての天界で不安なことも多いですからね。ストレス抱えすぎて、ぶっ倒れるなんて話も聞くくらいです。

3つ目は「警備課」ですね。主には、天国と地獄の監視・警備を行います。日本は治安が良いので、めったに重犯罪者も上がってこないし、随分楽してるみたいです。この間なんて、みんなで、野球大会開いたとか。……うらやましい限りです。

4つ目は「情報課」です。まあ、その名の通り情報収集をするだけです。体力的には1番楽な仕事ですね。

そして、最後「保健課」。ただの医療チームです。特に変わったこともありません。



………説明はこんなものでしょうか?これでも、まだ序の口で、もっと説明したいこともあるのですが、今はこれくらいにしておきましょう。

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